きれいな夕日を背景にした人物写真は、夕日向きのシルエットでも、カメラ向きのポートレートでも魅力的ですが、 カメラ向きで撮る場合は、一眼レフに外付けタイプのストロボを取り付けないと難しいですね。 それも、カメラと連動するTTL自動調光のストロボ、欲を言えば、 日中の逆光撮影でも使えるハイスピードシンクロ機能のついたものだと尚良いですね。 

 レフ板を使えばストロボなしでもできますが、アシスタントのいない1対1撮影ではむずかしいですね。 ポートレートでは、ストロボは、顔を明るくする目的意外に、女性の大きなチャームポイントとなる目にキャッチライトを 入れるために日中でも活用します。 

 ストロボ内蔵のカメラでは、機能上背景のコントロールができませんので、 顔だけ明るく後ろ

は暗い夜の写真になってしまいます。それはまたそれで写真として充分見ることはできます。   

 ただ背景もきれいな夕日として、人物も顔を明るくきれいにと、背景と被写体を両立させる写真を撮るには、TTL自動調光の外付けストロボを使って撮影します。 

 

 夕日を背にしたポートレート、私は次のような設定手順で撮影しています。 カメラの露出はマニュアルモード、フォーカスはオート、ストロボはTTL自動調光に設定、ストロボの照射角はマニュアル24mm、 ISOは、太陽が残っていれば100、日輪が少なくなるに連れ上げていきます。   

 まず、背景の夕日で露出を決め、テスト撮影しますが、このとき、シャッタースピードと絞りの組み合わせに注意します。 

 ポートレートですので、絞りはできるだけ開放側にして背景はぼかしたいところですが、そうするとシャッタースピードが上がり、 ハイスピード対応のストロボでも光量が落ち顔が露出不足になりますのでほどよい妥協点を見つけます。 

 また太陽の沈み具合によって露出が大きく変動しますので、急ぎ人物と背景のバランスを考え、構図を決定し シャッターを切るわけですが、太陽の沈むのが速いので、露出を+-何段か変えて、とにかく手早く何通りも撮る必要があります。

  加えてモデルの表情や仕草、ポーズのアドバイス、笑顔を引き出すためのパフォーマンスも要求されますから、 最初の頃は、いや今もですが、一瞬のうちにいろいろなことを判断しなきゃいけませんので、 汗たらたら・・・・私のオツムはいつもパニック状態です。 ご参考になれば幸甚です。

 

ストロボあり

ストロボなし

 

 

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