あわら市長が市長室で女性にキス「好かれていると」 | 山岸久朗オフィシャルブログ「正義は我にあり!!」Powered by Ameba

強制わいせつ罪(刑法176条)は、暴行または脅迫が要件となっています。

暴行・脅迫については、被害者の反抗を著しく困難ならしめる程度のものであることを要すると解する立場が通説となっています。

暴行・脅迫を手段とする場合に限られるから、欺いたり甘言を用いてわいせつな行為をしても本罪にはあたりません。

 

<以下、朝日新聞>

 

 福井県あわら市の橋本達也市長(63)は12日に記者会見し、公務中に市役所の市長室で県内の知人の既婚女性にキスしたり、抱擁したりするなど不適切な行為を繰り返していたことを明らかにした。女性の夫から抗議を受け、わび状を昨年1月に書いて渡したというが、「相手が好意を持っているものと思っていた」などと釈明した。

 会見での説明によると、市長は女性と市のイベントを通じて知り合い、2013年に女性の車でドライブした際、体を抱いてキスした。その後、女性は公務中に市長室を訪れるようになり、帰り際に抱きついたり、キスをしたりしたことが4、5回あったという。「弁解の余地がない。心から反省し、深くおわび申し上げる」と頭を下げたが、辞職の考えはないという。

 橋本市長は妻帯者。市議を経て、07年の市長選で初当選し、現在3期目。

 

<以下、福井新聞>

 

公務中に市長室で女性にキスするなど不適切な行為を行っていた問題で、福井県あわら市の橋本達也市長(63)は12日、市役所で記者会見を開いた。事実を認め「弁解の余地がない。市民の皆さまに不愉快な思いや失望をさせた」と謝罪した。一方で「市政を放り出せない」と述べ、辞職は否定した。

 橋本市長によると、女性は福井県内に住む40代後半の既婚者。市のイベントで知り合い、女性から複数回メールで食事に誘われた。2013年に女性の運転でドライブした際、車内で市長から抱きついたという。

 その後も、イベントなどの用事で5回ほど市長室を訪れた女性に、キスしたり抱きついたりした。これらの行為に対し橋本市長は「女性から受け取ったメールの内容から、女性も(私に)好意を感じていたと思った」と釈明。公務中だったことに「言い訳のしようがない」と述べた。

 16年1月に女性に手渡したわび状については、女性の夫に求められて書いたと説明。今年8月には女性と夫から多額の示談金を求められたことも明らかにした。

 女性の夫は12日、福井新聞の取材に対し「合意は全くなく、妻はその都度抵抗していた。多額の示談金を要求したのは、示談を求めてきた市長に拒否の姿勢を示すためで、お金目的ではない」と話した。

 女性と夫は夏ごろから県警あわら署に相談しており、強制わいせつ容疑での告訴も検討している。同署は関係者から事情を聴くなど、一連の経緯を慎重に調べている。

 市議会は13日、臨時の全員協議会を開き、橋本市長に説明を求める。

 

<以下、福井新聞>

 

公務中に市長室で女性に不適切な行為を行っていた問題で、福井県あわら市の橋本達也市長は18日、市役所で会見を開き、今年8月15日にあわら市内で女性と女性の夫から示談金名目で5千万円を要求されたとして、女性と女性の夫を恐喝未遂容疑で近く告訴する方針を明らかにした。

 進退に関しては熟慮中とした。

 橋本市長が公務中の市長室で女性に抱きついたり、キスしたりするなどの不適切な行為をし、この女性側に対し詫び状を書いていたことが11日に発覚。橋本市長は福井新聞の取材に「女性とは合意の上だと思っていた。恥ずかしい話だが軽率だった」と話していた。

 女性に手渡したわび状については、女性の夫に求められて書いたと説明。今年8月には女性と夫から多額の示談金を求められたことも明らかにしていた。

 相手の女性は14日、福井新聞の取材に応じ、市長室での行為は合意だったことなどを改めて否定。市長に好意を持ったことは一度もなく、不適切な行為を喜んだことも「全くない」と断言。「公の場でうそを認め謝罪してほしい」と訴えている。

 橋本市長は早稲田大法学部卒。旧芦原町議会議長やあわら市議2期を務め、2007年4月に市長に当選した。現在3期目。