ここまでスキが全くないPL学園。しかしこれから先は大熱戦が続きます。果たして大優勝旗はどのチームに渡るのか?


8月19日 準々決勝

第1試合 鎮西 対 岡山南

①鎮西鮮やかな先制パンチ、逃げ切り!


鎮 西 112 010 000 5

岡山南 000 001 100 2


本格派の東北・佐々木を攻略した岡山南。しかし好投を続けている荒木が立ち上がりから捕まる。初回、二死から四球の工藤が二盗後、山田が先制打。二回にも二塁打の佐藤を送り、スクイズで迎え入れ、三回には丸田に、大会通算500号のメモリアルな2ランが飛び出し大きくリードを広げる。五回にも丸田、松崎の二塁打で5点目。六回、岡山南は反撃開始。エラー、内野安打、四球で無死満塁と攻める。しかし小林の痛烈な当たりはショート佐藤が横っ飛びで素早く二封。ファインプレーで反撃の勢いを止めた。逃げ切りの鎮西だが、一番・伊藤が五打席連続三振の大会タイ記録。メモリアルづいている鎮西に注目である。


第2試合 取手二 対 鹿児島商工
②互角の打ち合い、取手二打線鋭さ増す!

鹿商工 001 020 002 5
取手二 211 012 00X 7

投手戦の予想だったこの試合は、逆に打撃戦の展開となった。
取手二は増永の立ち上がり、制球に苦しむところを逃さず二つの四球から無死一、三塁の好機。下田の内野安打で満塁とし、桑原の犠飛、石田の中前打で2点を先制する。二回、三回とも一死二塁から小菅の右前打、中島の中前打でともに追加点を奪う。鹿児島商工も三回、二死二、三塁から今西の左前打、五回には松下のスクイズと悪送球で1点差まで追い上げた。しかし頼みの増永の調子は上がらず、勝負所の中盤五回、六回にいずれも先頭打者の二塁打から追加点を奪われ、九回の反撃も実らなかった。鹿児島商工は13安打、取手二も12安打と互角の打ち合いだった。

第3試合 PL学園 対 松山商
③PLバント攻勢で逆転、松山商守りのミス痛し

松山商 100 000 000 1
PL学 000 010 10X 2

圧倒的に有利とされたPL学園だが、松山商の酒井のキレの良いカーブと低めのコントロールに苦しんだ。松山商は初回、桑田の制球が甘くなるところをとらえ、3安打を集中、幸先よく1点を先制する。対するPLは五回、先頭の北口が遊内野安打で無死一塁とする。ここで岩田が投前バント。これを酒井が間に合わない二塁へ野選、無死一、二塁としてしまう。続く清水孝のバントは三封したものの、続く旗手の投前バントを三塁へ悪送球、同点を許してしまう。七回には桑田の二塁打から二死二塁とし、岩田の中前打でついにPLは逆転に成功する。松山商の酒井は6安打、PLの桑田も7安打と両者互角の投手戦だった。

第4試合 新潟南 対 金足農
④水沢圧巻、奪三振13の3安打完封‼️

金足農 013 020 000 6
新潟南 000 000 000 0

金足農の水沢が、新潟南に対し、被安打3、13奪三振の見事なピッチング。打っても毎回の15安打の猛攻を見せた。新潟南の林は二試合連続毎回被安打の苦投であった。
金足農は二回、斎藤の左越え二塁打、原田の四球から一死一、二塁とし、佐藤の二ゴロが併殺崩れの悪送球となる間に先制する。三回にも工藤の右中間二塁打から二死二塁とし、長谷川、鈴木、斎藤が3連打して一気に3点を追加した。
金足農はさらに五回、水沢が右中間二塁打、長谷川の内野安打、盗塁で一死二、三塁とし、鈴木の中前打でダメ押しの2点を追加した。
金足農の水沢は勝見に3安打されたのみの無四球で完璧な内容だった。

ベスト4が出揃いました。鎮西は3年前の昭和56年の時もベスト4進出を果たしています。取手二は茨城県勢の最高記録を塗り替え続けています。ベスト8進出が初めてだったので、ベスト4進出も当然初です。PL学園は昨年の優勝校。2年連続のベスト4進出です。金足農は初出場。秋田県勢としては昭和40年の秋田高以来19年ぶりのベスト4です。

準決勝の組み合わせです。
第1試合 鎮西 対 取手二
連投によりともに打ち込まれると予想。打線の力では取手二の方が少し上か?鎮西の松崎と取手二の石田の我慢比べの様子もある。

第2試合 PL学園 対 金足農
地力で勝るPLに対して、金足農が先手を取れるかどうかがポイント。松山商の酒井の投球をヒントに、コントロールよく金足農の水沢が耐えられるか?