いよいよ甲子園への険しい道が始まります。

予選は全て一発勝負。それまでの実績は何にもなりません。ですから、それを踏まえて、敢えて新チームからの道のりを考慮して各県で推しチームの応援に熱が入ります。これが全国的なイベントとなっているのが、夏の甲子園を頂点とした現在の高校野球です。


まずはそれに従い分析を🧐


①有力校の分析


秋に二位、春は優勝し、東北でも二位、また前年度甲子園出場の実績から、優勝候補筆頭は今年も能代です。足を高々とあげる本格派サウスポー高松直志投手も最後の年になりました。

二番手は、春先に調子を落としていたとはいえ、唯一県内で能代を破った実績のある本荘です。工藤幹夫投手は右のアンダースローであり、全くタイプの異なる両投手は、すでにプロスカウトから注目されていました。

続くのは、伝統校の秋田でしょう。少し離れて秋田市立、大曲農、大館鳳鳴と続く感じです。


②高松直志と工藤幹夫の詳細


前年度より対戦することも多いため、2人についての詳細です。


高松直志

山本町出身。山本中時代はオーソドックスな左投げ投手で、全県出場すらない。野球部とともに陸上部にも所属し100mで全県出場し4位の記録を持つ。瞬発力と足腰の強さ、速さ、地肩の強さは魅力であり、秋田商への進学でほぼ固まっていた。しかし急遽進路変更して能代へと進学する。

高校入学後は外野のレギュラー入りを果たし、秋からは実質エースになった。高校3年の時のその豪快なフォームは、『みちのくの星飛雄馬』と評され、三年時の甲子園で記録した145kmは当時スカウトで話題となった。


工藤幹夫

本荘市(現在の由利本荘市)出身。

本荘南中三年には、第41回全県少年野球大会で見事優勝を果たしている。工藤はプロではサイドスローとなったが、高校まではアンダーハンド投手だった。伸びのあるストレートとナチュラル気味のシュート。右打者の手元に食い込んでくるシュートはめったに打たれることはない。しかし中学校では県を制覇できても、高校では秋の一度のみであり、甲子園までは届いていなかった。最後の夏に備え、工藤は打撃を捨て、投球練習のみに専念した。


③組み合わせから

能代と本荘は、決勝までは当たらない組み合わせとなりました。これは良かったです。その他の有力校を順に見ます。なお、全て順当に勝ち進むと、という意味で見ていきます。

秋田は準決勝で能代と当たるブロックです。

秋田市立は3回戦で本荘と当たります。これは早いですね。

大曲農は準決勝で本荘と当たるブロックです。大館鳳鳴は、3回戦で能代と当たります。ということは、能代、本荘とも、三回戦で一つ山場があり、他の有力校はうまく分散した感じです。

その他、夏本番に力を発揮する傾向のある学校として見ると、秋田商は大曲農と準々決勝で当たります。同じく金足農は本荘と準々決勝で、経大付も能代と準々決勝で当たる位置にいます。

うまくバラけた抽選だと思います。あとは球児たちの全力プレーに期待します!