こんにちはわんわん



今回の記事も スッタニパータ 第九節 ”雪山に住む者” を 見てゆきます。

前回の記事では 人間の ”苦しみの原因” というものを・・・

ブッダは 人間の ”感覚器官” における・・・

さまざまな ”欲望” にある・・・ということを 示していました。ラブラブ





つまり 私たちが この世界で ”苦しむ” のは・・・

自分自身が ”人間である” ことが 最大の理由なのです。目





そして 私たちは このことを 自覚できると・・・

これまで ”原因不明” として 考えられてきた さまざまな問題の・・・

”発生理由” を 理解できることになり・・・

さらには ”問題を解決する方法” を 知ることが できるのです。ひらめき電球






この ”雪山に住む者” での ブッダと 神霊との 対話編は・・・

人類に ”根源的な問題” の ”解決法” を 示しているようです。

今回の記事では 第九節における 最後の対話編を 考えて参ります。本








スッタニパータ ”雪山に住む者” の 内容より・・・ 
 






173  (神霊が ブッダに云った)


     この世において 誰が ”激流” を 渡るのでしょうか?

     この世において 誰が ”大海” を 渡るのでしょうか?

     (激流・大海とは “迷いの輪廻” を 意味しています)

     支えもなく 頼るものがない ”深い海” に入って・・・

     誰が 沈まずに いられるのでしょうか?





174  (ブッダが 答えた) 


     常に ”戒め” を 自分自身に 保ち・・・

     ”智慧(知恵)” があり・・・

     ”こころ” を 十分に 統一して・・・

     ”内省” しており・・・

     いつも ”気をつけている” 人こそが・・・

     渡りがたい ”激流” を 渡り得る。






175  ”愛欲” を 離れて・・・
   
     一切の ”結び目(欲望の束縛)” を 超えて・・・

     ”歓楽(快楽)” による 生存(生活習慣) を 滅し尽くした人・・・

     かれは ”深海” に 沈むことがない。






176  (雪山に住む者という 神霊が云った)


     ”深い 智慧(知恵)” があり・・・

     ”微妙な意義” (人生の機微) を 知っており・・・

     何物も ”所有” することなく・・・

     ”欲望の生活” に 執着することなく・・・

     あらゆる事柄について ”解脱(げだつ)” しており・・・

     ”天の道” を 歩みつつある かの 大仙人(ブッダ) を 見よ。






177   世に 名高く・・・”微妙な意義” を 知っており・・・

      (人々に) ”智慧(知恵)” を 授けて・・・

      ”欲望の起こる根源” に 執着せず・・・

      一切を 知っており・・・聡明であり・・・

      ”気高い道” を 歩みつつある かの 大仙人(ブッダ) を 見よ。






178   今日 われらは ”美しい太陽(この世の真理)” を 見た。

      ”美しく晴れた朝” に 出遭い・・・気持ちよく 起き上った。

      (真理に 目覚めた・・・という意味です)

      ”激流” を 乗り越えて・・・

      ”煩悩(欲望)の 汚れ” が ない状態である・・・

      ”覚った人(ブッダ)” に 我らは まみえた(出会った)からである。






179   これらの ”千の(無数の)神霊” どもは・・・

      神通力(超能力) があり 誉れ高きもの であるが・・・

      かれらは すべて あなた(ブッダ) に 帰依します。

      あなたは われらの ”無上の師(最高の師)” です。






180  (今後も) われら(神霊)は・・・

     村から村へ 山から山へ・・・めぐり 歩みます。

     (この世の真理を) ”覚った人” を・・・

     そして この世の ” 真理” が なぜ すぐれているのか? についての 

     その ”所以(ゆえん・理由)” についても  礼拝(尊重)しながら・・・





      

      

以上が 第九節 ”雪山に住む者” の 内容でした。本






神霊たちは まず この世界のことを・・・

”激流” や ”大海” という表現で 表しました。

この意味は 人間が ”輪廻転生(りんねてんしょう)” することで・・・

”来世” も 人間や 生物に ”生まれ変わる” ことになり・・・

やがては 確実に ”死” を 迎えることになり・・・

そこで ”激しく苦しむ” ことになります。

そして そのような ”苦しみの状態” とは・・・

”激流” や ”大海” に ”放り出された状態” であると 考えたのです。波







つまり 私たちが そのような ”輪廻の苦しみ” から 脱出できなければ・・・

”生物としての苦しみ” を ”永遠に繰り返す”・・・ことを 意味しています。

それが 翻訳者である 中村氏が解説していた ”迷いの輪廻” の 意味なのです。リサイクル







そして ブッダは・・・

そこから 脱出するには どうしたらよいか? を 示しました。ひらめき電球






その内容が・・・

”戒め” (ブッダの教えによるもの) を 自分の内部に 保ちながら・・・

努力して ”智慧(知恵)” を 自分自身で 身につけて・・・

自分自身の ”こころ” を 十分に 統一して・・・

自分自身で ”内省する” ことを 行い・・・

いつも ”気をつけている” (意識的に生きる) 人こそが・・・

渡りがたい ”激流” (迷いの世界) を 渡り得る (脱出できる) と 説いたのです。波






そのためには 私たちが・・・

自分自身の ”愛欲”(性欲など) を 完全に 離れて・・・
   
一切の ”結び目(欲望の束縛)” を 断ち切ることで・・・

さまざまな ”歓楽(快楽)” による 生活習慣を やめることができれば・・・

その人は ”迷いの深海” に 沈む (飲みこまれる) ことはない・・・。

つまり ブッダは 自分自身の ”努力” によって・・・

”激流” や ”大海” を 渡りなさい・・・と 説いていたのです。目



 




そして その内容を聞いた 大勢の 神霊たちは・・・

この世の ”真理” を 悟ることができたと 無上に 喜んで・・・

ブッダを ”最高の師” であると 賛美して・・・

その後も ”真理の探求の旅” へ 向かっていったという 説話でした。星







これまで 見て参りました 第九節 ”雪山に住む者” での 内容は・・・

まず ブッダの ”人物像” が 明らかにされ・・・

そして 神霊たちが ”死の呪縛” からの 脱出法を 知ることになり・・・

最後に ”輪廻転生” からの 脱出法を 知ることになりました。

つまり その内容とは・・・

私たちが  ”永遠に苦しみ続ける” ことからの 脱出法なのです。目







私たちは これまでのような ”欲望にまみれた” 生活を 続けていては・・・

今後も ずっと そして 永遠に・・・

生物としての ”輪廻転生” に 縛りつけられる ことになり・・・

一生の 最後にある ”死の苦しみ” を 繰り返すことになります。しょぼん









つまり 私たちは ”ブッダの教え” を 知ることによって・・・

”永遠の苦しみの世界” からの ”出口” を 見い出すことができるのです。ドア










私たちは この人生で・・・

いったい 何を 目指すべきであるのか? ということを・・・

”ブッダの教え” を 学ぶことによって 改めて 考えてみたいですね。ニコニコ




















(※) これ以前に ”激流” が 登場していた 内容である・・・ 

    ”ブッダの教え 彼岸(ひがん)の 意味” という記事は こちらからどうぞ星