開幕日は3月26日でした。しかし雨のため、2日延びました。これが波乱の幕開けにつながったのか?初日の開幕戦から予想外の展開となります‼️


3月28日

第1試合 開幕戦 東洋大姫路 対 津久見

①順延の影響か?まさかの波乱で候補沈む


東洋大姫路 010 200 000 3

津 久 見 012 020 22X 9


近畿大会でPLを破り、一躍優勝候補として注目を浴びる東洋大姫路。雨で2日延びる間、姫路の豊田に対して、徹底的にアンダーハンド対策を練った津久見。序盤同点から三回、津久見は田中、吉田、佐藤の三本の長打で2点を勝ち越し。四回、姫路も連打ですぐに追いつくも、津久見は五回、力を見せつける。まずは小山がレフトへソロ。さらに上島がバックスクリーンへ特大ソロ!豊田をノックアウト。史上6度目の1イニング2ホーマー‼️七回、姫路は無死一、三塁からスクイズのサイン。しかし、一塁牽制をホームに投げたと勘違いしたサード走者がホームでアウトとなり流れが断ち切られた。津久見は七回、八回と手を緩めず、優勝候補を撃破した‼️


第2試合 天理 対 東筑

②快腕檜山に一発の洗礼‼️天理競り勝つ!


東筑 000 000 000 0

天理 000 101 00X 2


四回まで東筑は毎回の5安打と塁をにぎわす。しかし併殺二つなどでチャンスを活かせず迎えた四回裏、天理の攻撃。二死まで無安打と抑えられていたが、2年の中村が内角直球をフルスイング‼️打球はレフトポール際に飛び込む貴重なソロ!六回にも井上の二塁打で追加点をあげた。守っては天理の喜多を守備で盛り立て、7安打されながらも完封勝利。東筑の好投手檜山は5安打に抑えながら初戦で甲子園を去ることになった!


第3試合 熊谷商 対 宇部商

③コンバート裏目‼️熊谷商満身創痍!


宇部商 200 005 200 9

熊谷商 000 000 100 1


関東ナンバーワン右腕・原口が右ヒジ痛のアクシデント。熊谷商はヒザを痛めた捕手・青柳とライト・寺田、送球の悪い一塁・大野とレフト・木村を入れ替え甲子園に挑んだ。しかしこれがことごとく裏目った。初回、宇部商は先頭・佐藤がライト線三塁打。河村の打球はレフトへ飛ぶが、コンバートされた大野が目測を誤り先制二塁打に。続く藤井の二塁打は、オーバーランになるも、さらに田処が二塁打を放つなど、うまく攻めていれば大量点。六回にも宇部商は猛打爆発。1点を加え、さらに一死満塁から河村が中越え二塁打。藤井死球で原口は降板。2番手豊田から福島が右前打で大量5得点!熊谷商は捕手のパスボール、原口の暴投、ライトの青柳もクッションボールの処理を誤るなど、試合にならない状態だった。


3月29日

第1試合 PL学園 対 浜松商

①候補実力発揮‼️猛打発進浜松商を圧倒!


浜松商 001 000 000 1

PL学 021 010 52X 11


試合におけるヒット数では浜松商はPLに引けは取らなかった。浜松商が11安打、PLは13安打。しかし長打力と、チャンスでの打撃に差があった。浜松商は初回一死一、三塁、二回は一死二塁、四回も無死三塁と再三のチャンス。しかし後続が続かない。三回、間宮の左中間タイムリーで1点を返したのみだった。PLは二回、無死一、三塁から笹岡が左中間三塁打。五回には主役の清原が甲子園通算8号の新記録となるホームランを左中間に叩き込む。七回にも笹岡のタイムリーの後、松山が左中間に3ラン。PLの桑田は六回まで投げ、小林、清原とつなぎ圧勝した。


第2試合 伊野商 対 東海大浦安

②四国の剛腕、快速デビュー‼️浦安完敗


伊 野 商 200 001 002 5

東海大浦安 100 000 000 1


関東チャンピオンの東海大浦安は7点打線として打力を前面に出している。対する伊野商は、四国の快速渡辺の投球に期待。その対決だったが初回、伊野商の渡辺は、自らの打撃で片鱗を見せる。二死から笹岡が左前打、四番の渡辺がバックスクリーン右へ先制2ラン‼️その裏浦安も先頭の森下敏が内野安打。二死二塁からこちらも評判の四番・佐久間がレフト線二塁打ですかさず1点を返す。しかしこの後の渡辺は変化球を巧みに操り相手を抑える。六回、渡辺に対し伊野商が援護する。福本淳のタイムリーで3点目を上げると、七回、浦安が二死から連打で一、二塁とする。ここで森下敏が流し打ち。セカンド福本博の左に痛烈なゴロ!しかし福本博の横っ飛びのプレーで無失点に。これで流れが伊野商へ。九回、久保の中越え三塁打と中妻の内野安打でダメ押しの2点を加え、伊野商が関東優勝校を初戦で破った!


第3試合 徳島商 対 鹿児島商工

③徳島商、先制虚しくバント処理に自滅!


徳島商 000 001 000 1

鹿商工 000 005 00X 5


徳島商と鹿児島商工の注目カード。五回まで、鹿児島商工・長浜、徳島商・広永ともにヒット2本ずつと淡々と進む。広永は速球の伸び、変化球のキレが良く、快調なピッチング。長浜は外野陣の好守に助けられる。三回、四回はセンター寺山、五回はレフト吉永が美技連発。迎えた六回、徳島商の折野が三ゴロ。これを徳島商の阪元が一塁悪投で二進。ここで四番・滝上が右前打で均衡が破れる。その裏の鹿児島商工。失点のきっかけとなった阪元が、粘りに粘って四球出塁。一番吉永のスリーバントは投手と一塁の間を抜ける内野安打となり無死一、二塁。続く山元もバント。これを広永が三塁悪送球して鹿児島商工は同点に追いつく。さらに松下のバントを広永がつかみ損ね無死満塁!ここで四番の寺山が右中間2点二塁打で逆転‼️さらに鳥越も左前打でさらに2点追加!怒涛の3連続バントで勝負を決めた。長浜は4安打1失点と好投を演じた。


第4試合 西条 対 東邦

④強打東邦を飲み込む西条・黒子奪三振11‼️


西条 110 000 000 2

東邦 000 000 001 1


攻撃力に自信の東海大会優勝の東邦と、四国大会初戦敗退の西条。東邦有利と見られていたが、西条の黒子が見事なピッチング。初回、西条は先頭白石が内野安打。二盗し二死二塁から松本の三ゴロはイレギュラーでサード頭上を越えるタイムリーとなり先制。二回にも斉藤が四球。送り一死二塁から矢野が中前タイムリーで幸先良い出足。しかしその裏、東邦は内野安打と四球で無死一、二塁。エンドランを失敗するも、結果無死二、三塁とチャンスが膨らむ。ここで六路木が一ゴロ。打球に飛び出した三走安藤が刺され、併殺となる。この後西条・黒子は直球のキレと外角のカーブが冴える。九回一死から田中にレフトへソロを打たれ完封を逃すも、奪三振11と見事な投球を披露した。


3月30日

第1試合 国学院久我山 対 松商学園

①神宮大会決勝の再戦は、松商の執念発揮‼️


国久我山 000 001 010 2

松商学園 022 000 00X 4


秋の神宮大会で10対1と国学院久我山の圧勝となった決勝戦の再戦。しかし結果は逆の展開となった。松商学園は二回、六番川村がバックスクリーン左に特大ソロ‼️これで勢いがついたのか、小林の内野安打、送り、竹内が中前打で2点目。三回にも丸山の右前打、四死球で二死満塁から直江が二塁強襲安打で2点を追加する。久我山の三和はしかしこの後立ち直り味方の援護を待ちながら懸命に抑えていく。久我山打線は六回、秋元の三塁打で無死三塁。しかし代打が三振し二死三塁となる。ここで倉本が左中間二塁打で1点を返すも三塁を欲張りアウト。八回もエラー絡みで1点を返すも打線のつながりが見られない。松商学園の直江は7安打されたものの10奪三振。甲子園で連続初戦敗退を7で止め、16年ぶりの校歌を歌えた‼️


第2試合 池田 対 秀明

②ニュー池田は小技を発揮!秀明空回り!


池田 020 001 000 3

秀明 000 100 000 1


池田が甲子園に戻ってきた。ニュー池田はどんな試合を見せるのか?

二回、先頭蔵下が四球、続く山田が左中間先制二塁打。さらに宇治田が送り、和田が初球スクイズ。強打のイメージを払拭するソツない攻撃を披露する。守っても池田の好守が光る。その裏秀明も先頭青柳のライトフェンス直撃の大飛球を、ライト松島が無駄ない返球で二塁タッチアウト。三回と六回にも藤原捕手が牽制でアウトにするなど片山をしっかり守り立てる。失点は四回、四球の走者を斉藤の左中間二塁打で返された1点。九回、勝ちを急いだなか無死一、二塁のピンチを背負うが三振、二ゴロ、一邪飛に仕留め、4安打、奪三振10個の見事なピッチングを見せた。


第3試合 駒大岩見沢 対 智弁和歌山

③ヒグマ打線、智弁和歌山を圧倒、力で倒す!


駒大岩見沢 200 000 001 3

智弁和歌山 000 000 001 1


打ち勝つ野球をモットーの智弁和歌山だが、ヒグマ打線の駒大岩見沢との対決は分が悪かった。

初回、四球の西脇を一塁に、斉藤がレフトラッキーゾーンに先制2ラン。守っては加勢が伸びる速球をコーナーに決める。五回、七回と走者を出すも、シンカーで狙い通り併殺に仕留め危なげない展開。九回、1点を追加して迎えたその裏、本脇に中前打、吉村に二塁打され1点を返される。二死まで進むも中川の当たりはセンター奥へ痛烈な打球。これを斉藤が背走、飛びついてキャッチした。加勢は5安打1失点と好投を見せた。


第4試合 明野 対 長野

④実力伯仲の好試合!明野、粘って逃げ切り‼️


明野 002 100 100 4

長野 200 000 000 2


明野は2年の中村と、3年の山中の二枚看板。この日の先発は背番号10の3年山中だった。しかし立ち上がり、長野の先頭内藤が右前打。二死二塁から西沢が左前タイムリー。さらに赤池も右前タイムリーで3安打を集中され、2点を追う展開となる。しかし山中は落ち着きを取り戻し、三回の明野の攻撃。四死球で二走者を置き、加藤の当たりは右飛。これがライトのファンブルを誘い同点二塁打となる。四回にも明野は横山の左飛が二塁打となり、三進後、山中の右犠飛で勝ち越しに成功。七回は三本の長短打を重ねて貴重な4点目をあげる。九回、長野は二死一塁から二死満塁まで粘るも、内藤が二ゴロに打ち取られた。最後まで見どころのある熱戦だった。


3月31日

第1試合 堅田 対 東北

①東北の剛腕、初戦で本領発揮の完封勝利‼️


堅田 000 000 000 0

東北 030 002 00X 5


昨夏甲子園で勝利をあげた東北はバッテリーが残っている。そのアドバンテージを、攻撃面でも発揮したいと試合に挑んだ。二回の東北は熊谷が四球。浜田が捕犠打するも、一塁カバーの二塁手村上が捕球ミスで無死一、三塁。動揺した堅田をみこし、岩渕が冷静に先制スクイズ。なおも一死三塁から長瀬もスクイズ。これは外されたものの、

その球が暴投となり2点目‼️さらに四球、吉田の中前打で一死一、三塁から村瀬の中犠飛で3点目。東北の佐々木は快調なピッチング。2本の二塁打こそ打たれたものの、3安打完封に抑え込んだ。東北打線も六回に岩渕のヒットエンドランと村瀬の二塁打でしっかり中押し。快勝だった。


第2試合 報徳学園 対 弘前工

②弘前工、金星まであと一歩‼️焦る報徳大熱戦!


報徳学 030 000 400 7

弘前工 400 200 000 6


優勝候補の報徳学園に挑む弘前工の図式。しかし立ち上がり、報徳は守備が乱れる。先頭の進藤が三ゴロ。いきなり三塁手新井がエラーし、続く滝渕も四球。三番鈴木の送りバントを松田が三塁悪送球で無死満塁。四番佐藤の一ゴロは本封となるが、捕手が併殺狙いで一塁に悪送球。さらにタイムリーを2本浴び、初回4失点‼️報徳はしかし直後の二回、反撃に入る。一死一、二塁から新井が左中間2点二塁打。三進後、宮本のスクイズで1点差まで追い上げる。迎えた四回、弘前工は救援した安田を攻め、滝渕のスクイズなどで6対3と突き放す。しかし七回、報徳は一死後新井の右前打から四死球で一死満塁。ここで北河の打球はレフトへ。追った佐藤正が転んでしまい、走者一掃の同点二塁打となる。二死後、松裏も中前打で逆転。粘る弘前工は九回、安打とバント安打で無死一、二塁。しかし強攻策に出た弘前工は遊ゴロ、三ゴロ併殺。あと一歩及ばなかった。


第3試合 横浜 対 倉敷商

③横浜、投打に力見せつけて圧勝発進‼️


横 浜 030 100 030 7

倉敷商 000 000 000 0


投打に勝る優勝候補の一角の横浜が順当に力を発揮した。二回、横浜は六番戸谷がレフト線二塁打。中山が右前打で続くと星野の中前タイムリーで三連打の先制点。さらに一死後島崎の左前タイムリー、本田の遊ゴロで3点をリードする。四回にもニ走の星野が盗塁を決め、すかさず島崎が右犠飛で追加点。八回には敵失に山田のレフト線二塁打などをからめ、ダメ押しに成功。守っては腰の痛みを訴えていた相川が力のある速球とカーブを低めに集め、散発5安打完封勝利した。


第4試合 広陵 対 東海大五

④つながる猛打‼️一挙10得点の衝撃‼️


広 陵 001 210 000 4

東海五 000 0⑩1 00X 11


広陵は、奈良県立広陵高校であり、初の甲子園になる。現在は統合により大和広陵高校と名称が変わっている。広島の広陵とは無関係である。

初陣対決となったこの試合では、東海大五の森山の打力に注目が集まった。試合は広陵が序盤から得点を重ねる。四回にも伊勢の左前タイムリーなどで五回表を終了して4対0。腕の振りが遅れて出てくる広陵の川原に東海大五はタイミングが合わない。しかし迎えた五回裏、先頭のエース中川が左中間二塁打で口火を切る。小西が中前打、冨田の左中間三塁打で2点を返す。木下が四球を挟み、大神、藤原の連打でついに同点‼️さらに松田が中前逆転打。注目の森山も、痛烈な投手返し安打。さらに攻撃は続き熊添、中川まで四球一つを挟み9打数連続安打の新記録。さらに1イニング9連続得点、1イニング10得点も大会タイ記録‼️この回、さらにエラーもあり、15人の打者で10安打10得点を叩き出した。両チームともに二桁安打の活発な打線だったが、集中打の差でワンサイドゲームとなった逆転劇だった。


4月1日

第1試合 帝京 対 広島商

①帝京、課題の投手が奮起で完封勝利‼️


帝 京 002 000 000 2

広島商 000 000 000 0


投手に不安視された帝京だったが小林昭がその不安を払拭した。試合が動いたのは三回。帝京は先頭の野口が中前打。河田は三塁線へ絶妙なバント安打。ここで矢頭がしっかり送り、三番大宮が中前タイムリー。さらに四番関が左前へ快打して2点を先制する。小林昭は内角シュートを軸に緩いカーブ、ストレートの配球で的を絞らせない。六回、広島商は一死一、二塁とするも下城、本広の四番、五番が連続三振。八回の一死一、三塁では捕手・柳沢とショート・野口が一走印牧の盗塁を刺した。小林昭のフィールディングもよく、広島商の試みたバント3個をことごとく封じる。一つは投飛併殺、二つは二塁封殺である。小林昭は好守にも助けられ、奪三振10、3安打完封で圧倒した。


まずは初戦です。今年も32校の参加のため、全ての学校が初戦を経験しました。

最大の驚きは、開幕戦が史上初の2日順延したことです。相手対策ができたのか、力みが増えたのか、PLを倒した東洋大姫路の豊田が津久見打線に捕まりました。どこも初戦は苦労してます。報徳学園のエラー多発、熊谷商のコンバートからの守りの乱れの多発など、力を発揮できないことが多いですね。東海大五の集中打はものすごいです。二回戦は少し落ち着くでしょうか?安定して見れたのはPL、横浜。宇部商も良いですね。次にさらに期待しましょう。