旅行から帰ってきて
家に着いた時
ホッとした…。
体から一気に力が抜けた。
やっぱり気を張っていたんだなぁ…
今回の旅行
予定を組み、手配をしたのは私。
必然的に引率者になる。
頭の片隅には
時間の管理
目的地までのルートなど
“大丈夫かな”
といつも不安と緊張が消えなかった。
そしてこんなに家族と共に
行動をすることも久しぶり。
お互い疲れも出てくれば
険悪な雰囲気になることもあった。
その度、
“あーやっぱりひとりがいい!
もう家族となんて旅行しない!”
ヽ(*`皿´*)ノキィィ──!!!!
なんて思考が流れた。(笑)
そう、
ひとりで行動した方が
断然、楽。
でも
飛行機に乗っただけで
「飛行機に乗ったのなんて何十年ぶりだろう!」
とはしゃぎ
いろんなところに行っては
楽しそうに写真を撮る母の姿を見て
やっぱり一緒に来てよかったなと思った。
息子はというと
思春期真っ只中だが
この旅行を密かに楽しみにしていたらしい。
写真に撮られるのは嫌がりながらも
一緒に写真を撮ってくれたり
私と母の間に入って
いい緩衝材になってくれた。
「とにかくうまいもの、
海鮮をたらふくたべたい!」
そう言っていた息子。
そんな息子の願いも叶えたつもり。
満足してもらえただろうか…。
夏休み
綺麗な景色をみて
美味しいものを食べたい
もちろんこの願いもあったのだけれど
“家族と旅行する”
ここが私の一番の願いだったかなと思う。
綺麗な景色をみて
美味しいものを食べたい
ここを一緒に分かち合いたかった。
家族がいることで
うまくいかなくて
イライラすることもあるけれど
それも含めて
一緒に綺麗だね、美味しいねと
ひとりではできない感情を
味わいたかったんだと思う。
母ももう高齢。
まだまだ元気で
私よりパワフルに仕事をしているけれど
それもいつまでも続くわけではなくて
今のように動けなくなってしまう日が
いつか来る。
息子はこれからどんどん自立して
家族以外の人と過ごす時間が
増えていくだろう。
今ある当たり前が
当たり前じゃなくなる日が
いつかくる。
それは自然の流れ。
母と息子と一緒に旅をしたこと。
今、できる自分の精一杯ができたかな。
きっとこの先、この想い出が
母として子として
私、精一杯やったじゃんと
自分の心の支えになるだろう。
母と息子の中にも
この旅の想い出が
何か残っていたらいいな…