やまちゃん1のブログ

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映画『オデュッセイア』を鑑賞


解説・あらすじ
西洋文学の原点とされる古代ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」を、「オッペンハイマー」「インターステラー」のクリストファー・ノーラン監督が映画化した超大作。ノーランが20年越しの念願として、長編映画として史上初となる全編IMAXフィルムカメラでの撮影を敢行し、トロイア戦争後の英雄オデュッセウスによる10年におよぶ帰還の旅を描く。

トロイア戦争を終えたイタケの王オデュッセウスは、妻と息子が待つ故郷への帰還を目指す。しかし神々の怒りを買った彼の前には、一つ目の巨人や魔女、荒れ狂う海の怪物といった幾多の試練が立ちはだかる。一方、王の不在が続く故郷では、王妃ペネロペに求婚者アンティノオスの影が忍び寄り、まだ見ぬ父を思う息子テレマコスも窮地に追い込まれていた。愛する家族のもとへ帰り着くため、オデュッセウスは過酷な運命に立ち向かっていく。

オデュッセウスと妻ペネロペを「インターステラー」にも出演したマット・デイモンとアン・ハサウェイがそれぞれ演じ、息子テレマコスをノーラン作品初参加のトム・ホランド、求婚者アンティノオスを「TENET テネット」のロバート・パティンソンが演じた。そのほか女神アテナ役のゼンデイヤをはじめ、ルピタ・ニョンゴ、シャーリーズ・セロンら豪華キャストが顔をそろえた。撮影は「オッペンハイマー」のホイテ・バン・ホイテマ、音楽はルドウィグ・ゴランソン。
〜引用元:映画.com


西洋文化の土台になっているギリシャ・ローマ文学、その最高傑作がホメロスの二大叙事詩『イーリアス』と『オデュッセイア』(英語名ユリシーズ)


ホメロスの胸像(紀元前8世紀頃の吟遊詩人といわれる)




現代でも繰り返し、幾多の物語の原型になっています
あのスター・ウォーズも『イーリアス』と『オデュッセイア』の構造を踏襲している

イーリアス』は、10年間続いたトロイア戦争の終盤51日間の激闘を描き
オデュッセイア』は、トロイア戦争の終結後に英雄オデュッセウスが故郷に帰還する10年間の物語

『イーリアス』は、スター・ウォーズの「クローン大戦」から帝国軍と反乱同盟軍の銀河内乱の物語
『オデュッセイア』は、ルーク・スカイウォーカーのヒーローズ・ジャーニー、本来の自分=ジェダイへの帰還の物語と言えるでしょう

ともに、大戦の背景や内容は詳しくは語られません




トロイア戦争は永く神話上の物語と言われていましたが、ドイツのアマチュア考古学者シュリーマンのトロイア遺跡発掘(1870年代)からその後の調査で、古代都市トロイアの存在と大規模火災の痕跡が確認され、トロイア戦争の可能性が証明されています

オデュッセウスは、ギリシャの西端イタキ島の王です
ギリシャ連合の総大将アガメムノンはミケーネの王です



『10年間続くトロイア戦争〜戦線は膠着状態。この状況を打開するためにギリシャ連合軍のオデュッセウスが考案したのが、「トロイの木馬」です。


映画『トロイ』と『オデュッセイア』の木馬

まずオデュッセウスは、トロイアの城門よりも大きな木馬を作らせました。木馬が完成すると、夜のうちにスパルタ王メネラーオスや発案者のオデュッセウスをはじめとする少数の精鋭が中に入ります。そして木馬とオデュッセウスの従兄弟であるシノーンを残して、連合軍は一時撤退しました。

夜が明けて、トロイア人たちは連合軍がいなくなっていることに気づきます。巨大な木馬の近くにいたシノーンを捕まえて話を聞いてみると、シノーンは「ギリシア人は逃げ去った。木馬はアテネの怒りを鎮めるために作ったものだ。巨大なのは、この木馬がトロイアの城内に入るとギリシア人が負けると予言者カルカースに予言されたため、中に運び込まれないよう城門よりも大きく作る必要があったためである」と答えるのです。
この話を信じたトロイア人たちは、城門を破壊して、木馬を城内に運び入れ、アテネの神殿に奉納。勝利を祝う宴会を開きました。

やがて人々が寝静まった頃、オデュッセウスたちは木馬の中から出てきて、松明で連合軍に合図を送り、彼らを引き入れます。油断していたトロイア人たちは抵抗することもできず、次々に殺され、トロイア王国は滅亡することになるのです。』引用元:ホンシェルジュ・5分でわかるトロイア 戦争



オデュッセウスの冒険譚の順番

『本来であれば数日で着くはずの航路でしたが、出航直後に猛烈な嵐に見舞われ、進路を大きく南や西へと外されてしまいます。さらに、オデュッセウスが海神ポセイドンの息子である一つ目巨人ポリュペーモスの眼を潰したことで神の怒りを買い、執拗な妨害を受けることになります。その結果、当時のギリシャ人が「未知の怪物が住む世界」と恐れていた地中海のさらに西の領域(現在のイタリア周辺やシチリア島、さらにはジブラルタル海峡方面)へと流され、彷徨い続けることになりました。 』Gemini


オデュッセイアの冒険譚は、オデュッセウスが流れ着いた妖精カリュプソの島(オギュギア島)での回想からはじまります… なんと、オデュッセウスは女神カリュプソに愛されて島に7年間も引き止められていました…


代表的冒険譚を描かれた絵画でみていきます
・キュクロプス(一つ目巨人ポリュペモス)の洞窟


オデュッセウスが一つ目巨人の目を刺す ポリュペモスは海神ポセイドンの息子で怒ったポセイドンはオデュッセウス一行の旅を妨害する

・魔女キルケの島(アイアイ島)


・セイレンの海



オデュッセイアを題材にした絵画は現代まで幾枚も描かれていますね


映画『オデュッセイア』も原作にそって、過去を忘却するという蓮の花を食べるオデュッセウスの回想の冒険譚を映像化しています


さて映画『オデュッセウス』は、アメリカでは空前の大ヒットらしいですが…

★★☆☆/平均的。良くも悪くもない「普通(Average)」

巨額の資金を投入したと思われますが… それに見合う感動はない
重低音の音楽は不快でスター・ウォーズのような高揚感はなく、映画の出来を象徴しているよう

戦闘シーンは、『デジタルではなく物理的なフィルム(IMAX 70mmオリジナルネガ)をハサミで手作業で切って接着するという、極めてアナログで伝統的なフォトケミカル(光化学)手法が採用されています。』らしく、わざとらしさが悪目立ちして(たぶん残酷にならない活劇の意図)黒澤明のような痛快活劇になっていない



しかし、
『オデュッセイア』の概要を
知るには格好の映画だと思います
お勧めしますʘ⁠‿⁠ʘ

ある程度の知識を持って観た方が分かりやすいと思います



【参考】
トロイア戦争の発端・神話


「パリスの審判」 ラファエロ原画、ライモンディの銅版画 1515年頃


『キュプリア』の記述によると、ギリシア神話の主神である全知全能の神ゼウスが、人間が増えすぎたことを憂慮し、秩序を司る女神テミスとともに、人口を減らすために戦いを引き起こそうと考えたのが「トロイア戦争」のきっかけだそう。

この時、神々が集うオリンポスでは、人間の英雄ぺレウスと海の女神テティスの婚礼がおこなわれていました。しかし、すべての神が招待された宴席の場に、争いを司る女神エリスだけが招待されなかったのです。これに怒ったエリスは「もっとも美しい女神へ」と書かれた「ヘスペリデスの黄金の林檎」を宴席に投げ入れます。
林檎をめぐり、神々の女王ヘレネ、知恵と戦いの女神アテネ、愛と美と性の女神アフロディテが争いました。

ゼウスは大戦を引き起こすため、黄金の林檎を得るのに誰が相応しいのかを決める審判を、「人間のなかでもっとも美しい男性」とされるトロイアの王子パリスに委ねます。

3人の女神は、自分を選んでもらおうと、ヘレネは「アジアの君主の座」、アテネは「戦いにおける勝利」、アフロディテは「人間のなかでもっとも美しい女」を与えると申し出ました。

結果的にパリスが選んだのは、アフロディテ。アフロディテが約束した「人間の中でもっとも美しい女」とは、ゼウスとネメシスの娘であるヘレネーのことでしたが、この時ヘレネーはすでにスパルタ王メネラーオスの妃となっていました。しかしアフロディテの庇護を受けたパリスはヘレネーを奪い、連れ去ってしまうのです。
これに激怒したメネラーオスが、兄であるミケーネ王アガメムノンと、アテネの寵愛を受ける英雄オデュッセウスとともに、ヘレネーを奪還するために遠征軍を組織。「トロイア 戦争」が始まります。

戦争では神々も両軍に分かれ、ヘレネー、アテネ、海と地震の神ポセイドンがギリシア側に、アフロディテ、芸能と芸術の神アポロン、狩猟と貞潔の女神アルテミス、戦いの神アレスがトロイア側に庇護を与えました。

人間の人口を減らしたいと考えたゼウスの目論見通りになったのです。

〜引用元:ウェキペディア




三女神の右側にいる3人の構図から、マネの「草上の昼食」が生まれています



これも
『オデュッセイア』の親戚ですかねʘ⁠‿⁠ʘ



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