不登校の中でも一番つらいと言われる

不登校初期。

 

 

そこを乗り越えられたのは

その時教えてもらった

不登校の心得があったから。

 

 

突然、迷い込んだ

真っ暗なトンネルの中で

羅針盤のようなものだった。

 

最初にこういう心構えを

教えてもらえたこと

本当に幸運だったと思う。

 

 

不登校の心得

 

不登校の心得①

すぐに解決すると思わないこと。

長く続くことを覚悟する。

 

 

お話を聞いてもらったその方に

まずこう言われた。


「お母さん、すぐ解決すると思わないで下さい。

 もしかしたら、中学へ上がるタイミングで

 学校に行くようになるかもしれない。

 しかし、それは結構、難しい。

 行くようになるのは高校生かな…。

 もしかしたらもっと続くかもしれない。

 長く時間がかかることを覚悟して下さい。」

 

当時、息子は小学5年生

5年以上もかかると言われて

目の前が真っ白になった。

 

そんなわけない。

ちょっと休んだらきっと行けるようになる。

そう思っていた。

というか、そんな大事になるなんて思いたくなかった。


 

そう言われてもなかなか割り切れないところはあったけど

幾度となく淡い期待が打ち砕かれたとき

“あぁ、そうだった。

そんな簡単じゃないんだった。”

と我に返らせてくれた。

 

今振り返ると

実際、その通りになったなぁと思う。

まだ終わったわけではないのだけれど

5年、長かったけれど

5年で事が動いたのは早いのかな…。

 

 

 

 

不登校の心得②

子どもをひとりの人として対等に扱うこと。

 

つい子ども扱いして

子どもの話を聞かず、一方的に決めてしまったり

頭ごなしに物を言ってしまったりしがちだが

そういうことをしない。

 

これは今でも気を付けている。

いろいろ無理難題を言ってくる息子に

頭ごなしに“ダメ!”というのではなく

息子の主張も聞いてから

なぜダメなのかを説明する。

そして、お互いの主張をすり合わせて

物事を決めていく。

 

 

なかなか骨の折れる作業だが

息子が仕掛けてくる無理難題を

攻略するためには有効な手段だった。

これはお互いの信頼関係を築くためにも

大事な作業なのかもしれない。

 

 

 

不登校の心得③

命にかかわること以外は受け入れる。

大目に見る。

 

 

息子がいろいろすることに口出ししない。

先回りしたり、口うるさく言いたくなるのを

グッと堪える。

そのためにしていたことは

とにかく見ないようにした。(今もしている。)

 

もちろん言ってしまったことも多々あるが

昔よりはかなり寛大になったと思う。

 

 

 

不登校の心得④

お母さんは別のところに心の拠り所を作る。

 

 

私はこれが一番大事だと思う。

当事者の子どもはもちろん苦しいと思うが

一緒にいるのもかなり苦しい。

一緒に苦しくなってしまえば

子どもと共倒れになってしまう。

 

それを回避するためには

自分の心が元気じゃないとできない。

そのために必要なことだった。

 

 

当時は山登りしてなかったが

ずっと家に息子といると息が詰まるので

とにかくひとり外に出かけた。


 

ぼーっと海を見に行ったり

散歩したり

美味しいもの食べたり

 

 

罪悪感もあったけれど

罪悪感があった方が

そのあと息子に優しくなれた。

 

 

このひとりの時間がなかったら

もっと事態は最悪に

とっくに共倒れしていたと思う。

 

 

そしてこの時間が

私の世界を広げてくれた。

たくさんの人と出逢い。

いろんなことを経験した。

今、大好きな人たちとの縁、

そして自分の好きなことも

たくさん見つけられた。

 

私を変えてくれた時間だと思う。

 

 

この4つの心得のおかげで

苦しい時期を乗り越えられた。

 

そしてこの心得は今でも有効。

大切にしている。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな風にとにかくがむしゃらに

仕事、家事、息子のことと動いていた時

小説が読めなかった。

 

 

時間がなくて読めなかったのではなく

小説や漫画、自分の娯楽のような本

そういう本を見ても読みたいと思えなかった。

読もうとすると胸がぎゅっと

苦しくなった。

 

 

 

その時、読んでいたのは不登校関連の本やブログ。

とにかく状況を変えたくて

読み漁っていた。

 

 

一時期、大好きだったお菓子も

食べたいと思わなかった。

今思えば軽くうつだったなぁと思う。

ギリギリ限界まで頑張りすぎていた。

 

 

 

幸い、お菓子はすぐに食べたいと思うようになったし

食事や睡眠はとれていたので

うつがひどくなるようなことはなかったけれど

小説が読みたいと思えるようになったのはだいぶ後。

 

 

いつ頃だったかは覚えてないが

本屋さんにいって

久しぶりに小説を手に取り

これ、読みたいなと思えた時

あぁ、小説が読めるようになったなぁと

思ったことを覚えている。

 

 

 

不登校は全然解決してなかったけれど

私自身が不登校という渦から

少し距離が取れるようになって

心が元気になってきた証拠だったかなと思う。

 

 

今は本屋さんにいってわくわくする。

いろんな本を読みたいと思える。

それは心が元気な証拠。

 

 

心が元気じゃないと

好きなこともできなくなる。

 

 

この本が読みたいと思えること。

本を読んでわくわくすること。

お菓子を食べたい。

美味しいと味わえること。

 

 

いろんなことを感じることができること。

それは当たり前ではない。

自分の心は自分で守ろう。
 

 

 

 








不登校が始まった当初

なんとかしたくて

とにかく出来ることを

がむしゃらにしていた。



仕事から帰って

息子に声をかけ

息子の気が乗れば

学校までの道のりを散歩してみたり



生活リズムを整えるため

また少しでも気分転換になればと

朝、出勤前に

自転車で近所をサイクリングしたり



そして、時間が許す時は

とにかく息子の話を聞いた。



その合間で

学校とやり取りして

相談できるところには相談。


本当、辛かった。

仕事しながらよくやっていたなと思う。



結果としては

それで解決には

繋がらなかったけれど

そんな時があって

今がある。


無駄のように見えることも

無駄じゃなかったのかな