二回戦はベスト8への厳しい道のり。各校とも初戦を終え、課題を修正しながら勝ちを求めます!


4月1日

第2試合 津久見 対 天理

②互角の打ち合いも天理・喜多連続完封‼️


津久見 000 000 000 0

天 理 100 020 02X 5


優勝候補の東洋大姫路を開幕戦で圧倒した津久見!勢いに乗ったゲームを期待したが、あと一本が出なかった。試合は初回、天理が北野の左中間二塁打とエラーで無死三塁。続く山田のレフト線タイムリーでなんなく先制。四回、津久見は北野の遊失から一死満塁と攻める。しかし主砲上島が遊ゴロ。五回にも一死満塁とするも、ここも吉田、上島が凡退。その裏天理は北浦、松井の短長打で2点を加えると、津久見の焦りが増す。七回津久見は一死満塁のチャンス。しかしここも四番佐藤が三振するなど活かせない。八回、天理は4安打を集中してダメ押しに成功した。津久見、天理もともに11安打と打線は活発なものの、繋がりに差が出てそれが勝敗に結びついた!


第3試合 宇部商 対 PL学園

③中盤まで熱戦も終盤PL突き放す!


PL学 020 100 021 6

宇部商 001 000 100 2


宇部商の田上が好投、後半までもつれた試合は、八回以降地力の差が出た。先制はPL。二回、桑田が左中間二塁打で口火を切る。サードのミス(記録は安打)や田上の暴投もあり2点を先制する。三回、宇部商も反撃。石川、河村の安打で1点を返す。四回、すかさずPLが突き放すと七回、宇部商も田処の左中間ソロで再び食い下がる。しかしPLは八回、二死二塁から内匠の左前打で4点目。これで集中力の切れた宇部商からその後も得点を重ね、結局6対2でPLが宇部商を振り切った。桑田はコントロールに苦しんだものの、7安打されながら逃げ切った。


4月2日

第1試合 伊野商 対 鹿児島商工

①機動力封じられた鹿児島商工、一歩及ばす!


伊野商 002 101 100 5

鹿商工 100 100 010 3


立ち上がり不調の伊野商・渡辺から、鹿児島商工は初回、先頭吉永が右前打、一死後、松下、寺山も左前、中前と連打。1点を先制する。伊野商も三回、伴ノ内が遊内野安打で出塁すると、柳野四球、中妻右前打で無死満塁。福本の左犠飛、渡辺の一ゴロで逆転する。四回にも二死三塁から中妻の右越え三塁打で追加点。その裏鹿商工も鳥越が二塁打。バントで三封されたものの、長浜、菊橋の連打で1点を返す。しかし終盤、伊野商はバントを正確に決める。六回は左前打で横山が出るとキッチリ送り、中妻の中前タイムリー、七回も四球の笹岡を渡辺が送り、五番山本の投ゴロで走者は刺されたものの、二走に残った山本が福本淳の左中間三塁打で返った。鹿商工も八回、二死から二失の鳥越を有村が左中間三塁打で返した。しかし鹿商工はバントミスが5度、走者ミスも多く、リズムに乗れなかった。


第2試合 西条 対 松商学園

②黒子、投打に大活躍‼️松商の反撃封じる!


西 条 001 010 000 2

松商学 000 000 010 1


西条の黒子と松商打線の対決。黒子に対してストレート狙いの逆らわぬミート打法の松商学園。9安打を浴びせて最後までもつれる試合となった。

三回、西条は矢野が左前打も、併殺で二死無走者。しかし白石が左中間二塁打、佐伯が左越え三塁打で先制する。その裏松商も内田の左中間二塁打と谷口の一内野安打で二死一、三塁とするも三番丸山は二ゴロで逸機。その後五回、西条は力投の黒子がレフトラッキーゾーンに貴重な追加点。自らを助ける。松商も七回、小林のライト線二塁打で一死二塁とするが抑えられる。しかし八回、谷口、丸山の連打で一死一、三塁とすると、武田の併殺崩れの間にようやく1点を返した。九回、松商は先頭の川村が左中間三塁打‼️同点のチャンス!しかし西条・黒子が小林を二飛、直江、内田を連続三振に打ち取り、なんとか振り切った。


第3試合 池田 対 駒大岩見沢

③宮内連発‼️池田の強打復活、打撃戦制す!


池 田 020 043 000 9

岩見沢 000 002 100 3


この日の池田はやまびこ打線の復活を見せた。

池田は序盤効率の悪さを見せる。初回、一死三塁を逃し、二回、山田が中前打で出塁もバント失敗し、結果盗塁となるが、牽制で刺され二死無走者!しかしここから和田が中前打。蔵下の右飛が落球につながり先制すると、さらに片山が中前打で追加点をあげる。五回の池田は藤原の二塁打から一死三塁とし、宮内がレフトスタンドへ2ラン‼️さらに松島の四球、山田の中前打に重盗とし、和田の左前打でさらに2点。六回にも片山、藤原の連打から宮内がレフトラッキーゾーンへ二打席連続の3ラン‼️史上4人目の二打席連続ホームランで岩見沢を突き放す。岩見沢も六回、一死二、三塁から大西が右中間二塁打で2点を返す等、片山から10安打を浴びせ、ヒグマ打線の片鱗を見せた。池田は13安打と打線に復活の兆しが見えた。


4月3日

第1試合 明野 対 東北

①中村痛恨の押し出しサヨナラ四球‼️


明野 000 100 100 2

東北 000 011 001 3


明野の先発は2年の中村伸。初戦とは違う投手を出してきた。試合は五回を終え1対1の同点。明野は二回、加藤がレフトへホームラン性の当たりも熊谷の超美技でアウトになるなど佐々木をとらえているが、あと一本が足りない。六回、東北は一死三塁から三島がスクイズを決め勝ち越すと、七回の明野も田畑の安打で追いつく。

緊迫した展開のまま九回裏、東北の攻撃。先頭の吉田が四球出塁。一死後田中が右前打で一、三塁。明野は佐々木を歩かせ一死満塁。富沢が初球ストライク後、ボールを4連続で選び、押し出しサヨナラ四球となった。中村伸は158球の熱投だったが6安打ながら10四球が痛かった。東北の佐々木は被安打11ながら無四球のコントロール重視のピッチングが功を奏した。


第2試合 報徳学園 対 横浜

②報徳、集中打で横浜・相川を打ち崩し圧勝‼️


横 浜 100 001 000 2

報徳学 007 300 00X 10


初戦圧勝の横浜と、初戦の4失策の守乱が不安視される報徳学園。横浜有利の予想だったが試合は予想外の展開となった。

初回、横浜は一死二塁から小山内が中前打で先制。横浜の相川は二回をノーヒット。三回、先頭東野に右前へ初安打されるも二死二塁。宮本が中前同点タイムリー。新井がライト線二塁打で二死二、三塁から北河が左前2点タイムリー。北河は初球盗塁し、高津も四球を選び、松裏がライト線二塁打で4点目。なおも二死二、三塁から迫田が右前打。松田も左前打と続き、この回7安打を集中させ大量7点を奪った。

四回には二死三塁から高津がライトスタンドへ2ラン。横浜はポンポン投げる相川の間が、報徳学園とピタリ会ってしまったのが不運だった。


第3試合 東海大五 対 帝京

③強打対決一転!投手戦を一発で仕留める!


帝 京 000 000 011 2

東海五 000 000 000 0


東海大五は初戦の1イニング10得点と打力に自信。帝京は初戦は小林昭の完封ピッチングが光った。東海大五打線と帝京・小林昭投手の対決。

試合は東海大五の中川の好投もあり、完全な投手戦。二回、東海大五は一死一、三塁から小西がスリーバントスクイズを敢行するも三振し、三走も併殺。一方の帝京も四回、二死三塁から矢頭が本盗も間一髪アウト。両チームとも、糸口を見つけるべく、選手を動かしていく。迎えた八回、帝京は二死から柳沢がライトラッキーゾーンに決勝ソロ。チーム4本目の安打が値千金となる。さらに九回、矢頭の三塁打でダメ押し。帝京の小林昭は東海大五打線を4安打に抑えて、二試合連続完封の無失点ピッチングを達成した。


初戦を経て力を出せたチーム、空回りしたチームなどいろいろありますが、ベスト8は各校の最初の目標です。目標を達成した学校を、地区ごとに紹介します。

まずは東北からは東北!関東からは帝京。近畿からPL、報徳、天理の三校!四国からも池田、伊野商、西条の三校。北海道、東海、北信越、中国、九州からはベスト8に残れませんでした。九州では鹿児島商工や津久見、東海大五が強さを発揮して初戦突破しましたが、二回戦で力尽きました。また横浜、宇部商も二回戦を突破できませんでした。ベスト8の激突も楽しみです。四国、近畿の勢いはどこまで続くでしょうか?その組み合わせから下馬評を出していきます。


①天理 対 PL学園

 近畿対決はやはり盟主PLが有利か?天理は先制して桑田のリズムを崩したい。天理の喜多は打たれ強く二試合連続完封中。打たれても抑えていければ勝機が見えてくるか?


②伊野商 対 西条

 こちらは四国対決。ともに投手力に自信があるが、打線上向きの伊野商が少し有利か?西条の黒子が抑えている間に伊野商・渡辺から得点できればおもしろい。


③池田 対 東北

 池田・片山と東北・佐々木の好投手対決。打線は池田に分がある。佐々木と池田打線の対決。好試合に期待!


④報徳学園 対 帝京

 強豪横浜を倒し勢いに乗る報徳と、二試合連続完封の小林昭が好調の帝京。報徳の集中打に帝京・小林昭がどこまで耐えられるか?帝京打線は甲子園で打ってはいるが得点力が不足しているのが気がかり。


どうなるでしょうか?