昨年は池田の夏春連覇なるか⁈が最大の注目でしたが、今年の注目はPL学園のスーパー1年生の桑田・清原はどんな活躍をし、どこが止められるのか?です。ところが例年以上に全国的な厳しい冬の中、調整が難しかったようで評判の高かった投手に故障が相次ぐ異常事態となりました。
都城の田口、取手ニの石田が肩痛を訴え、大事な初戦、取手ニは石田の登板を回避します。田口もスピードボールが投げられません。PLは桑田を野手で出しますが、こちらは温存です。徳島商は秋のエースを代えてきました。愛知のエース秋田は不調に落ち入ります。そんな中、雪国の初出場金足農の水沢は八回二死までノーヒットノーランの1安打完封を成し遂げました。これが金足農の全国デビューです。同じく、東北大会優勝ながら、評価の低かった大船渡は、唯一の新チーム結成後負け知らずの多々良学園に完封勝利で甲子園をどよめかします。
3月26日
第1試合 開幕戦 私神港 対 法政一
①ハデな開幕!開幕戦先頭打者ホームラン‼️
私神港 100 100 302 7
法政一 002 000 000 2
神港の先頭田中がレフトポール際に先頭打者ホームランで選抜は開幕した。史上初の快挙。その裏法政一は二死満塁で松本の快打がライトに阻まれ、二回表の神港も一死二、三塁を逃す。三回の法政一は無死から末野、早川、渋谷貴の三連打で無死満塁。渋谷浩の中犠飛と松本の左前打で逆転。しかし四回、神港は道井が左中間スタンドに同点ソロ。そのまま迎えた七回、神港の打線がつながる。宮里、小間、矢部の三連打で勝ち越し。さらに田中の左前打と北邨のスクイズで引き離す。九回にも矢部、田中、北邨の長短打でダメ押しの2点を追加。法政一も最後、田中、中地、渋谷貴の安打で二死満塁としたが渋谷浩は三ゴロで及ばなかった。
第2試合 都城 対 和歌山工
②肩痛に耐え、都城・田口粘り勝ち!
都城 020 000 000
和工 000 100 001
都城 2 4
和工 0 2
先制したのは都城。序盤のワンチャンスを活かした。二回、敵失から黒島が右前、林田がレフト線、さらに隈崎のスクイズで2点先制する。しかし和歌山工の森岡は内角ストレートとカーブで抑え、試合は中盤に。四回、和歌山工は四球の金光が二盗、中林が中前打で1点を返す。七回、さらに和歌山工は上田の三塁打で無死三塁とするもスクイズは投飛併殺で逃し、九回へ。和歌山工は二死二塁から中林の打球が風で戻されライト線二塁打となり土壇場で追いつく。しかし10回、都城は死球の安藤が二盗、田中がライト線に勝ち越し打!さらに三ゴロで追加点をあげ逃げ切った。
第3試合 愛工大名電 対 丸亀商
③軟投派同士、打撃戦のち投手戦!先手必勝!
愛工大名電 150 000 200 8
丸 亀 商 040 000 010 5
名電は初回、安達の三塁打と犠飛で先制。二回、双方とも打者一巡の猛攻。名電は加藤、杉山の連打と杉浦四球で無死満塁から長坂の犠飛、千葉、安達、中村の安打と捕逸があり、一挙5得点。しかし丸亀商もその裏、田岡が安打、藤原、東山の四球で無死満塁とし浮田のライト線でまず2点。川口の二ゴロで3点目。大川の内野安打で4点目とした。しかしこの後両投手とも立ち直り、迎えた七回、名電は千葉の安打出塁から一死三塁とし、安達のスクイズエラーと中村の二塁打で突き放す。丸亀商も八回、一死一、二塁から藤原の二塁打で1点を返しなお二死満塁まで攻めたが、断たれた。
3月27日
第1試合 佐賀商 対 高島
①ワンバウンドの満塁ホーマー‼️審判受難の日
高 島 100 000 210 4
佐賀商 200 163 05X 17
勝負は五回の佐賀商の猛攻。高柳の左前打、藤田の中前打で一、三塁から島の右前タイムリー、七田のバント安打で無死満塁。ここで中原がワンバウンドで左中間スタンド入り。これを審判が誤審して満塁ホームランとなった。さらに原口の左前打、山口のレフトへの三塁打で6点目。さらに六回、七田、中原、原口の三安打と2四球、八回にも田中の三塁打、山口の二塁打、宗雲、高柳の安打と敵失など、結局先発全員の17安打で相手を圧倒した。高島も一方的になりながらも七回は5連打、八回にも馬場のレフトへのホームランなど食い下がった。
第2試合 智弁学園 対 拓大紅陵
②中盤までの投手戦!継投策で智弁自滅!
拓大紅陵 000 001 530 9
智弁学園 000 000 300 3
創部6年目の初陣拓大紅陵が、伝統校の智弁学園に挑む、はずが、五回まで投手戦。六回、拓大紅陵は小川の右前打から二盗、今村のタイムリーで先制する。すると七回、古橋が安打、送り、前橋が中前打。なおも坂巻、小川、今村、鈴木隆も連打して一挙5得点!智弁もその裏、渡辺のヒットから口火を切り、堀川、坂口の長打で3点を返す。しかし拓大紅陵は八回、小川がレフトスタンドへ3ランで勝負を決めた!
第3試合 広陵 対 法政二
③広陵、立ち上がりの大量失点重く!
広 陵 020 000 000 2
法政二 450 000 01X 10
初回の法政二の攻撃は鮮やか。一死後大島が中前打して二盗、伊藤憲四球の後伊藤哲がタイムリー。さらに大山、山本の連打で4点先制。広陵も二回、石橋四球の後、金野がレフトスタンドへ2ランで追いすがる。しかし二回裏、法政二は加藤の右中間二塁打、伊藤憲の右前打と伊藤哲の三ゴロ野選、さらに青柳のレフトスタンドへの3ランで突き放した。法政二の山本は奪三振11、被安打4本で圧倒した。
第4試合 京都西 対 明野
④試合巧者、京都西の自在な攻撃に明野屈す!
京都西 200 000 112 6
明 野 000 000 010 1
京都西は初回、3四球から二死満塁とし真鍋の中前打で2点。その真鍋は五回まで明野を無安打に抑え、六回に初安打から一、二塁のピンチを迎えるも、ワンポイントで堀井が三振を取り、再び真鍋が抑える。七回は巧者ぶりを発揮。深水が中前打、二盗とし、さらに牽制の逆を突き三塁へ。これが慌てた遊撃手の悪送球を誘い追加点。八回にも平井の右前打を後逸し、木村の右前打で追加点。明野は八回、岩瀬、塚原が連打してチャンスをつくると京都西も再び堀井に変えて二死まで抑える。しかし久野の三ゴロをエラーしようやく1点を返す。しかし九回、京都西は池内がレフトスタンドへダメ押しホームランでとどめをさした。
3月28日
第1試合 砂川北 対 PL学園
①PL打線大爆発!6ホーマーの新記録‼️
砂川北 000 100 510 7
PL学 204 534 00X 18
PLの猛攻は凄まじかった‼️まず初回、鈴木、清原の連続ホームラン(史上2回目)が甲子園をどよめかす!三回には黒木がソロ、桑田が3ランで一試合チーム最多本塁打記録を更新する。五回は旗手がソロを叩き込み、さらに3四球と黒木、清原の短長打で加点する。五回には桑田の2ランも飛び出し大会通算最多本塁打記録も、たった一試合で更新する。桑田は六回にも2打点をあげ、個人一試合最多打点として7の新記録をつくった。PLの先発は田口だが、砂川北はめげずに後半反撃。七回には5連打を含む6安打を集めて5点を返し、高松投入まで攻めたが、大きな戦力の差はどうしようもなかった。
第2試合 松山商 対 取手二
②エース欠くも総力戦で古豪を突き放す!
取手二 100 330 001 8
松山商 000 400 000 4
取手ニは評判のエース石田が肩痛のため登板回避。初回、援護が必要と積極的攻撃を見せる。吉田が打撃妨害で出塁し、送られた後、三盗。これが悪送球を誘い先制。四回には平岡の安打からのチャンスで吉田の遊ゴロが敵失を誘い2点。さらに佐々木の三塁打で4対0とリードした。松山商もその裏二死ニ、三塁から白石の右前打、酒井の中前打、後藤の左中間二塁打で一気に同点に追いつく。しかし松山商の酒井は立ち直れず、五回、二死ニ、三塁のピンチに連続四球で勝ち越し点を与える。さらに二死満塁から吉田の中前打で再び3点のリードを与えてしまう。取手ニはその直後、柏葉を投入。柏葉は松山商打線を無安打2四球のみと完璧なピッチング。エース不在の中、取手ニは総力戦で初戦を突破した。
第3試合 愛知 対 徳島商
③急造エースと猛打で古豪復活!
愛 知 100 000 000 1
徳島商 300 200 04X 9
徳島商の先発は秋のエース司馬ではなく黒上。黒上は初回四球からバント野選、送り、スクイズで先制を許すが、その後立ち直る。一方の愛知は秋田投手が腰に痛みを訴え球威を欠く。その裏、萩田と広永の二塁打で追いつかれると、さらに黒上も二塁打。浦、吉田の安打で3点。四回にも東条の二塁打を口火に広永の中犠飛、黒上の左前タイムリー。八回にも東条の二塁打、多田の2ラン、バント、スクイズで計9点を挙げた。黒上は愛知打線をわずか2安打に封じ、圧勝に結びつけた。