いよいよ残すところ3試合!準決勝は記録ずくめの大変な試合となりました‼️


8月20日 準決勝

第1試合 鹿児島商 対 天理

①両エースKOの打撃戦‼️一歩も引かず‼️


天理 310 210 010 8

鹿商 010 041 000 6


ここまで4試合35イニングで自責点5の鹿児島商・中原に対し、フォームで球種がわかったと天理打線がとらえる。初回大平の中前打をキッカケに北浦、藤本、本橋の適時打で3点を先制すると、四回には北浦の2ランなどで五回表まで7対1と大量リード‼️中原をKOする。しかしその裏二死から本橋がつかまる。小林、池田の連打、徳永賢の四球で二死満塁。折田のライト線二塁打で2点、さらに徳永宏死球で再び二死満塁から浜田の右中間二塁打でもう2点。本橋は続く阪元を中飛に打ち取り降板した。六回、天理の緑川は中原、池田の二塁打で7対6と1点差にされ、さらに二死満塁と追い込まれる。かろうじてこのピンチをかわすと八回、天理は二死一、三塁から山下和が貴重な左前適時打で8対6とし、九回一死一塁も併殺で試合終了‼️かろうじて逃げ切り決勝進出を果たした。


第2試合 浦和学院 対 松山商

②松山商の打撃炸裂‼️記録ラッシュの六回‼️


松山商業 000 10⑩  102 14

浦和学院 000 100 200 3


強力打線とスクリューの使い手谷口を擁して打撃戦なら有利と見られた浦和学院。しかし試合は意外な展開に。

四回、松山商は二死一、二塁から敵失で先制。しかしその裏浦和学院もすかさず反撃。二死から四球、半波の左中間二塁打で同点とする。しかし続く中村の中前打をセンター大野が捕手へダイレクト返球で同点止まりとし、流れをせきとめた。

これが六回の松山商の未曾有の攻撃につながったのか?この回、中村が遊内野安打。藤岡の三ゴロで一死一塁となるが、ここからなんと11人連続安打‼️スクイズは内野安打、重盗も成功し、水口に連続5人目の安打で谷口は降板し、さらに猛打は続いた。池田高校が決勝で記録した7人連続安打を越え、11人連続安打‼️さらに1イニング12安打、1イニング全員安打、1イニング全員得点の凄まじい記録ラッシュだ‼️松山商は七回途中から二番手・佐野を登板させて余裕の展開。水口は九回の右中間二塁打で、大会通算15安打目で大会最多記録に並んだ‼️


8月21日 決勝戦

天理 対 松山商

◯耐えた本橋、熱投の藤岡、両投手限界に‼️


天 理 000 201 000 3

松山商 100 001 000 2


前日の猛打を炸裂させた松山商を、ヒジ痛の本橋がどう抑えるか?しかし松山商・藤岡の右肩も20本のハリが打ってあるなど限界に達していた。

初回、天理は2安打と四球で二死満塁のチャンスをつかむも無得点。その裏、前日大会最多安打に並んだ水口が新記録となる右前打で出塁すると、送り、中村の左前打で松山商が先制する。

四回、天理は中村が右中間に長打を放つ。しかし松山商の好中継で三塁アウト。しかし藤本四球、藤井右前打で一死一、三塁から藤岡が暴投で同点。本橋の四球が再び暴投となり一死一、三塁から大平の右前打で逆転する。五回、松山商は敵失、安打で無死一、三塁から堀内がスクイズ失敗で一死二塁。堀内は中前打で一死一、三塁とするもここは併殺で逸機する。六回、天理は一死一塁から三ゴロをはじき、拾った遊悪送球で1点を追加する。しかし松山商もその裏中村が左中間三塁打、岩田の中犠飛で再び1点差とする。試合はそのまま九回。両チームとも毎回走者を出しながら天理・本橋、松山商・藤岡が踏ん張り、最後は二死二塁から松山商・堀内を三ゴロで試合終了‼️天理は悲願の初優勝を遂げた‼️


松山商は天理の8安打を上回る12安打を放ちながら1点及ばなかった。松山商の水口は大会通算安打を19本まで伸ばし、松山商のチーム通算安打も88本で最多安打となった‼️

なお、水口は8打席連続安打、大会最多塁打27も記録し、これもタイ記録である‼️


決勝は名勝負となりました。ヒジ痛に耐える本橋、肩痛に耐える藤本‼️ともに胸を打たれる限界ギリギリの投げ合いの中、好守で互いに盛り立てました。勝負は紙一重でした。ともによく耐えた試合でした。


この大会は、最後は優勝候補の一角だった天理が奈良県勢としても初の優勝を成し遂げました。

波乱に富んだ昭和61年の選抜、全国選手権はとりあえず幕を閉じます。この後の62年の主役はどこになるのでしょうか?

すぐに秋の大会が始まります。注目していきましょう!