誰もいない公園 1



仕事帰り、どんよりとした曇り空。
五時には少し間があると言うのに、辺りはすでに宵闇に沈みはじめている。
西の空に残照もない。
なんとなく、秋の日のうら淋しさを感じて、公園に立ち寄ってみた。
週末の休日、ぽつりぽつり人影もあったが、
私が、中に入るころには、その人影も家路に消えた。
秋の暮時は、あっという間に陽が落ちる。
宵闇が迫る。

紅葉は、燃え尽きる前の激しい命の煌めき。
人もかくあれば、美しい。

ストロボを照射した。


 紅葉は千入(ちしお)の色を尽くして盛りありといへども
 風を待ちて秋の色久しからず
      名残を慕ふは一旦の情けなり     


                     (出典 『とはずがたり』)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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