春風に乗って


つい先日のこと、家の坂道を下って、県道に出た時のことだ。
目の前の路傍の草原に、さも唐突と言っていいのだが、
紅い花が忽然と姿を顕していて目を瞠った。
坂道で、車を停めて近寄って見ると、
それは、やはり朱色のポピーのようだ。
松江に居た時も、春先になると、
路傍の草原に忽然と咲くポピーを見かけたものだが、
大概近くにポピーの植えてある花壇があって、
そこから風に運ばれてきたものとわかるのだが、
今住む家の周りには、それらしき花壇は見かけないので、
不思議ではあるが、
どこからかやってきたものには違いない。

花と言うのは、生れ落ちたが最後、その場を動くことは許されない。
言わば生まれながら動く自由を奪われているのだが、
驚くのは、そのハンディを風の力を借りて乗り越える知恵を持っている。
新しい命は風に乗り、また新たな生地を手に入れる。
目の前のポピーがいみじくもそんな命の連鎖を語りかける。

そのポピーの花言葉、色によって、
ことのほか多岐にわたるようであるが、
風に乗って旅するポピーとくれば、
恋の予感、あるいは、願いを叶えて・・・
と言ったところがふさわしいのかもしれない。
長かった冬、沈みがちな心にも、
さわやかな春風は、どっとなだれ込んでくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君が人生の時/浜田省吾

 

 

 

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「だんだん」は、出雲地方独特の方言で、ありがとうの意です。

 

 

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