では、実際に選考された学校と、それぞれの将来のプロ野球選手、大会前の下馬評です。


北海道 ◯駒大岩見沢 2回目

青森 ◯弘前工 2回目

宮城 東北 10回目 佐々木主浩 葛西稔

東京 ◯国学院久我山 2回目 秋元宏作

東京 帝京 4回目 小林昭則 河田雄祐

   奈良原浩

千葉 ◯東海大浦安 初出場 佐久間浩一

埼玉 秀明 初出場

神奈川 横浜 3回目 相川英明

埼玉 熊谷商 初出場 原口哲也

長野 ◯松商学園 13回目 川村正太郎

長野 長野 2回目

愛知 ◯東邦 17回目 安藤学

静岡 浜松商 5回目

三重 明野 初出場

兵庫 ◯東洋大姫路 3回目 豊田次郎

   長谷川滋利

大阪 PL学園 11回目 桑田真澄 清原和博    松山秀明 内匠正博 今久留主成幸

和歌山 智弁和歌山 初出場

兵庫 報徳学園 9回目 松田慎司

奈良 天理 10回目 中村良二 山下和輝

奈良 広陵 初出場

滋賀 堅田 初出場

山口 ◯宇部商 3回目

広島 広島商 16回目

岡山 倉敷商 初出場

高知 ◯伊野商 初出場 渡辺智男

徳島 徳島商 16回目 広永益隆

徳島 池田 5回目 宮内仁一

愛媛 西条 3回目

鹿児島 ◯鹿児島商工 3回目

福岡 東海大五 初出場

大分 津久見 5回目

福岡 東筑 初出場 檜山泰浩 高信二


あれ、何か不足してませんか?そう、四国で優勝した明徳義塾です。一体何があったのでしょう?


当時は大騒ぎになったこの内容ですが、ざっくり述べると、明徳義塾野球部の指導者の中のある人物が、7月に選手を見にきた大学の監督を接待したのです。その時16歳の家出少女を売春斡旋した、という事件。1月19日に当事者は逮捕されました。なお、斡旋先は、東都大学リーグの某大学の某監督です。ただし、その監督は五千円か一万円を渡して、少女を返した、といっています。


なお、その少女を斡旋したルートが、暴力団関係者を通じて、ということで、大騒ぎになりました。少女に売春斡旋したのは本当なので、明徳義塾側から、高野連に対し、推薦辞退宣言をすることとなりました。そのため四国優勝校が大会不出場ということになったのです。

選手には全く寝耳に水の内容‼️どれだけ衝撃だったことでしょう‼️


なお、四国大会は各県から2チームずつ出場するため、4校選ばれたということは、未勝利校が出場していることになります。今回は西条が、初戦で明徳義塾に惜敗していることで出場することになりました。


では大会前の下馬評です。

なんといっても優勝候補筆頭はPL学園です!近畿大会で準優勝とはいえ、ホームスチールによる1失点なので、それほど評価はさがりません。続いてはPLを倒した東洋大姫路。東京で2番手ながらバランス面で帝京、関東勢の東海大浦安、横浜、東北では二位ながら東北、その他報徳学園、鹿児島商工、徳島商、宇部商などが挙げられます。伊野商は二度、明徳義塾に敗れていることから、四国の実質第一代表とはいえ、それほど評価は高くありませんでした。もし明徳が出場していれば、間違いなく優勝候補の一角を占めたことでしょう。