こんにちは わんわん 




前回の記事では 私たちは ”誰かに頼る” のではなく・・・

”自分自身” で 考え続けて・・・ 

”自分自身” で 判断することが 重要であると 述べました。目






それは 他人の考え方は ”正しい” ということは 少なく

それゆえに 自分自身が ”苦しむ” ことが 多いからです。

その理由は 他人の考え方が この世の “真理” でないことが 多いので 

自分自身も ”苦しむ” ことになるのです。しょぼん






このブログで昨年書きました 仏教学者の 中村元(はじめ)氏の TV番組の内容は 

ブッダが生前 弟子たちに説いていた言葉を 中村氏が 話していたものでしたが

そこに ”自分に頼る意味” が 語られていました。星






今回の記事では 昨年アップした記事の内容を 改めて ここでアップします。

動画の内容を 文字に起こしたものですので どうぞ ご参考に。







~以下が 2012年6月14日のブログの内容です。~





中村 元(1912~1999) さんは

インド哲学者であり 世界的な 仏教学者でもありました。

東京大学での 名誉教授となった後 文化勲章も 受章されました。 
 



仏教を インドの 古代思想までさかのぼり

初めて ”原始仏典” を 現代語に 翻訳した人でした。

それまで仏教は 漢文中心の 研究であり 

これは ”大乗仏教” の研究が 中心だったことの 表れです。

中村氏は パーリ語や サンスクリット語に精通して 

これまで 日本に伝えられなかった 仏教の ”原典” を 

日本に紹介した 第一人者だったわけです。






動画の中で 中村氏が話されていた 主な内容は・・・テレビ





仏教は 無理に暴力・武力を用いて 人に ”強いる” ということがなかった。

世界では 宗教が異なると 必ず ”武力闘争” になっていた。

人類の歴史の中で 多くの宗教が 現れたが

武力によらず ”説得” だけによって 広まったのは 仏教だけである。





人間の体は やがて 朽ちてしまう。

けれども 人から人に伝えられる ”真理” は いつまでも輝く。

それは ”永遠の価値” を 持っている という意味である。星





本当の ”自己” とは どういうものか?

人は 生まれると 人間に限らず 山川草木(自然界)の 周りのものが 関係を持っている。

さらに 宇宙の彼方から 太陽も 光線を送って来るので 太陽の 恩恵も受けている。晴れ

宇宙にある いかなるものも 孤立した存在ではない という思想。 

(これは ”縁起観” ですね)

人間は ”宇宙とのつながり” が あるわけである。






個々の自己は 非常に微々たるもの と考えるが

実は その内には ”偉大なもの” を 秘めている。

その ”偉大なもの” を 受けていると 自覚すれば

自分の 生きる道は どういうことか?・・・ 

自ずから 明らかになって それが 実現される。目





今日の世界では・・・

”地球共同体” を 考えなければならない。

何かが 起きれば(戦争など)・・・

地球上の あらゆる国の 住民の生活に すぐ影響が及ぶ。

さらに 破壊された 文明の回復は 極めて 難しくなる。ドンッ

破壊したら 取り返しがつかない。(核戦争などでの損害ですね)





世界が 一つになる場合には

異質に対する ”理解” と ”寛容” が 必要である。クローバー

(つまり 仏教の精神が必要である・・・ということです。)





仏教の教えとは  太陽や 月が あらゆる人を 照らすように 晴れ

仏教の教えの ”真理” とは あらゆる人に 明らかなものであり

あらゆる人を 照らすものである。(普遍的な 共通した 真理ですね)






そして ブッダの言葉は 胸を打ちました。





(ブッダは)・・・しかし 私は 自分が 皆を導こうと 思ったこともない。

皆が ”自分を頼りにしている” などとも 思わなかった。




自分は ただ 人々の 依るべき ”真理”を

”真の生き方” というものを 明らかにした・・・それだけなのだ。




だから なにも 自分が消えて 亡くなったからといって 嘆き悲しむな。

この世のもので いつまでも破れないで 存続するものは 何もない。

いつかは 破れ 消え失せるものである。

その ”道理” を 私は お前たちに 説いてきたではないか?





私は そこにある 一貫した ”真理” というもの

それを 説きあかしてきた。

だから (今後は) それに 頼れ・・・・・






さらに 中村氏は続けます 星





”変転” で ”無常” の 世の中では・・・

まず ”自分に頼る” べきである。目





”自分に頼る” とは・・・ 

どうすべきかを 場合 場合によって ”考えること” である。ひらめき電球





その際 何を 判断・決定の 基準にするのか?

それは 人間としての ”道”・・・ ”法”・・・

これを インドでは ”ダルマ” といい (”宇宙の法” のことです)

人間の ”理法” に 頼ることである。






”自己に頼れ” ”法に頼れ”・・・・・

これが 釈尊(ブッダ)の 最後の教えであった。星







今後 何が起こるか 全く わからない 世の中では・・・

まさに ”自分” を 頼るしかなく

さらに ”永遠の価値” を持つ ”理法” に 頼るべきであるという

私たちが ”生きる道” を 示されたような気がしました。晴れ






中村氏が ブッダの言葉に 長年 関わってきただけに

私は ブッダから 直接語りかけられているような ”錯覚” をも 覚えました。







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ここまでが 昨年書いた記事でした。

それは 仏教の開祖であった ”ブッダ” が 弟子たちとの ”死別を予期” して・・・

人間が ”どのように生きるべきか?” を 説いていた内容です。星





ブッダは 多くの弟子たちに この世の ”真理” を 説いてきましたが

それは ”ブッダに頼れ” と 言っていたのではなく

これまで 私は ”真の生き方” を 説いてきたのだから

それに従って ”自分自身を頼って” 生きてゆきなさい・・・と 説いていたのです。 






つまり 人間が 信じて 頼るべきものは この世の “真理” なのであり

決して ”他人 ” ではないのです。

たとえ ”ブッダにも頼ってはいけない”・・・ことになりますね。目 








それゆえに 私たちは この一生の中で

”自分自身” で “真理” を 知ることが 必要であり

それに従って この世を 生きることが 最も重要なのです。

それは 人間が ”平穏” に 生きるための・・・

”最良の方法” であると 言えるようですね。

皆様は どのように 感じられたでしょうか?ニコニコ













2012年6月の記事では 

“法句経” についての記事から 中村 元さんについての 内容を書きました。

その他の 関連記事も続きますので こちら から お読みください。星