人の為と書いて ”いつわり” と読む

こんにちは　　



私が　１０年ほど前に　早朝での出勤途中で　カーラジオを聞いていたら　　

”ある言葉”　が　流れてきて・・・

かなりの　”衝撃”　を　受けたことを　今でも　憶えています。




それは　あの　”相田みつを”　さんの　言葉でした。

それが・・・・・






”人の為（ため）　と書いて　いつわり　と　読むんだねぇ”　





・・・でした。　








車を運転していた　私は　

”すごい　言葉だな・・・・・”　と　

しばらく　呆然としていました。（笑）





これは　”いつわり”　という　漢字が　”偽”　と書くことで　

にんべんの　”人”　に　”為（ため）”　と書いて　

”偽り”　であることからの　言葉のようですね。





私たちは　この世を　生きる中で

”誰かの為に　何かを行う”・・・という　

自分よりも　”他人”　のために　行動することが　

”美徳”　であるような　意識がありますね。




つまり　何か　”善”　を　行うにしても

自分よりも　”他人のため”　に　行えば

より　”価値のある善”　に　なるような気がします。
　



しかし　相田みつをさんに　よれば・・・

それは　”偽善（ぎぜん）”　になるようです。（笑）

つまり　”偽善者（ぎぜんしゃ）”　なのかもしれません。





私は　当時　

これは　いわゆる　“ボランティア”　の意味だ・・・とか

”社会に貢献するために・・・”　などという　

“自己犠牲”　を　行って　”美意識”　に　酔っていたことが　よくありました。





しかし　それは　どうやら

結局は　”自分の為”　に　色々と　行っていたわけであり

自分の　”外見”　を　”偽っていた”　のかも　しれませんでした。

それを　相田みつをさんに　”見抜かれた”　気がしたのです。（笑）






最近になって　私は　

自分の行う　”善”　について　考えるようになりましたが

それは　ブッダが　説いたように・・・　

まず　自分自身の　”人間完成”　が　人生の　第一の目的であり

それによって　周囲に　”よい影響”　を　与えられればいい・・・　と考えています。





”人の為・・・人の為・・・”　といって　何かをすると

”ここまでしたのに　何も　返ってこない・・・”　などと　嘆くこともありがちです。

そして　そこには・・・

”怒りの感情”　が　生じてきますね。（笑）

前回の記事で　書きましたが

やはり　これは　”善　ではない”　ことになるようです。






この世を　”誰かの為”　に　行って　”善くしよう”　と思えば・・・・・

まず　”自分の為”　に　”自分を　善くする”　必要があるようです。







私も　このたびの　一連の出来事から　

相田みつをさんの　この言葉を　思い出し　

改めて　深く　心に刻んで　生きてゆきたいと思いました。