続いて西日本の春の大会結果と選抜出場校の内容に移ります。


近畿大会

選抜出場校で近畿大会に出場したのは、和歌山工と智弁学園、私神港(4月から神港学園と名称変更)の三校のみ。

注目のPL学園をはじめ、その他の京都西、三国丘、高島は出場しませんでした。

PLは大阪府大会の準々決勝で近大付に1対0で敗れました。

PL学園 000 000 000 0

近畿大付 000 000 10X 1

PLの投手は田口から桑田、近大付は木下が投げました。

近畿大会 準々決勝

守山 2対1 和歌山工 ※延長10回

京都商 3対1 神港学園

新宮 7対0 智弁学園 ※七回コールド

箕島 3対2 上宮 ※延長12回


準決勝

京都商 10対0 守山 ※七回コールド

新宮 5対4 箕島

 箕島 001 101 010 4

 新宮 102 001 001 5

箕島は嶋田、新宮は山崎と、ともにプロ入りした投手。山崎は近鉄の右のエース、山崎慎太郎です。


決勝戦

新宮 6対5 京都商

 新 宮 010 111 200 6

 京都商 000 000 005 5


各校、夏に向けて課題克服のため、レベルアップしているようです。

続いて中国大会です。


中国大会では、選抜出場校で出場したのは、広陵、多々良学園です。近大福山は出場できませんでした。


一回戦

広陵 16対2 岡山南 ※七回コールド

崇徳 9対2 多々良学園 ※七回コールド


準決勝

崇徳 5対3 広陵

広島商 3対2 広島工 ※延長11回


決勝戦

広島商 6対4 崇徳


中国大会では広島県が地元開催の利もあるかもしれませんが、ベスト4を独占しました。

広島商と崇徳の完成度が目立ちました。


四国大会はチャレンジマッチがあるため、選抜出場校は出場の確率が高いようです。

四国大会に出場した選抜出場校は、徳島商、松山商、丸亀商の三校、不出場は明徳義塾です。


一回戦

高知 3対2 松山商 ※延長10回

徳島商 12対3 丸亀商


3位決定戦

丸亀商 6対3 松山商


決勝戦

高知 5対1 徳島商


明徳義塾はチャレンジマッチで

高知 2対1 明徳義塾 ※延長10回

で敗れました。

明徳の投手はエースの山本賢の完投でした。


池田の代理出場といわれた徳島商のチャレンジマッチの結果は、

徳島商 2対1 池田

エースの黒上と片山の真っ向勝負でした。


最後に九州大会です。選抜出場校で九州大会に出場したのは佐世保実、佐賀商、福岡大大濠、都城の四校全てです。


一回戦

佐世保実 4対3 美里

熊本工 6対3 佐賀商

海星 3対0 都城

福岡大大濠 3対0 九州学院

 都城の投手は田口が完投しました。


準々決勝

鎮西 10対2 佐世保実 ※七回コールド

福岡大大濠 1対0 佐賀西

 佐世保実は初戦は吉田が完投しましたが、準々決勝では投げませんでした。


準決勝

鎮西 5対2 東筑

福岡大大濠 4対3 久留米商 ※延長11回


決勝戦

鎮西 10対2 福岡大大濠


福岡県勢の力が目立ちます。そんな中優勝した鎮西のチーム力が気になります。

準優勝の福岡大大濠の八野は、準決勝まで全て先発完投しましたが、決勝は一塁手として出場しました。対する鎮西はエース松崎が全試合、先発完投しました。


どのチームもポイントは全て夏です。そのために、エースの力量を上げる試合を考えるチーム、控えの底上げを考えるチーム、様々です。


全国で見ると、PL学園は別格です。関東では取手二、岩倉に法政二も有力となります。

また東海大甲府も総合力がありそうです。

東北では金足農がスケール大きく注目です。

四国は徳島商が代理ではなく、黒上の投手起用により強くなっています。池田との対決が楽しみです。同じことは明徳の高知県でもいえます。

九州では都城だけでなく、福岡勢や鎮西が強そうですね。

近畿では箕島と新宮が和歌山県で決着をつけるでしょう。楽しみです。

中国大会では広島県勢が群を抜いていますが、その中で優勝した広島商に注目です。

東海地区では富士宮西と享栄に力がありそうです。

北信越では星稜はもちろんですが福井商や丸子実も見てみたいと思います。


では夏、秋田県大会の様子と、甲子園出場したチームを見てみましょう。