秋田県は秋田商が春夏ともに全国的に注目された昭和55年。ちなみに秋田商は国体で準優勝します。


栃木国体野球一回戦

秋田商 4対2 広陵

鳴門 4対1 箕島

興南 12対3 瀬田工

札幌商 3対0 浜松商


準々決勝

横浜 8対1 興南

札幌商 5対3 黒磯

秋田商 3対0 早実

鳴門 1対0 天理 延長10回


準決勝

秋田商 4対0 鳴門

横浜 13対0 札幌商


決勝戦

横 浜 000 200 200 4

秋田商 000 002 000 2

秋田商も国体で有終の美を飾れて良かった。横浜は見事夏秋連覇の達成です。


この後ある新チームは、秋田県史上最強と呼ばれ注目を浴びることになります。


昭和55年秋の秋田県大会

準々決勝①

大曲農 000 000 100 1

秋田商 000 100 30X 4


準々決勝②

秋田 130 000 010 5

能代 200 010 000 3


準々決勝③

能代商 020 000 100

金足農 000 000 030


能代商 000 000 3

金足農 000 001 4


準々決勝④

横 手 000 000 000 0

経大付 200 000 20X 4


今振り返ると金足農が準々決勝で消耗していたことが、準決勝では大きな影響を与えています。


準決勝①

金足農 100 000 00 1

経大付 000 301 31 8


準決勝②

秋 田 040 000 000 4

秋田商 020 000 100 3


決勝戦

経大付 100 000 000

秋 田 010 000 000


経大付 05 6

秋 田 00 1


決勝は秋田は天野、経大付は松本の投げ合い。先取したのは経大付だが、秋田は一年生の石井浩が同点ソロ。試合はそのまま延長に入り、迎えた11回。経大付は1点を勝ち越し、さらに満塁でエース松本。豪快な満塁アーチで勝負を決めた。なおこの年も秋田県の枠は1校。この翌年から各県2校枠になるので、秋田高としては惜しかった。


選抜をにらんだ東北大会。

仙台育英 12対1 山形電波工 七回コールド

三沢 8対1 山形商 七回コールド

福島商 4対0 広田水産

経大付 7対1 鶴商学園


準決勝

福島商 000 121 210 7

仙育英 000 200 000 2


三 沢 001 000 1 2

経大付 102 015 X 9

この試合でも松本は満塁アーチ


決勝戦

福島商 100 000 000

経大付 000 010 000


福島商 000 000 1

経大付 000 000 1

日没再試合という珍しい結果。経大付の松本、福島商の古溝ともに一歩も引かない熱投である。


決勝戦再試合

経大付 000 100 000 1

福島商 000 000 000 0

再試合もともに同じ投げ合いの中、両者完投。壮絶な決勝戦であった。


経大付の松本のピッチングは、この試合で評価を上げます。そして迎えた明治神宮大会。


早 実 000 000 001 1

経大付 000 000 000 0


早実は決勝で星稜に4対1で敗れます。

しかし、経大付にとっては日本トップレベルの早実と互角な試合展開をしたことが大きな自信につながりました。


では昭和56年の選抜出場校です。


北海道 ◯北海道日大 3回目 石井宏

北海道 東海大四 3回目

秋田 ◯秋田経大付 初出場 松本豊

福島 福島商 2回目 古溝克之

東京 ◯早稲田実 15回目 荒木大輔

東京 桜美林 4回目

千葉 ◯印旛 2回目 佐藤文男 月山栄珠

   村上信一

群馬 高崎 初出場

茨城 日立工 初出場

石川 ◯星稜 3回目 音重鎮

愛知 ◯大府 初出場 槇原寛己

静岡 東海大工 初出場

岐阜 中京商 3回目

大阪 ◯PL学園 8回目 西川佳明 吉村禎章 若井基安

京都 東山 2回目

滋賀 比叡山 3回目

和歌山 御坊商工 2回目

大阪 上宮 2回目 笘篠誠治

兵庫 報徳学園 7回目 金村義明

広島 ◯尾道商 4回目

岡山 岡山理大付 2回目

鳥取 倉吉北 4回目

香川 ◯高松商 23回目 熊田智行

香川 丸亀商 6回目

高知 高知商 11回目

徳島 鳴門商 2回目 山中賢次

長崎 ◯佐世保工 2回目

沖縄 興南 初出場 竹下浩二

宮崎 延岡工 初出場

福岡 筑上中部 初出場


出場校は計30校。サプライズ的な抜擢はあまりない。


大会前の優勝候補として注目は、なんといっても早稲田実である。荒木大輔のピッチングが話題の中心である。対抗としてはPL学園。神宮大会優勝の星稜、同じく神宮大会で早稲田実と互角の試合を演じた秋田経大付。快速球が話題の大府や関東の優勝校印旛、九州の実力校の興南が評判が良かった。中国地方では連続出場の倉吉北、四国では昨春ベスト4の丸亀商や四国大会優勝の高松商の香川勢の評判が高かった。


夏と同じように後にプロ入りした選手を記載しました。モレがあると思うのでよろしくお願いします🥺


春がいよいよはじまります。まだ見ぬ怪物たち。甲子園がみんなの大暴れを楽しみに待っています。