「警察が事件を捏造」した大河原化工機冤罪事件!

  本日、国家賠償訴訟の控訴審始まる!

 

 大河原化工機(株)は、生物兵器製造に転用できる装置を無許可で中国などへ輸出したとして、社長ら3人が約1年の勾留後、2020年3月起訴された。しかし、その後、東京地検は起訴が取り消した(2021年7月)が、社長らは、そのことを知らずに被疑者のまま長期拘留の末病死した、技術者で元顧問・相嶋さんの無念をも胸に、損害賠償を求めて国と都を国家賠償請求を起こした(2021年9月)。昨年12月27、東京地方裁判所は、被告の国と東京都に対して約1億6200万円の支払いを命じる判決を出した。

 この判決を不服として、2024年1月10日、被告の国と東京都、原告の大川原社らは双方ともに控訴した。

この控訴審の第1回口頭弁論が、本日、東京高等裁判所で開かれた。

産経新聞はウェブ上で、「社長側は、警視庁公安部が立件目的で輸出規制を所管する経済産業省に見解を曲げさせたとし、捜査の悪質性に関する1審の認定は不十分だと指摘した。国や都は当時の捜査は適法だったとして社長側の控訴棄却を求めた。」と伝えている。

 この大河原化工機冤罪事件は、NHKのクローズアップ現代でも取り上げられたが、担当弁護士のアドバイスを受け、1年近くの勾留の間、終始黙秘を貫いた3人の役員たちは立派だと思う。そして、まともな医療行為を受けられずに保釈申請を蹴られてガン治療が遅れ、死亡した相嶋さんへの蛮行は、家族ではなくとも悔しくてならない。

それにしても、司法の闇は、戦前のように恐ろしいものがあることを、この事件は顕わにしている、とわたしは思う。そして、この3人の逮捕・起訴の背景には、「特別安保保護法」とリンクする「経済安保推進法」および「重要経済安保保護法」の成立があるのだ、ということを忘れてはならないと思う。後日、大河原化工機冤罪事件については、じっくり考察していくつもりである。

               

(🦉シマフクロウ) 2024.06.05