秋田県は東北No.1といわれた小林を擁する秋田南が優勝候補一番手とみられていました。しかし、地区大会から能代の一番、京屋がホームランを連発し、混戦模様になっていきます。


準々決勝

①大館商 5対2 秋田

 秋田はのちに近鉄、巨人で活躍する石井がいますが、投手に難ありのようです。大館商はアンダーハンドの長岐が良いです。

②秋田商 5対4 大曲工

 伝統校秋田商は、春に整えてきました。

エース水沢は、のちに河合楽器から巨人入りする好投手です。また内野兼控え投手の杉山は二ツ井中で全国ベスト8進出のエースです。

③秋田南 2対0 大曲農

 昨秋の優勝校。選抜選考委員会では、小林は東北No.1投手との評価を受けました。

④能代 8対0 大曲 ※七回コールド

 投手の大山が安定し、打線は京屋が長打連発するようになりました。


準決勝

大館商 002 000 000 2

秋田南 000 000 30X 3


秋田商 000 000 020 2

能 代 010 010 001 3


決勝戦

秋田南 000 000 014 5

能 代 120 001 002 6


能代は準決勝、決勝ともに八回以降、大山が捕えられたことを今後どう克服するか。打線はよくつながっています。見事な逆転勝ちでした。


東北大会は各県2校枠です。


白 河 000 000 000 0

秋田南 000 000 13X 4


東海大山形 15対4 古川 ※八回コールド

日大山形 5対0 福岡工


三本木 000 000 0 0

能 代 200 104 X 7 

 ※七回コールド


準々決勝

①秋田南 対 八戸西


秋田南 022 100 000 5

八戸西 000 000 001 1


②久慈工 1対0 東海大山形


③学法石川 対 能代


学石川 100 000 010 2

能 代 102 100 00X 4


④日大山形 5対0 仙台育英


これで能代は春の東北大会、五回目の出場、全てベスト4以上となります。


準決勝

①秋田南 対 久慈工


秋田南 000 000 0 0

久慈工 000 700 X 7

 ※七回コールド


②能代 対 日大山形


能 代 010 050 000 1 7

日山形 102 003 000 0 6

 ※延長10回


決勝戦

◯能代 対 久慈工


能 代 003 210 000 6

久慈工 000 002 000 2

 ※能代は二回目の優勝


秋田南はまさかの大乱調でした。しかし二季連続東北3位の安定ぶり。夏の本命はこの二校と見られました。


全国では選抜の結果から、上位注目校がいくつか周知されました。優勝したPL学園はもちろんですが、箕島、明徳、上尾、早実、中京、横浜商、二松学舎大付、そして選抜不出場ながら池田です。これらの春の活躍をまとめます。


早実、横浜商、上尾、二松学舎大付

関東大会二回戦

X 二松学舎大付 6対7 成田 延長10回

X 早稲田実 0対7 武相 七回コールド

◯  上尾 6対2 土浦日大

◯  横浜商 2対0 足利工


準々決勝

X 横浜商 9対10  日大二

◯  上尾 9対0 成田 七回コールド


準決勝

◯  上尾 3対1 日大二


決勝戦

X 上尾 3対6 高崎商


東海大会

中京、愛知とも出場できず


近畿大会一回戦

◯  PL学園 8対2 東洋大姫路

◯ 箕島 1対0 市川 延長14回


 準決勝

◯ PL学園 1対0 X箕島


決勝戦

◯  PL学園 4対1 天理


四国大会一回戦

◯  池田 4対3 尽誠学園

◯  明徳 2対0 三島


決勝戦

◯  明徳 4対2 X池田


それぞれ二番手投手の育成や真剣勝負など、考えの通りの仕上げをしています。


それでは県大会です。


秋田大会では、能代と秋田南が二強で、それを追い、秋田商、秋田があげられます。


3回戦までで、大きな展開としては

1回戦

X 秋田 5対9 経大付


3回戦

X 能代 2対7 経大付


これで経大付は勢いに乗ったようです。


準々決勝

秋田商 3対0 金足農

大曲 6対4 由利工

秋田南 12対1 湯沢商

経大付 3対2 能代商 延長14回


準決勝

秋田商 3対0 秋田南

経大付 12対5 大曲 七回コールド


決勝戦

秋田商 000 001 600 7

経大付 250 003 00X 10


結果は予想を覆しました。経大付も選手層は高いのですが、この年は能代、秋田南、もしくは秋田商が秋田県代表となるべき大会でした。そして今大会では、このように各県で一番手と見られていたところが敗退するケースがとても多い大会でした。全国で注目されている、前述したチームも、ほとんど敗戦したのでした。


さて、全国の代表校で確認します。 


北北海道 帯広農 初出場

南北海道 函館有斗 3回目

青森県 木造 初出場

岩手県 盛岡工 2回目

秋田県 秋田経大付 2回目

山形県 東海大山形 初出場

宮城県 東北 12回目 金子誠一 中根仁

福島県 安積商 2回目


茨城県 鉾田一 2回目 関清和

栃木県 足利工 4回目

群馬県 東京農大二 初出場 阿井英二郎

埼玉県 熊谷 3回目

千葉県 東海大浦安 初出場

東東京 早稲田実 25回目 荒木大輔 石井丈裕 板倉賢司 上福元勤

西東京 日大二 4回目

神奈川 法政ニ 8回目 高田誠

山梨県 東海大甲府 2回目


新潟県 新潟工 初出場

長野県 丸子実 4回目

富山県 高岡商 9回目

石川県 星稜 6回目 湯上谷宏

福井県 福井 2回目 前田耕司


静岡県 静岡 18回目 大久保学

愛知県 中京 20回目 野中徹博 紀藤真琴 鈴木俊雄

岐阜県 県岐阜商 14回目

三重県 明野 2回目


滋賀県 比叡山 3回目 順風秀一

京都府 宇治 2回目

大阪府 春日丘 初出場

兵庫県 東洋大姫路 6回目

奈良県 智弁学園 4回目

和歌山 南部 2回目 植田幸弘


岡山県 関西 2回目

広島県 広島商 17回目

鳥取県 境 3回目

島根県 益田 初出場

山口県 宇部商 3回目 秋村謙宏


香川県 坂出商 4回目

徳島県 池田 3回目 畠山準 水野雄仁

愛媛県 川之江 初出場

高知県 高知商 13回目 津野浩


福岡県 八幡大付 2回目

佐賀県 佐賀商 7回目 新谷博 田中孝尚

長崎県 佐世保工 3回目 香田勲男

熊本県 熊本工 8回目 野村裕二 高村洋介

大分県 津久見 10回目

宮崎県 都城 4回目 宮里太

鹿児島 鹿児島商工 3回目 大田勇治

沖縄県 興南 5回目 仲田幸司 仲田秀司


大会前の注目校の中で、そのまま甲子園出場を果たせたのは早稲田実、池田、中京のみでした。この3チームがそのまま優勝候補として注目されます。その中でも一番は早稲田実です。荒木大輔最後の、5回目の甲子園です。東北、星稜、高知商、鹿児島商工の春夏連続出場となる学校にも注目です‼️その他静岡もバランスの取れた大型チームとして注目されます。

また、この大会では九州のチームに勢いがありました。津久見、佐賀商、興南に注目です。

特に佐賀商は、新チーム結成以来99勝をあげており、甲子園で100勝目を狙う、佐賀県史上最強チームといわれている大型チームです。

後にプロ入りする選手の名前を入れています。モレなどあると思うので、お気づきでしたらお願いします。