令和5年8月白山登拝 | 神主の独り言 Part2

神主の独り言 Part2

雅楽と白山をこよなく愛す神主のブログです。

実に四年ぶりに白山登拝をして参りました。
参拝としての登山は、登拝(とはい)と言います。
現在(8/15 16:30)筋肉痛のピークを迎える中、このブログを作成しております・・・(笑)

台風7号が遠く南の沖で発生して、当初はまっすぐこちらに向かってくることも予想されましたが、かなりゆっくりとしたスピードで、進路もズレそうだったので、台風到達前にと思い切って実施しましたが、これが大正解!!

 

仲間は、白山神社のおついたちまいりもされている中出さんと、そのご友人で山中温泉ご出身の北濃さん。

朝4時30分に山中温泉を出て、朝7時には登山口に!
快晴のお天気で、山歩きには日差しが強すぎる中を出発!

 

中飯場あたりまでは日陰も多いのですが、その先は強い日差しの中を黙々と登り、別当覗きまで参りました。

何と素晴らしい青空・・・・・(泣)

 

さらにさらに上へ上へと足を進め、途中の池ではサンショウウオのお出迎えを受けます・・・(笑)

 

ゆっくりながらも順調に進み、甚之助避難小屋で軽食を取る頃には、うっすら曇りのお天気で快調に登ることが出来ました。

南竜道分岐点に着く頃には、谷を上がってくる風も爽やかになり、重かった脚もなんとなく復活の兆し!

 

そのまま砂防新道を登り、難関の十二曲がりも気力で登って黒ボコ岩に到着!

ここまで来ればあと一息。

 

休憩の後、弥陀ヶ原に出ると、ガスが一気に晴れ上がって、御前ヶ峰頂上が顔を見せてくれました(^O^)/

あとは最後の難関、五葉坂(ごようざか)を一気に登るだけです!!

・・・が、一気にとはいかず、三回ほど休憩して足を進めると・・・・・

 

やったー!
着きました~っ!!

ちょうど午後1時。6時間ほどかけて登って参りました(^^♪

 

室堂平に着いても、まだ快晴のお天気が続いていますので、宿泊の白山奥宮参籠殿に荷物を置いてから、さらに頂上に行って来ることにしました。

 

途中、高天ヶ原に来ると、鳥の鳴き声がして、ふと見ると石仏の頭に、チョコンとカヤクグリが乗ってましたので、画像に納めて参りました。

この後、ハイ松の中に姿を消しましたので、この近くに巣があるのかもしれません!

思えば、サンショウウオ(ホクリクサンショウウオかハクサンサンショウウオ)やカヤクグリ、画像はありませんがウグイスやホシガラスに迎えられながらの道のりでした。

 

やや曇り空でしたが、頂上のお社にお参りしていると日が差してきたので、頂上の標柱で記念の写真をパチリ!

この時は、翌朝は雨かガスだろうと思っていましたが・・・・・

 

頂上より室堂平の奥宮祈祷殿に戻り、一服した後に室堂での夕食(^^♪

食事は室堂の食堂の縁側のデッキで食べてましたが、雲海の下では雷鳴が鳴り響いておりました。

 

その時ふと見上げると・・・・・

東の空に大きな虹がかかっておりました。

虹がかかるという事は、水蒸気が多いという事で、「ああ!夜から雨で、明日のご来光は無いかな・・・?」なんて思っておりましたが、この虹がラッキーの意味だったことを翌朝理解しました(^^)v

 

室堂では、電気電灯は自家発電で、8時には消灯されますので、その後少しだけ懇親を進めて早々に床に入ります。この頃には室堂平はしっかり雨が降っていました。

 

翌朝(14日)朝3時半に起床!すでに雨音は無く、しかしながら心の中では「どうせガスで何も見えないだろうと思いながら窓を開けると・・・・・」

 

(・o・)・・・・・(;・∀・)・・・・・(*^▽^*)

 

外は満天の星空!!

頭上に雲は無く、頂上付近にも雲は見当たりません(^^♪

準備を固めて4時過ぎに再び頂上を目指します(^^)v

 

5時前に頂上に着き、東の空遠くにやや低く雲がありましたが、ご来光は十分に望める様子でした。

 

頂上でご来光を待つ人々の姿はこちらへ

 
本日の奥宮奉仕の主任神職Y権禰宜の説明を聞きながら待つと、定刻より少し遅れての素晴らしいご来光が見られました。
 
雲海も低く、近くの山々が、大海原の島のように浮かぶ中のお日の出!
お世辞ではなく素晴らしいご来光でした!!
 
その後、奥宮前での日供祭に参列し自分たちの祈願も執り行って頂きました。
 
更には、昨日とは違った、晴れ晴れしい心持の中で再度の頂上記念写真。
素晴らしい笑顔がこぼれています(^^♪
 
頂上より室堂平へ戻る際にも、ご来光とは反対側の風景も素晴らしく、高天ヶ原の石仏と共に画像に納めてみました。
こちらの雲海も素晴らしい景色となっていました!!
 
室堂での朝食の後
 
奥宮奉仕の神職、舞女と一緒に記念写真を撮ってから下山しました。
 
思えば4年ぶりの白山登拝!
運動不足の60歳!
登ることへの不安と、台風接近の心配の中での登拝でしたが、案ずるより産むがやすし!何かの力に牽かれながら、全てがうまく運んだこの二日間でした。
ご同行頂いた、中出さん、北濃さん、ありがとうございました。二人のおかげで楽しく登ることが出来ました。
そして、迎えてくれた、奥宮の皆さん、ありがとうございました。
さらには、目に見えない何かの力があったことは、同行の三人も体感したものと思います。
 
私が、白山比咩神社に奉職した頃の太田辰巳宮司が、神道講話を2冊にまとめた書名は「生かされて生きる」
まさに、それを実感して体感し体得しての登拝でありました。
精進の賜物とはよく言いますが、大げさなものではなく、日頃の敬神生活が運を開くものと確信しております。
 
また来年も元気に白山に登ります!!!