孤立を深める、シオニスト・ネタニヤフ政権のラファへの空爆を許すな!!

 

  5月26日、ネタニヤフ政権によるラファの避難民の居住地域への空爆によりパレスチナ人45人が死亡した。翌27日にはラファ検問所でエジプト兵士がイスラエル軍によって殺害された。今や、1979年に締結されたエジプト、イスラエル両国の「平和条約」が危機的な状況におちいるような状況である。

イスラエル軍のラファ避難民居住地域への空爆によるパレスチナ人の殺害に対して、ネタニヤフは「悲劇的な過ち」だ、と居直ったのだ。だが、フランス大統領マクロンは「憤慨している」とXに投稿、欧州連合の欧州委員会ボレロ副委員長は「ぞっとする」と述べるなど、国際社会からは多くの非難の声が上がっている。

   そもそもネタニヤフは、国際刑事裁判所からハマス幹部らと共に「戦争犯罪、人道に対する犯罪」で逮捕状が請求されている(5月20日)。フランスはこの国際刑事裁判所による〝逮捕状請求〟を支持し、発行されれば日本を含む世界の124か国が逮捕義務を負うのである。次いで、国際司法裁判所はイスラエルに対して「ラファへの攻撃を即時に停止」するよう命じた(5月24日)。

   また、ノルウェー、アイルランド、スペインの3か国が28日付でパレスチナの国家として承認することを表明してもいる。これで国連加盟国143か国以上がパレスチナを国家として承認していることになった。

   このような国際的な孤立化と非難とともに、パレスチナ人へのジェノサイドに対する世界の労働者・人民の弾劾の声をも無視し、「ジェノサイド・ジョー」ことバイデンからの〝「ジェノサイド」ではない〟という援護射撃を得てシオニスト・ネタニヤフは避難民密集地区への空爆を敢行したのである。

 

   このようなシオニスト・ネタニヤフ政権のパレスチナ人へのジェノサイドを許してはならない!

 

   全世界の労働者・人民は団結し、シオニスト・ネタニヤフ政権の打倒を目指し、アメリカのイスラエルへの「政治的、経済的、軍事的支援」を許さない闘いを創りだそう。

 私たちは、国家的分断と人種主義的、民族主義的・宗教的な対立、それらの政治的=ブルジョワ的解決の限界を自覚し、これをのりこえてゆく共産主義による「人間の人間的解放」を目指す「母体」を創りだしてゆかねばならない。

 

   シオニスト・ネタニヤフ政権を打倒し、パレスチナに平和の砦を創り出そう!

 

  私たちは、労働者階級の、帝国主義国家そのものの打倒を目指す闘いを創造しなければならない。

 

2024.05.28   木霊