昭和モダン✕百段階段 〜東京モダンガールライフ〜 | やまちゃん1のブログ

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朝香宮邸の竣工は、昭和8年(1933)。フランスのラリック、ラパンと宮内庁内匠寮が融合したアールデコの精華。その端正な優雅さは、時代を超えて、八条智仁親王の別邸桂離宮(1615年頃)に通じるところがあると思う。


朝香宮邸が立地する武蔵野台地を桜の名所目黒川が刻む谷地に建つ「百段階段」は、ホテル雅叙園東京の前身である目黒雅叙園3号館として、昭和10年(1935)に竣工。


99段の長い階段廊下で結ばれた趣向が異なる各部屋は、当時の著名な画家達により、天井や欄間に美の世界が描かれている。“昭和の竜宮城”と呼ばれるキッチュな装飾性は、時代を超えて日光東照宮(1617年)に通じるものがある。



朝香宮邸・桂離宮と

百段階段・日光東照宮という

対比はどうでしょう



百段階段には、ホテル雅叙園東京のエントランス横の専用エレベーターに乗って3階まで上がる



(ネット画像借用)

エレベーターは、金属に漆を焼付け、豪華絢爛な螺鈿象嵌で装飾
韓国作家がデザインし、費用は2億円だったらしい…

竜宮城の入口 魔境感もある







はじめは、十畝(じゅっぽ)の間


十畝の間 モダンガールの装い

荒木十畝による天井画 四季花鳥図
柱の黒漆螺鈿


漁憔の間 モダンガールのおめかし
彩色木彫り、胡粉を厚く盛り上げる工芸的絵画
日光東照宮風のキッチュさが遺憾なく発揮されている




「伯爵夫人」に登場する、あのルイーズ・ブルック



草丘の間 昭和のカフェ


静水の間 星光の間
描かれたモダンガール
竹久夢二と小林かいち


清方の間 大正デカダンスと文学
     江戸川乱歩

江戸川乱歩 「人でなしの恋」へのオマージュ





鏑木清方の美人画



頂上の間 モダンガールその先の時代へ 加藤美紀



加藤美紀



中原淳一




百段階段とモダンガールたちの
キッチュさに酔ったのか
少しふらつきながら階段を
下りました…

写真では伝わらない、なんとも言えない違和感やキッチュさはぜひ実見してほしい



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