前年度の番狂せ続出から、今年はどうなっているでしょうか?

組み合わせ上の注目です‼️

初日は開幕戦!優勝候補の京都西に、九州二位の海星のゴールデンカード‼️

二日目はこれも優勝候補の西日本短大付と、復活を期するPL学園‼️さらに上位候補の岡山南、滝川第二が相次いで登場します。

三日目の注目は、関東一と明徳義塾の好カード!少し明徳が有利か?

四日目は代理出場の常総学院が、有力校の一つ、明石に挑みます。

またこの日は連覇を目指す優勝候補の池田も登場します。

五日目の第一試合、明野対大田で一回戦は終わります。

ではこれら見どころを注目しながら、一回戦16試合です‼️


3月26日

第1試合 開幕戦 京都西 対 海星

①しぶとさ発揮、京都西2度追いつき逆転勝ち‼️


海 星 020 010 000 3

京都西 002 003 00X 5


海星は二回、杉野の大会第1号ソロで先制すると、さらに高比良のライト線二塁打、米村ライト線安打で2点を先制する。京都西もすかさず三回、高木の遊内野安打、山本中前打、上羽の左越二塁打で1点を返すと、吉村の遊ゴロ野選で同点に追いつく。海星は五回、無死から堀、洲加本、杉野の三連打で再び突き放すが、京都西も六回、先頭の吉村が左前打、送り、藤原の左前打で一、三塁とする。清家の一ゴロ野選で追いつくと岡田四球で満塁から夜久の中前打で2点を勝ち越す。追う海星は八回、野中四球、久保田中前打、木村四球で一死満塁とする。しかし堀が遊ゴロ併殺で逸機した。九回にも海星は二死から早瀬がライトへ三塁打を放つも田山が三振で試合終了‼️両チームともにフタケタ安打で見どころの多い好試合であった。


第2試合 金沢 対 帝京

②粘りの金沢、土壇場の反撃あと一歩‼️


帝京 200 000 100 3

金沢 000 000 002 2


帝京は初回、金沢の岡本の立ち上がりの乱れを攻略する。先頭・小沢が左前打、送り、鈴木の四球で二死一、二塁。ここで捕逸でニ、三塁から平山がライト線二塁打で2点を先制。このあと金沢・岡本、帝京・芝草の好投で七回を迎える。七回、帝京は鈴木が四球、大井のニ失、平山の三前犠打を一塁ベースカバーが一塁踏み損ねで無死満塁‼️ここで藤波の左前に落とし(記録は左ゴロ)でラッキーな追加点‼️金沢も3安打に抑えられていたが九回、山崎、与野木の連打と芝草のボークで無死ニ、三塁‼️宮口死球で満塁から岩井のニゴロで1点。山田清死球で再び一死満塁から、垂水三振後、角尾の三塁内野安打で2点目。しかし、岡本が捕邪飛で試合終了となった‼️


第3試合 広島商 対 旭川竜谷

③ソツなし広商野球‼️巧者ぶりを発揮‼️


旭川竜谷 100 000 000 1

広島商業 020 020 00X 4


旭川竜谷は初回、先頭・篠田が四球、送り、二死後植田の右前打で先制する。広島商も二回、大田が敵失、吉川克が左前打、重広死球で無死満塁。竜谷先発・富田は二死まで凌ぐも松下四球押し出し、高の中前打で逆転する。五回にも広島商は高が右前打、送り、田中の右中間三塁打、大田の中前打で4点目を奪う。竜谷は六回から日笠を投入し追加点をしのぐと八回、篠田が死球、二盗、暴投で三進も無得点。広島商・大田は2安打完投で旭川竜谷の反撃を抑え、勝利した。


3月27日

第1試合 PL学園 対 西日本短大付

①PL・集中打で好投手、西短・石貫倒す‼️


PL学園 000 300 000 3

西短大付 000 001 000 1


復活を期すPLに対するは大会屈指の好投手・石貫を擁する西日本短大付!初戦なら西短付が有利か、の前評判だが、序盤からPLが押し気味。

初回、立浪の中前打から四死球で二死満塁とするも逸機。二回も蔵本のバント安打からの二死一、二塁、三回は深瀬の中越え二塁打と死球で一死一、二塁と押すも無得点。しかし四回、野村が安打後牽制死するも、片岡が左前打。二死後、蔵本が遊強襲安打で一、二塁から尾崎が左越え二塁打‼️さらに立浪も左越え二塁打で計3点を先制する。その裏西短付も連続四球で無死一、二塁とするも、PLは野村から橋本に代えピンチを凌ぐ。六回、西短付は林のレフト線二塁打、石貫の中前打のチャンスで古庄が左犠飛。九回も西村死球、柴原中前打で一死一、二塁とするも併殺で涙を飲んだ。石貫は六回以降は無安打に抑えただけに、序盤の立ち上がりが惜しまれる!


第2試合 福井商 対 国学院栃木

②反撃を止めた国学院栃木の二枚看板‼️


国学院栃木 203 000 001 6

福 井 商 201 200 000 5


両軍合計9本の二塁打は大会記録‼️活発な打撃戦となった。初回、国学院栃木は荒井、鈴木、臼井の長短打で2展開を先制するも、福井商はその裏すぐに寺本、松川の連打から立山の適時打、山口の中犠飛で追いつく。三回、栃木は荒井がライトへ大会第2号のソロ‼️さらに4安打を集め3点リード。しかし福井商も打撃に自信あり!その裏松川の左中間二塁打と山口の内野安打で1点を返すと四回、山崎、谷村、稲葉の長短打で再び追いついた。しかし栃木は四回途中から先発・稲川から毛束に代え、反撃を抑えた。試合はそのまま九回、栃木は一死から鈴木が左前打、二盗し鶴見がライト線へ決勝二塁打を放ち、熱戦に決着をつけた‼️


第3試合 岡山南 対 熊本工

③熊本工、小わざと大わざ自由自在‼️


岡山南 001 012 000 4

熊本工 100 010 21X 5


中国地区優勝の岡山南有利とみられたが、熊本工は序盤は小技、最後は大技で試合を決めた。初回、熊本工は岡山南の東森をバントで攻める。中原、増田の連続投前バント安打と三浦のバントで無死満塁。森下の左犠飛で先制する。岡山南は三回、美土路の遊失から東森、難波憲の連打で満塁とし深田の四球で追いつくと、五回、敵失の走者を深田の左中間二塁打で勝ち越す。しかしその裏熊本工は増田の二塁打と三浦のバントを東森が悪投、さらに三浦の二盗で捕手の悪送球が出て同点とする。六回、岡山南は相手ミスで2点を勝ち越すも熊本工は七回、森下がレフトへ同点2ラン‼️さらに八回、平田がレフトへ決勝ソロ。大会3号、4号が終盤に効果的に飛び出し、熊本工の森は自責点0で完投勝利を記録した‼️


第4試合 滝川第二 対 富士

④チームのまとまり、滝川第二快勝‼️


滝川二 002 000 010 3

富 士 000 000 000 0


驚異的な勝率の滝川第二。先発・西詰が富士をわずか2安打に抑え完封勝利した‼️三回、滝川第二は谷ケ久保が中前打を放つと横田が左中間スタンドへ大会第5号2ラン‼️その後も滝川第二は鋭い打球で冨士の杉山を攻める。懸命に抑えるも、八回、滝川第二は藤原が安打二盗後、小坂が中前打で迎え入れ、3点目を奪った。富士は西詰から五回と八回に安打走者を出したのみでなすすべがなかった。


3月28日

第1試合 大成 対 東海大甲府

①10人の大成‼️甲府の粘りに悔し涙‼️


甲府 000 001 012 4

大成 000 102 00X 3


部員わずか10名の大成。試合は熱戦となった。

二回、東海大甲府は一死満塁の好機を逃すと大成は四回、無死で清水が四球、送った後、那須がライト線二塁打で先制する。甲府も六回、石川がレフトに大会第6号の同点ソロで追いつく。これは選抜通算300号のメモリアルアーチ‼️流れをつかんだかに思えたがその裏大成は清水が左前打、古田四球のチャンスに那須がレフト線二塁打で勝ち越し、さらに満塁から併殺崩れの間に2点目をあげた。八回、甲府は久慈が四球、二盗から早矢仕の敵失で生還し、迎えた最終回‼️甲府は一死から佐野が四球、岸田の一塁線ラッキーな二塁打でニ、三塁から薄の中犠飛で追いつき、天川の中前打で逆転勝利に結びつけた‼️


第2試合 市岡 対 富士宮西

②復活の伝統校‼️三本線、終盤の逆転劇‼️


市 岡 000 003 010 4

富士西 002 100 000 3


伝統校、市岡の復活なるか?先手は初陣・富士宮西。三回、敵失から二死三塁。榊原が遊内野安打で先制すると、すかさず二盗、秋山の右前打で2点を奪う。四回にも五十嵐が左前打、送り、渡辺の一内野安打で一、三塁から大森の右犠飛で追加点をあげた。しかし後半、富士宮西の佐藤の球威が落ちる。市岡は六回、江谷が右前打、戸松とのエンドランが中前打となり無死一、三塁。村本が右前打、岡本も左前打で1点を返しなおも無死満塁‼️伊波が死球押し出し、鴨井が中前打で一気に同点。七回の二死満塁は逃すも八回、鴨井の左前打から二死三塁。ここで松賀が遊内野安打で決勝点をあげた。甲子園に伝統の三番線の横棒の帽子がよみがえった‼️


第3試合 明徳義塾 対 関東一

③巧投の平子‼️強豪相手に寄せつけず‼️


関東第一 102 000 000 3

明徳義塾 010 000 000 1


実力校同士の注目の一戦‼️先手は関東一。敵失から二死二塁とし、四番・三輪の中前打で先制する。一方明徳もすかさずその裏吉尾の安打、菅野のバント安打で一、三塁とするも小野、町田が連続三振、さらに二盗失敗で逸機。しかし二回、神藤、中口の連打で一死一、三塁から中口が二盗。これが捕手悪送球を誘い同点に追いつく。しかし関東一は三回、川手四球の後、三輪が大会第7号をレフトへ勝ち越し2ラン‼️明徳は四回、一死満塁とするも併殺で潰すと、関東一の右サイドスローの平子はペースをつかむ。八回の菅野の二塁打による一死二塁も、小野の痛烈な当たりをサード田村が超美技で抑え、そのまま逃げ切った‼️


第4試合 丸亀商 対 八戸工大一

④終盤一気‼️青森県勢、18年ぶりの勝利‼️


八工大一 000 000 220 4

丸亀商業 000 000 000 0


中盤まで丸亀商に得点機はあった。二回、綾野死球、宮崎左前打で無死一、二塁でバントも成功するも逸機。六回にも藤本豊の安打などで二死三塁も三振で逃す。七回、八工大一は赤川の四球から河村の中前打を後逸し、一死二、三塁。川畑は遊ゴロも、前にはじき先制点を得る。さらに佐々木がスクイズで2点目。八回にも天間の安打、遠藤四球で無死一、二塁から板橋のバントを投手が悪送球して3点目。赤川が気落ちした綾野をとらえ右前打で4点目。八工大一の河村は打たせてとるピッチングで完封勝利を飾った‼️


3月29日

第1試合 伊香 対 日向学院

①猛打序盤で爆発‼️ペースつかみ逃げ切る‼️ 


日向学 312 103 200 12

伊 香 000 300 003 6


日向学院は序盤からペースをつかんだ。初回、中馬死球、二盗後上田、吉田の連打で先制すると、さらに連続四球と上池の左犠飛で3点を先制。二回は伊香・甲斐の暴投、悪送球で追加点、三回にも2四球から2つの犠飛で追加すると、四回も2四球と外山の二塁打で7点をリードする。伊香も四回裏、甲斐の敵失から藤田、常陸の連打から川上の走者一掃の中越え二塁打で3点を返す。甲斐は五回にも2四球を出し、常陸が登板し抑えて終盤へ。しかし日向学院は六回、外山の二塁打など5安打、七回にも3四球を元に計12得点とリード。伊香は九回裏、池田の二塁打、中村一と辻の安打で3点を返したが遅かった。


第2試合 池田 対 学法石川

②池田、一気の集中打で連覇に好発進‼️


池 田 000 501 000 6

学石川 000 100 000 1


連覇を目指す池田の初戦。初回、二死満塁を逃し序盤は互いに無得点。四回、池田は九鬼が遊内野安打で出塁すると船本が右前打、バントで一死ニ、三塁。九鬼は牽制で刺されるも、酒井の遊ゴロ悪送球で二死一、三塁。ここで糸永が左中間二塁打で2点先制。さらに四球2つ、多田の中前打、二盗と捕手の悪送球で大量5点。その裏、学法石川も太田の遊ゴロ悪投からチャンスをつかみ、伊藤の右前打、渡辺の三ゴロ悪送球で1点を返す。しかしその後、学石は五回、七回と佐久間正、大竹が二塁打を放つも続かず、逆に六回、池田に酒井の二塁打から桑原の左前打で追加点を奪われ万事急した!


第3試合 明石 対 常総学院

③代理出場、井上の投打に粉砕される‼️


明石 000 100 120 4

常総 000 000 000 0


東海大浦安の出場辞退により補欠から繰り上がった常総学院。常総・島田、明石・井上ともに球威・キレがよく投手戦を展開。四回、明石は平田のライト線二塁打と岸部の左中間三塁打で先制するも、こう着状態となる。しかし七回、井上が自ら楽にすべく、レフトへ大会第8号のソロ!これでリズムを取り戻した明石は八回にも広田がレフトへ第9号ソロ‼️さらに岸部の二塁打と岡本の二塁打で決定的な4点目を奪った。投げては明石・井上が4安打完封を記録、圧勝した。


第4試合 松山北 対 甲府工

④一気の攻撃、甲府工に迫力‼️松山北空回り‼️


松山北 000 010 000 1

甲府工 003 011 01X 6


甲府工の中込の力感溢れるストレートに威力があった。三回、甲府工は大森四球、送り、大鳥中前打で一、三塁とすると古屋がスクイズで先制する。さらに小林元の中前打、井上のライト線二塁打で3点を奪った。対する松山北は五回、広川四球から安藤、丹下の連打で満塁とし岩田の右前打で1点を返す。しかし小田がニゴロ併殺で1点にとどまった。その裏甲府工は安打と3四球で押し出し、六回は古屋の中前打、二盗から小林元の右前打で、八回にも古屋の二塁打と井上の安打で1点ずつを追加、押し切った。


3月30日

第1試合 大田 対 明野

①明野打線、中盤一気に大田を粉砕‼️


明野 010 036 001 11

大田 000 000 110 2


二回、明野は敵失と四球、山岡の左前打で満塁から大野死球で押し出し。しかし序盤は大田・和田の変則下手投げにタイミングが合わずうちあぐむ。しかし五回、死球、敵失、ニゴロ野選から近藤、大野の連打で3点。六回は大道がレフト線二塁打、奥野四球、大田が右中間三塁打、前沢中前打、浜口省バント安打に山岡、平松の連打で一挙6点で勝負をつけた。大田は終盤大谷の二塁打と福間の犠飛、柳楽の三塁打で1点ずつを返すだけだった。


初戦の16試合が全て終わりました。

一回戦屈指の好カード、PL学園と西日本短大付は、三本の矢が大会随一の好投手を倒しました‼️

岡山南は熊本工に屈しました。また逆ブロックでは関東一と明徳の試合が行われ、関東一が予想を裏切り明徳を破りました。代理出場の常総学院は、強豪・明石に倒れました。連覇を目指す池田も、少し打ちあぐんだものの初戦としては好発進でしょう。一回戦のトピックスといえば、わずか10人の部員で甲子園に乗り込んだ大成が、強豪・東海大甲府と大熱戦を演じたのも好印象でした。また復活の伝統校・市岡、明石がともに初戦突破したことも特筆すべきニュースです。それ以外はまずまず順当な甲子園‼️昨年度とは違う展開を期待します!