【BTS RM追加】”江之浦測候所“ 杉本博司 | やまちゃん1のブログ

やまちゃん1のブログ

美術、映画、文学、グルメ関係のブログです。



江之浦測候所 柑橘山 春日社
杉本博司 21世紀





修学院離宮 上御茶屋 浴龍池
後水尾上皇 17世紀中期 宮内庁管理



三渓園 大池 三重塔 原三溪 
20世紀初頭 国指定名勝


後水尾上皇のプロデュースにより比叡山麓の修学院に建造された『修学院離宮比叡山を借景に上・中・下の三つの離宮で構成され、上御茶屋には大規模な『浴龍池』を造成


明治の実業家原三溪(富太郎)により、横浜本牧に拓かれた『三渓園
室町時代の燈明寺三重塔、江戸時代初頭の東慶寺仏殿、紀州徳川家藩別邸の臨春館、白川郷合掌造りの旧矢箆原家住宅などの文化財を移築して、大池を配し大規模な池泉庭園になっている




江之浦測候所 空撮(ネット画像)

偉大な先人の作庭に挑むように、現代美術家の杉本博司(1948〜)は小田原市江之浦にランドスケープ『江之浦測候所』を開発した
山の斜面に作られた蜜柑畑を開発し、海を借景とした

敷地の購入から造園までのプロデュースは、アーティストの仕事としては破天荒なものだろう



江之浦測候所の最寄り駅は、小田原から二駅目JR東海道本線 根府川駅



駅舎から相模湾を眺める


根府川駅から江之浦測候所行き無料バスが出ており、約10分で到着



柑橘山の(かんきつざん)の扁額



榊󠄀の森を切り開いた参道



赤沢蜂巣観音



円空仏に蜂が巣を作り、人蜂合作の仏像となった



名月門 室町時代

鎌倉名月院の正門
塀の木賊張りは、桂離宮、修学院離宮にも見られる



待合棟の露地




夏至光遥拝100メートルギャラリー
杉本博司の写真作品を展示



小松石 石組


冬至光遥拝隧道と光学硝子舞台


ローマ円形劇場写し観客席



冬至光遥拝隧道



円形石舞台



隧道と光井戸



茶室露地


石造鳥居 茶室「雨聴天」 

利休の「待庵」を本歌取りとして制作
なんと屋根はこの地にあった蜜柑小屋のトタン屋根



光学硝子の靴脱石




100メートルギャラリー先端



根府川石 浮橋から相模湾



石棒 縄文時代後期



化石窟


三葉虫化石



磐座(いわくら) 楠大木と石棒

磐座とは古神道で神が宿る岩



竹林ゾーン 数理模型0010 



片浦稲荷大明神



竹林ゾーン 数理模型0004



蜜柑や檸檬が実る



柑橘山 春日社



みかん畑のカラスウリ


なんと言っても、江之浦測候所から眺める相模湾は絶景だ
熱海の「MOA美術館」からの眺めと双璧





『江之浦測候所』は、箱根外輪山を背に、相模湾を借景とし、
文化財の再利用と氏の現代アートを配置し、古代から続く天文地理を
回想する、海と山と光の庭園

★★★★★

人生に一度は訪ねたい場所


杉本博司は造園計画の基本に、

橘俊綱(1028〜1094 )の「作庭記」という日本最古の作庭指南書を再検証したと記しています。



作庭記には、

『1.作庭に当たっては、地形にしたがい「生得の山水」(自然景観)

を思い起こす


2.過去の作例を模範としながら「我風情」(自らのデザイン感覚)でしあげる』と書かれています。

まさに、『江之浦測候所』は

「作庭記」に倣った庭園です。




ランチは、江之浦測候所の駐車場から徒歩1分の『れんが屋』へ



(ネット画像)



ステーキランチとワイン
塩で美味しくいただきました



帰る頃には、空に薄いあかね色がさしてきた





ランキングに挑戦中
下のボタンを2つ、ポチッ、ポチッと押して頂けると嬉しいです!

 にほんブログ村 美術ブログへ



予約方法など





【掲示板】日本庭園の見方楽しみ方もご参照ください