いよいよ準決勝です。
夏春連覇をかけてPL学園は箕島と対戦。
もう一方の大阪代表・浪商は、東洋大姫路と対決します。そう、あと残っているのは近畿勢だけ。
強力チーム同士の近畿大会となっています。
第一試合
箕島、奇跡のお株奪う競い勝ち!
PL 100 020 000 0 3
箕島 000 100 002 1 4
先手はPL。初回、小早川のタイムリーで先制。箕島は四回、一死一、三塁で石井が三ゴロ。サードが一塁に送球するスキに三塁ランナーがホームをつく。焦った一塁手の足が離れ、一、二塁ともセーフとなり、箕島は逆転のチャンス。しかしここは三振ゲッツーで併殺となる。
対するPLはすぐに五回、安打の中西をバントで送り、渡辺の二塁打と徳永のヒットで2点をリードした。箕島は中盤、攻撃の歯車が空回りして得点できず、最終回に。
先頭の嶋田が左前打で出ると、宮本が中前で無死一、三塁。上野山がお家芸のスクイズバントで1点差、なおも無死一、二塁。ここで四番北野が送りバント、これが小飛球となり一塁も戻れず、二死二塁と場面は暗転。しかし上野が右翼を大きく破る値千金の同点三塁打!森川は二ゴロで延長戦突入!
10回、PLは徳永の安打、バントでチャンスを作るも無得点。一方箕島は石井が二塁内野安打。バントのあと、榎本が安打。一度センターがグラブに入れたが、転倒して落球する際どい安打で一死一、三塁となった。ここでPLはエース中西をあきらめ、大会の立役者阿部をマウンドに送る。
阿部は嶋田に向かって第一球を投じた。これが、まさかの大暴投!外角を遠く外れてバックネットに転がった。ここでPLは敗れた。
箕島は歓喜の決勝進出である!
第二試合
地元対決は個人技の浪商に軍配!
浪 商 010 002 020 5
東姫路 100 000 200 3
PLが第一試合で敗れたが、もう一つの大阪代表は個人技で競い勝ちした。
初回、東洋大姫路が先制。二死から死球出塁の高田が二盗。キャッチャーの送球をセカンドがさらす間に三塁へ。ここで四番秋久が投手強襲安打で先制する。しかし浪商はドカベン香川が二回、同点ホームラン。たちまち振り出しに戻す。
六回には二死一、三塁から川端の右翼線二塁打で2点勝ち越し。
しかし姫路も七回裏反撃。牛島の二つの四球とエラーで一死満塁から、代打広瀬の内野安打と高田の押し出し死球で同点に追いつく。
しかし浪商はすぐに八回、香川、牛島の連打で無死一、二塁。井戸の二ゴロでそれぞれ進塁した後、川端が今度は左中間にタイムリー!貴重な勝ち越して点を奪った。
東洋大姫路も最後まで食い下がったが、浪商が逃げ切り、決勝進出を決めた!