残照
五月晴れのある日の仕事帰り、
車が斐川平野に差し掛かった時、
陽が山影に沈んだあとの残照が、
あまりに見事に目に映ったので、
思わず路肩に車を停めた。
不思議な光景である。
その不思議さを醸していたのは、
田植えが終わったばかりの水田に、
きれいに張られた水の静けさであり、
そして、
そこに揺蕩う茜色の残照の揺らめきである。
しばし、わたしは、羨望の眼差しをもって、
この光景を眺めていた。
わが心模様かくあれば、
どんなにか、心安らぐことであろう。
やがて、その残照もあっと言う間に、
山影に沈み消え、
あたりは、急に黒い影に蔽われていった。
予期せぬ束の間の休息。
車に戻り、気持ち切り替えると、
家路を急いだ。
道標ない旅 / 永井龍雲
短編小説 恋文~往信 朗読版
短編小説 恋文~返書 朗読版
古くからの友人、高木早苗さんが、松江市観光大使を務める京太郎さんと、
ご当地松江を舞台にしたデュエットソング、
『さよならだんだんまた明日』をリリースされました。
とても素敵な歌ですので、是非聴いてあげて下さい。
不肖私めの撮影した写真も少しだけ入れてありますので、よろしくです。
「だんだん」は、出雲地方独特の方言で、ありがとうの意です。
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今では遠き青春時代、私が書いたへぼ小説、興味ある方はこちらから