映画 ”パーフェクト・ブルー“ | やまちゃん1のブログ

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『「パプリカ」「千年女優」などで国内外で高い評価を受けたアニメーション監督・今敏が1998年(公開)に手がけたデビュー作。竹内義和の小説「パーフェクト・ブルー 完全変態」を原作に、アイドルから女優に転身した女性を襲う悪夢のような出来事を描く。アイドルグループを脱退し、女優へと転身を図った霧越未麻。連続ドラマのレイプシーンやヘアヌード写真集など、これまでのイメージを覆す過激な仕事の連続に戸惑いながらも、着実に知名度を上げていく。そんな中、彼女の関係者を狙った連続殺人事件が発生。ネット上では未麻の名をかたって詳細な日記をつづる人物が現れ、彼女は次第にストーカーの影に怯えるようになっていく。漫画家・江口寿史がキャラクター原案を担当。』引用元 映画.comより


監督の今敏(こんさとし)は、1963年北海道釧路市出身、惜しくも2010年に膵臓癌にて死去



「パーフェクト・ブルー」は、1997年初監督作品

パーフェクト・ブルーの制作前々年の1995年は、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件が起こった年であり、
日本で「Windows95」が販売されインターネット時代の幕が開けた年だ、しかし、1996年のインターネット人口普及率はいまだ3.3%であった

「パーフェクト・ブルー」は、近代人が抱えるの自己同一性の危機と、それに反するかのようなインターネット仮想空間での別人格生成が二重写しになった映画

阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件の時代を濃厚に反映している


都内でも、数館の上映
25年前の映画ですが入りは良さそう


ビデオ作品として製作されたため客寄せのレイブシーンやヘアヌードシーン、暴力、殺人シーンなどで男性客が多いと思いきや、なぜか8割方が女性客で若い女性が多かったですね



実生活とドラマ撮影を意図的に交差させた映像は、観客に夢か現実かの理解を混乱させる事に成功し、緊張感をもたらしている



サイコ・スリラー、犯人探しのストーリーより、夢と現実の混濁を楽しむ映画だと思うが…




ブラック・スワンの監督にも影響を与えたらしい





万人向けではありません
「ブラック・スワン」とか好きな人にお勧めします

★★★★☆