東京 4月〜6月まで期待の美術展 | やまちゃん1のブログ

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2025年の東京(関東)の美術展は話題性がある大型企画は少ないという印象でしたが、西洋美術館の現代アート展、論議を呼んだ東京芸術大学の大吉原展、庭園美術館の原点回帰、百段階段の想像力あるキッチュな展示など、美術館スタッフの創意工夫を感じる、“なるほど展覧会”が見られなかなかグッド👍
6月初旬までの展覧会をひろってみました



第3期 3/12〜5/12

伝狩野永徳 源氏物語図屏風



海北友松 浜松図屏風



円山応挙 源氏四季図屏風

どれも、あまり見られる機会の無い優品ですね


第4期 5/21〜6/23

狩野永徳 国宝 唐獅子図屏風



高階隆兼 国宝 春日権現験記



伊藤若冲 国宝 動植綵絵より


第4期は怒涛の国宝攻め😂




河鍋暁斎と松浦武四郎(北海道命名の官吏)は友人だったらしいが、どんな展覧会だろう…🤔



ポスターの蹴鞠の置物? 
迷品!?😮



利休、織部、遠州という3人の美意識は、日本の芸術に通底する3方向




出光美術館のコレクション展?


残念ながら見逃してしまった…忸怩たる思いの😮‍💨

池上 秀畝 いけがみ しゅうほ、明治7年(1874)〜昭和19年(1944)は、明治時代から昭和にかけての日本画家で、荒木寛畝に師事し、特に山水・花鳥画を得意とし、岡倉天心一派に対し旧派と呼ばれた。

池上秀畝と比較されるのは、同じ長野県南信生まれで同い年の、菱田春草 ひしだしゅんそう、明治7年(1874)〜明治44年(1911)、岡倉天心に師事し、日本画の改革を担い、新派と呼ばれた。


池上秀畝の作品はおろか、名前さえ聞き覚えがなかったが、ネット画像を見て感じ入った


池上秀畝《松に白鷹・桃に青鸞図》表・裏 昭和3年(1928)杉戸絵 オーストラリア大使館

狩野派の伝統を感じる



池上秀畝《秋晴(秋色)》明治40(1907)年 北野美術館蔵


渡辺省亭を思わせる日常風景




池上秀畝《秋日和》昭和9(1934)年 京都大学人文科学研究所蔵


花鳥画の濃彩と細密描写は若冲を思わせるが、構図や遠近、影は独創的で洋画的でもある




池上秀畝《四季花鳥》大正7(1918)年 長野県立美術館蔵


若冲、其一を思わせるが、渡辺省亭から春草、田村一村の近代性もある

旧派どころか、狩野派、琳派、円山四条派、若冲、渡辺省亭、岡倉天心・春草まで縦横無尽な描きぶりは驚嘆に値する

巡回する長野県立美術館まで行くべきか🤔

水墨画の祥啓もそうだったが、まだまだ識らない画家がいるというのは愉しいですね🤗