“あこがれの祥啓” 神奈川県立歴史博物館 | やまちゃん1のブログ

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『水墨画の巨匠雪舟が生きた室町時 代、雪舟と並んで重要な絵師が鎌倉の建長寺にいました。』

あこがれの祥啓 
ー啓書記の幻影と実像ー
神奈川県立歴史博物館



馬車道にある、旧横浜正金銀行本店の神奈川県立歴史博物館




『水墨画の巨匠雪舟が生きた室町時 代、雪舟と並んで重要な絵師が鎌倉の建長寺にいました。
祥啓と名乗るこの画僧は、京の室町 幕府で絵画を学びます。 同朋衆の芸 阿弥を介して幕府秘蔵の中国絵画を 間近に見る機会を得ました。
三年にわたる京都滞在を終えて鎌倉 に戻った祥啓は、本展覧会に出品さ れるような、山水図、 花鳥図、人物 図を描きます。 祥啓の絵が人気を博 したことは、祥啓次世代の絵師たち が残した多数の模倣作品によって明 らかとなります。』展覧会パンフレットより

展覧会構成は、
第1章 前史ー祥啓登場前夜
第2章 清玩ー祥啓画をあじわう
第3章 追慕ー祥啓をしたう
第4章 輪郭ー狩野派がみた啓書記
第5章 愛好ー近代数寄者が愛した啓書記

祥啓(しょうけい)は、下野の国の生まれで、雪舟より遅く、室町中期から後期に活躍した画僧・禅僧。建長寺の塔頭宝珠院の書記を努めていたため「啓書記」と呼ばれていた。
雪村と並ぶ関東の室町水墨画の画僧。

展覧会は撮影禁止のため、写真はネット画像を借用しました。


祥啓 花鳥図 
ショーケースで間近に見られる、極めて細い筆で画かれた“葉”の裏表、描線は、ため息がでるほど美しい



祥啓 人馬図



祥啓 達磨図



祥啓 喜江禅師像

曲がりくねった自然木の椅子と背もたれ、柔和な面相が印象的



残念ながら、前期展示で観られなかった作品



芸阿弥 観瀑図

好きな作品です



祥啓 山水図

芸阿弥に学んだ夏珪様山水、岩の描き方は雪舟に比べ穏やかで端正で狩野派の影響もあるのか、水の淡彩、樹木の緑も鮮やか、中景の松は松林図のようにかすみ、遠景の先にまた山、近、中、遠、遠遠の遠近感が素晴らしい
根津美術館収蔵なので機会があればぜひ現物がみたい




★★★★☆

前期から見たかった…
6月18日(金)まで、お勧めします



ランチは、横浜のブロガーさんの情報で気になっていたカフェへ



神奈川県庁斜め手前、横浜情報文化センター2階 “CAFE de la PRESSE



パスタランチセット





桜海老とキャベツの瀬戸内レモンソース… なんと!美味かった◎
ミニケーキと+200円でコーヒー



カフェの窓から見える、神奈川県庁 “キング”