箕島の春夏連覇が終わり、また主役は新チームの方にかわっていきます。今度の主役は誰かな?この夏のあのチーム?その前のところ?
まずは秋田県の秋の大会結果です。
金足農 000 041 001 6
秋田商 102 014 00X 8
もつれた試合でしたが、かろうじて秋田商が逆転勝ちでした。秋田商は高山から安保でかわしました。金足農は小野和がエースでしたが耐えきれませんでした。
なお準決勝の金足農の試合です。
経大付 030 000 001 4
金足農 001 200 002 5
この時の経大付のエースは1年の松本豊。この3チームの争いが今後楽しみです。なお高山、小野、松本はいずれもプロ野球で活躍、特に小野は中日で最多勝投手に輝きました。
もう一つのベスト4は秋田が秋田商に8対2で敗れました。
東北大会は秋田は1枠の年。秋田商です。
秋田商 025 130 2 13
新庄農 000 000 0 0
準決勝
福 岡 100 010 000 2
秋田商 100 000 101 3
福岡のエース欠端、秋田商のエース高山の白熱した投手戦でした。欠端は大洋ホエールズの投手として活躍されます。
東 北 120 000 001 4
五農林 000 000 000 0
東北の中条は今度はどんなピッチングをみせるのか?
決勝戦
東 北 100 002 010 4
秋田商 020 000 000 2
東北の四番安部の逆転2ランで東北が高山を打ち、中条は4安打。見事なピッチングでした。
では昭和55年選抜出場校と、話題を一覧にしてみます。また後にプロ入りした方も入れました。
北海道 ◯東海大四 2回目 西本和人
宮城 ◯東北 7回目 中条善伸 安部理
佐藤洋
秋田 秋田商 3回目 高山郁夫
東京 ◯二松学舎大付 初出場 西尾利春
白幡勝弘
東京 帝京 2回目 伊東昭光
群馬 ◯東京農大ニ 2回目 高仁秀治
清水信明
千葉 八千代松蔭 初出場
埼玉 上尾 2回目
長野 ◯東海大三 初出場
静岡 ◯富士宮北 2回目
静岡 静岡 13回目
愛知 東邦 16回目
大阪 ◯北陽 4回目
和歌山 新宮 5回目
兵庫 尼崎北 3回目
滋賀 瀬田工 初出場 橘高淳
京都 平安 31回目 山越吉洋
大阪 上宮 初出場
兵庫 滝川 12回目 石本貴昭 村田真一
広島 ◯広陵 12回目 原伸次
島根 松江商 7回目
鳥取 倉吉北 3回目
岡山 岡山理大付 初出場
高知 ◯高知商 10回目 中西清起
香川 丸亀商 5回目
徳島 鳴門 6回目 島田茂 秦真司
福岡 ◯柳川 5回目 中島輝士
鹿児島 鹿児島商工 初出場 玄岡正充
長崎 諫早 2回目
熊本 九州学院 初出場 園川一美 竹本修
出場校は計30校
サプライズ的な抜擢はあまりない。
関東で強いていえば
準決勝で優勝校に延長で敗れた熊谷商が落ちて
準優勝校に3点差の上尾が選出されたが、埼玉県の決勝では上尾が勝っているため、不自然ではない。
北信越では東海大三が準々決勝以外はワンサイドのため、1校選出だろうし、近畿からベスト8のうち、箕島が漏れたことも、点数などから、あり得る選出である。東海の準決勝敗退をどちらを選ぶのかも、ともに決め手不足なので、逆にどちらでも問題はない。
中国から四校だが、四国の準決勝の一つがワンサイドとなっていることも関係していると思われる。
最後九州はベスト4から三校と、8から九州学院の選出である。しかし、優勝した柳川に唯一延長まで競ったのが九州学院であり、ベスト4の宇土は投手力が弱い。春は投手力であり、その両校を比較であれば、今回の選出は許容範囲である。
では大会前の優勝候補などに対する評価である。
大会前からビック3との評価だった。
四国優勝の高知商。エース中西清起は、水島新司さんのマンガ、『球道くん』のモデルである。そのためマンガの主人公は、『中西球道』とした。いよいよその『球道くん』がベールを脱ぐ。
中国優勝の広陵。それに九州優勝の柳川。この三校に注目が集まる。柳川は、九州大会は柳川商で優勝を決めだが、翌年から柳川と名称変更する。その記念すべき大会で、全国にその名を轟かすことができるか?
また東京優勝の二松学舎大付、関東優勝の東京農大ニ、近畿から北陽が注目である。
話題としては、創立2年目の八千代松蔭。夏ベスト4の横浜商のジャンボ宮城を関東大会の初戦で打ち砕いての出場は注目である。
中国地区で延長18回再試合を勝ち抜いた倉吉北、各地区優勝の東海大四、東北も注目である。
春はしばらく試合から遠ざかっての開幕となる。下馬評は秋の実力ではあるが冬の伸びは入っていない。
高校生の成長に期待して春本番を待ちましょう!