いよいよ大会も佳境です。

準々決勝は強豪対決相次ぐ組み合わせとなりました。また九州対決も続きます。


8月19日 準々決勝

第1試合 鎮西 対 都城商

鎮西、三連続九州対決!快進撃続く‼️


鎮 西 012 003 010 7

都城商 000 000 000 0


九州対決が続く鎮西。この日のヒーローはトップの宮守。六回の2ランをはじめ、2本の二塁打とバントヒットで4安打3打点。あわやサイクルの固め打ち。チームも15安打で好投手黒原を攻めたて一方的な展開とした。投げても岡本が7安打されながらも完封を記録。ついにベスト4進出を果たした。


第2試合 今治西 対 報徳学園

②強豪倒し西の横綱・報徳!四国の雄も粉砕‼️


今治西 000 100 000 1

報徳学 000 300 00X 3


優勝候補を次々と破り、自身が優勝候補に躍り出た報徳学園。エース金村も気をよくして挑んでいる。しかし先制したのは今治西。四回、井上の左中間二塁打と武田の投ゴロ(内野安打)を金村が悪送球し、先取点。しかしその裏、報徳は金村が左前打。二ゴロの送球をショートが落球。野選で無死満塁とする。しかし今治西の藤本はスクイズを外し一死二、三塁。ここで永田がポテンヒットで同点。永田の代走若狭が盗塁し、野崎がスクイズ。ここで若狭が思い切りよく2ランスクイズとし、流れを持ってくる。今治西は八回、連打でチャンスを作るも金村の力投に抑えられ、報徳学園がベスト4。いよいよ本命となってきた。


第3試合 名古屋電気 対 志度商

③右腕倒した志度商!左腕の名電と勝負‼️


名 電 000 010 002 3

志度商 000 000 000 0


前日、秋田経大付の松本を倒した志度商打線。今日は左腕No.1の工藤が相手。ストレートの速さと大きなカーブにタイミングが合わない。安打は二回の2本のみで12個の三振を奪われる。

対する名古屋電気は工藤が五回にライトスタンドへ。そのまま試合は工藤のワンマンショー。ようやく打線は九回、長短打と四球で二死満塁とし、吉岡の二塁打で2点をあげ突き放した。

工藤は3試合、30イニングで奪三振49個、被安打もわずか6本。自責点は0のまま。明日の準決勝は報徳学園と事実上の決勝戦である‼️


第4試合 和歌山工 対 京都商

④ともに投手に自信あり。完封対決は❓


和歌工 000 000 000 0

京都商 002 000 00X 2


和歌山工の中田は三試合連続完封。対する京都商の井口も、初戦、二回戦と連続サヨナラ勝ちを支えるピッチング。準々決勝ではカーブとストレートのコンビネーションが冴え渡った。

京都商は三回、鄭のヒットエンドランを絡め、一死二、三塁と攻める。ここで水本が投前スクイズを成功。さらに堀田の投強襲安打で2点目を奪う。今日の井口は2点で充分であった。散発4安打、奪三振10個の完封勝利。徐々に流れを掴んできた。


これでベスト4が出揃いました。この中の東西の横綱が、いきなり対戦します。


8月20日 準決勝

第1試合 報徳学園 対 名古屋電気

①いきなり横綱対決。スーパー左腕工藤対強打金村。真っ向勝負‼️


報徳学園 000 110 100 3

名古屋電 000 010 000 1


名古屋電気の工藤は連投の疲れが出ていた。七回まで毎回の被安打12本。しかし大崩れしないのも高い能力。報徳は四回、石田が右中間三塁打。四球を挟み岡部が左前へタイムリー。五回にも4本のヒットを集めるものの、最小の1点。名古屋電気はその裏反撃。高橋、吉岡の連打で1点差に詰めよる。報徳の金村は打たれながらも要所を締めるピッチング。七回、その金村が中越え二塁打を放ち、追加点をあげて逃げ切った。工藤は終盤の八回、九回をノーヒットに抑え味方の反撃を待ったが金村に抑えられた。


第2試合 京都商 対 鎮西

②蘇る沢村二世!鎮西はどう攻略するか?


鎮 西 000 000 000 0

京都商 010 000 00X 1


前回、好投を見せた京都商の井口。この日もカーブが冴え渡る。一方鎮西の岡本もピッチング内容は良い。チャンスはともに少なかったが、それを活かした京都商に勝機が出た。二回、京都商は井口が中前打。バントで送り辻が左中間二塁打。いきなりのチャンスを得点に結びつける。鎮西も三回、二死から宮守が三塁打を放つも無得点。六回にも二死から奥村、宮守の連打でチャンスをつくるも、井口のカーブに抑えられる。結局、井口は5安打、奪三振13で完封を記録。6安打に抑えた岡本は涙を飲んだ。


8月21日 決勝戦

報徳学園 対 京都商

◯近畿決戦!好投手同士の息詰まる投げ合い!


京都商 000 000 000 0

報徳学 000 000 11X 2


両投手ともに連投の疲れを見せないピッチング。中盤までともにチャンスは少ない。

まずは初回、両チームともに似たチャンスをつかむ。京都商は一死後、水本が右前打。二盗、三盗を試み二死三塁とするが金原凡退。一方の報徳も先頭の高原が四球、バント、内ゴロで二死三塁とするも金村が三振。その後、四回の京都商は先頭水本が右前打。野選で無死一、二塁としバントで一死二、三塁。しかしここで二走の堀田が挟殺され先制機をつぶす。報徳も六回、先頭の東郷が遊内野安打。内ゴロ二つで二死三塁まで広げるが石田の中前に抜けそうな当たりは呉本のファインプレーに阻まれ凡退。しかし当たり出した報徳打線は七回、金村が左前打、岡部の右前打で一死一、三塁。若狭が四球で満塁とすると、野崎のスクイズを井口が取り損ね、内野安打としてしまう。ようやく報徳は先取点を奪うことに成功した。ここは東郷、高原を抑え、八回に突入。しかしさらに報徳は二死後、金村四球出塁。ここで西原の右前打をライトが捕球を焦り後逸。金村は一気にホームまで。この2点目で余裕の見えた報徳学園。結局、金村は3安打完封で報徳学園が初優勝を飾った。