記念大会として史上最多の55校。夢舞台を勝ち得たそれぞれの都道府県予選を確認しながら、甲子園での優勝候補や将来のプロ野球選手をまとめます。いつものように秋田、東北、各地区です。


まずは秋田県の予選から。第1シード・秋田商、第2・金足農、第3・角館、第4・秋田の4校は順当に勝ち進んだのか?秋の東北大会出場校も秋田、秋田商、金足農とほぼ同じ顔ぶれ。この中では秋、春の東北大会でともに4強の秋田商が投手力からも一番手と見られているが、この決勝は秋田県史上最大の逆転劇として後に出版されます


第4シード・秋田が三回戦の横手工戦、九回表まで6対1と楽勝ムードが、その裏まさかの6失点で大逆転サヨナラ負け‼️第3シードの角館も準々決勝の経法大付に2対14で七回コールドの完敗となります。しかし秋田商、金足農はともに取りこぼしなく決勝進出。金足農は初戦の鷹巣に16対6六回コールド、三回戦は西目に15対5の六回コールド、準々決勝は大館工に8対4、準決勝の経法大付には13対10と、不安定な投手力を打線でカバーしての勝ち上がり。対する第1シード・秋田商は初戦西仙北に18対0の五回コールド、三回戦は新屋に9対0の七回コールド、準々決勝の横手にも7対0の七回コールド、準決勝は本荘に19対0の五回コールドと失点0、全試合コールドの完勝劇‼️決勝は二年連続同じ顔合わせとなる。秋田商は二連覇を目指す。なお金足農は4年連続の決勝進出であり悲願の4年ぶりの甲子園を目指す。


決勝戦

 金足農 024 000  245 17

 秋田商 001 3(12)0 000 16


金足農は、大会初登板の秋田商エース・伊藤から序盤で6点と見事な先制。しかし秋田商打線は五回に大量12得点などで五回終了16対6と、本来ならコールドの点差。ただ決勝のためコールドはない。金足農は終盤八回、中川のランニング満塁ホーマーで勢いをつけると九回、打線がつながり最後は押し出しで決勝点を上げ、投げては佐藤佑が最後を締めて見事な奇跡の大逆転を演じた。昨年17失点で大敗の金足農は、今回16失点ながら17得点で雪辱を果たした‼️


その他の東北5県。青森県で選抜を含め三季連続甲子園出場中の光星学院は、今春の決勝と同じく八工大一と決勝対決。3対2の接戦で八工大一が優勝を決めた。春4強の弘前南は夏も4強、同じく春4強の青森山田は弘前実に敗れるも、弘前実も4強と順当な試合結果だった。岩手県は盛岡大付が四回戦で大船渡に0対7と完敗、高田も準々決勝で専大北上に1対8で敗れた。決勝は専大北上が14対0で大船渡に圧勝した。

宮城県は仙台育英が四回戦で仙台商を1対0で破り、準々決勝では大河原商が3対5で利府に敗れる波乱。春夏連続を狙う仙台育英は準決勝で仙台に5対10と大敗し、利府も0対7で東北にコールド敗退。決勝は仙台が2対1で東北をくだし、嬉しい初出場‼️福島県は聖光学院が四回戦で会津工に1対6で敗れると、準々決勝でも安積が2対3と会津工に連続金星提供。田村も準々決勝で二本松工に3対4と敗れ、準決勝へ。ここでは学法石川7対4二本松工、日大東北4対1会津工と、決勝は常連対決。結果3対2で日大東北が優勝を決めた。山形は最有力だった山形南が準決勝で酒田南に延長10回の末5対4とサヨナラ敗戦‼️決勝は日大山形が8対2で酒田南をくだした。


では各代表校の一覧と、後のプロ入り選手です。終わりに優勝の下馬評を出します。


北北海道 滝川西 10年ぶり2回目

南北海道 駒大岩見沢 15年ぶり2回目

 古谷拓哉

青森県 八戸工大一 8年ぶり4回目

岩手県 専大北上 2年連続3回目

 畠山和洋

秋田県 金足農 3年ぶり3回目

山形県 日大山形 2年ぶり13回目

 栗原健太

宮城県 仙台 初出場  丹野祐樹

福島県 日大東北 3年連続5回目


茨城県 常総学院 5年ぶり6回目

 ※柴一之 カブスルーキー

栃木県 佐野日大 2年連続4回目

群馬県 桐生第一 3年ぶり3回目

 小林正人 正田樹 大廣翔治

東埼玉 埼玉栄 初出場  大島裕行

西埼玉 滑川 初出場  久保田智之

東千葉 八千代松蔭 初出場

 多田野数人

西千葉 市船橋 3年連続4回目

東東京 帝京 3年ぶり7回目

 森本稀哲

西東京 桜美林 21年ぶり3回目

東神奈川 横浜 2年ぶり8回目

 松坂大輔 小山良男 後藤武敏 小池正晃

西神奈川 平塚学園 初出場

 長崎元

山梨県 日本航空 初出場  松本拓也


新潟県 新発田農 11年ぶり5回目

 富樫和大 加藤健

長野県 佐久長聖 3年ぶり3回目

富山県 富山商 2年ぶり11回目

石川県 星稜 3年ぶり14回目

福井県 敦賀気比 2年連続4回目

 東出輝裕 金森久朋


静岡県 掛川西 5年ぶり5回目

 鈴木寛樹

東愛知 豊田大谷 2年連続2回目

 古木克明

西愛知 愛工大名電 8年ぶり5回目

 石堂克利

岐阜県 岐阜三田 初出場

三重県 海星 2年ぶり11回目

 岡本篤志


滋賀県 近江 2年ぶり5回目

 木谷寿巳

京都府 京都成章 3年ぶり2回目

 吉見太一

北大阪 関大一 初出場

 久保康友

南大阪 PL学園 2年ぶり13回目 ※上重聡

 田中一徳 大西宏明 平石洋介 田中雅彦

東兵庫 報徳学園 2年連続9回目

 鞘師智也 光原逸裕 南竜介 山崎勝己

西兵庫 東洋大姫路 12年ぶり9回目

奈良県 智弁学園 2年連続10回目

 中村真人

和歌山 智弁和歌山 3年連続8回目


岡山県 岡山城東 8年ぶり2回目

広島県 如水館 2年連続2回目

鳥取県 境 8年ぶり6回目

島根県 浜田 2年連続9回目

 和田毅

山口県 宇部商 7年ぶり9回目

 上本達之 嶋村一輝


香川県 尽誠学園 6年ぶり5回目

 木村昇吾 田中浩康

徳島県 徳島商 2年連続18回目

愛媛県 宇和島東 2年連続6回目

高知県 明徳義塾 2年ぶり5回目

 寺本四郎 高橋一正


福岡県 東福岡 5年ぶり2回目

 村田修一 大野隆治 田中賢介

佐賀県 佐賀学園 7年ぶり4回目

 実松一成

長崎県 長崎日大 3年ぶり3回目

熊本県 九州学院 11年ぶり4回目

 吉本亮 高山久

大分県 柳ヶ浦 4年ぶり6回目

 脇谷亮太

宮崎県 日南学園 3年ぶり2回目

 赤田将吾

鹿児島 鹿児島実 3年連続14回目

 杉内俊哉

沖縄県 沖縄水産 3年ぶり9回目

 新垣渚 稲嶺誉


今回は出場校も多いですが、プロ入りする選手もとても多い印象があります。それではそれぞれの地区での結果です。


ともに南北海道に属する選抜出場の北照と苫小牧東。連続出場を狙う両校だったが苫小牧東は準々決勝で駒大岩見沢に1対3で敗れ、北照も準決勝、札幌南に0対4で敗れた。決勝は駒大岩見沢が札幌南を10対7で逆転勝ち。北北海道では滝川西が準々決勝の釧路江南との打撃戦を11対10で振り切ると決勝では帯広南商を6対2で勝利した。


注目の関東。東神奈川は、横浜が圧巻の横綱相撲。準々決勝では鶴見工に12対0の七回コールド。準決勝では横浜商大付に25対0の超ワンサイドで圧倒すると決勝も桐光学園に14対3で完璧な勝利を決めます。西神奈川は選抜4強の日大藤沢が準決勝で平塚学園に2対5で敗戦。平塚学園は決勝でも10対2で東海大相模をくだし甲子園初出場。東埼玉では順当に浦和学院と埼玉栄で決勝対決。4対1で埼玉栄が優勝となった。西埼玉は滑川と川越商の決勝となり、1対0で滑川が優勝した。東千葉は銚子商を倒した八千代松蔭と中央学院を延長で振り切った成田の決勝。こちらも投手戦の末1対0で八千代松蔭が優勝した。西千葉は柏陵を8対5で倒した市船橋と、市柏を7対2で倒した東海大浦安の決勝となり、市船橋が4対2で優勝を遂げた。


東東京は準々決勝で帝京が7対6で関東一を破ると早実も5対4で岩倉を倒し準決勝で対戦。ここを4対3で勝利した帝京が決勝でも二松学舎大付を8対3で倒し甲子園出場。西東京は準決勝で国学院久我山を延長11回の末10対9で逆転サヨナラ勝ちした桜美林が決勝でも八王子を4対3と倒し優勝。

選抜出場の常総学院は水戸商、土浦日大を相次いで破り春夏連続出場。山梨県は選抜出場の日本航空が夏は実力を発揮、決勝では甲府工を13対4と圧倒した。群馬県は準決勝で二年連続全国4強の前橋工が太田市商に4対5で敗れる波乱。決勝はしかし桐生第一が4対1で甲子園を勝ち取った。栃木県は準決勝で佐野日大4対3小山、白鴎大足利5対4八坂中央と大熱戦。決勝も6対5で佐野日大となった。


続いて北信越の各県の予選。

福井県では敦賀気比が圧勝の連続。決勝でも福井商を11対4でくだし春夏連続出場‼️新潟県も同じく選抜出場の新発田農が決勝で新発田中央を3対1で振り切りこちらも春夏連続。富山県は準決勝で高岡商を5対3で破った氷見と富山商の決勝となり5対4で富山商が優勝。石川県は星稜が安定の勝利で甲子園を決めた。長野県は佐久長聖が圧倒的な勝利で甲子園‼️


続いて東海地区。注目の愛知県は東西に分かれました。名古屋市がある西愛知では、4強に東邦、愛工大名電、中京大中京と弥富が残った。準決勝の名門対決では東邦がなんと16対1で中京大中京を粉砕‼️愛工大名電と弥富は九回5対5で降雨引き分けとなり、再試合で愛工大名電が9対2で決勝進出。決勝は大乱戦となり16対13で愛工大名電が激戦区を突破。東愛知では大府と豊田大谷の決勝となり5対0で豊田大谷が昨年に続き甲子園を決めた。三重県は春夏連続を狙った鈴鹿が準々決勝で5対4と延長12回、伊勢に敗れた。決勝は三重と海星の対決となり2対0で海星が甲子園。静岡県は選抜出場の静岡商が8強に残れず、決勝は浜松工と掛川西。2対1で掛川西が勝利した。岐阜県は岐阜三田と長良の決勝となり11対7で岐阜三田が優勝した。


近畿では、大阪府は大阪市も南北に割るなど参加校の数を均等に北大阪と南大阪に分け、兵庫県は阪神・神戸の東兵庫とそれより西の西兵庫に分かれた。京都は選抜出場の京都西が準々決勝で峰山に5対0から6対7と大逆転負け‼️その峰山は準決勝で鳥羽に3対4と敗れた。決勝では京都成章が7対0と圧勝で春夏連続出場。和歌山県は智弁和歌山が大接戦を勝ち抜いた。準々決勝では橋本に2対2延長10回日没引き分けから再試合を7対2で勝利、準決勝でも伊都に5対4、決勝でも星林に8対7と競り勝った。奈良県は選抜出場の郡山が8強に残れず、天理と智弁学園が準決勝で事実上の決勝戦。4対1で勝利した智弁学園が決勝でも高田に6対3と勝利した。滋賀県は近江が準々決勝以降圧勝‼️決勝でも北大津を5対0と完封し春夏連続出場。激戦区南大阪では近大付が準々決勝で浪速に3対4で敗れた。4強は本命のPL学園、上宮、近大付と佐野が残った。PLは佐野を22対0と記録的圧勝。上宮も7対0と浪速に圧勝したが、決勝は七回に先制の1点をあげた上宮を、PLが八回得意の大逆転で2対1で春夏連続出場。北大阪は選抜出場の関大一が準決勝で桜宮を延長11回2対1でくだし、桜塚と決勝。ここも4対0と完封でこちらも春夏連続出場‼️東兵庫は準決勝で選抜出場の報徳学園が市神港を6対3とくだし、滝川第二を4対6で倒した仁川学院と決勝。報徳学園は18対3の圧勝劇を演じた。西兵庫では本命の東洋大姫路と姫路工で順当な決勝戦。東洋大姫路が3対2で優勝した。

中国地方では広島県から。選抜出場の広島商は準決勝で高陽東との死闘。延長13回の末5対2で張り切る。対する相手は如水館が山陽を3対2で張り切る。決勝では広島商が3点をリードしながら七回に一気に追いつかれ、九回決勝点で4対3で逆転負け‼️春夏連続出場はならなかった。岡山県は選抜出場の岡山理大付が準決勝で関西に2対3と敗れ決勝は岡山城東と関西。8対3で岡山城東が甲子園。島根県は選抜出場の出雲北陵が準々決勝で開星に延長11回2対3でサヨナラ負け。しかし浜田が準決勝で開星に10対0と圧勝すると、決勝も三刀屋に7対4で勝利。昨年甲子園で逆転サヨナラ押し出しの屈辱を晴らすべく和田が甲子園に戻ってくる。山口県は中国大会優勝の下関中央工が圧勝続きで決勝進出。一方宇部商は準々決勝5対4で春の県大会で優勝した岩国工を倒すと準決勝でも南陽工を4対2と辛勝の連続。しかし決勝は宇部商が6対4で優勝を決めた。鳥取県は境と米子北が順当に決勝対決。境が3対2で逆転優勝。
続いて四国。高知県は昨年夏の代表・高知商は藤川球児、選抜代表の明徳義塾には寺本四郎、高橋一正、春の県大会優勝の高知には土居龍太郎がいる。この激戦区は、準決勝で高知が3対1で高知商をくだし決勝は明徳義塾との対戦。延長11回の末、明徳義塾が2対1でサヨナラ勝利となった。同じく選抜出場の今治西が本命の愛媛県は、宇和島東と激しい決勝戦。延長12回、5対4で宇和島東が逆転サヨナラ優勝となった。同じく徳島県は選抜出場の徳島商が準決勝で池田と延長13回の激闘。この試合を7対6で制した徳島商が決勝は9対2で鳴門を倒し春夏連続出場。香川県は春大会優勝の尽誠学園が本命。準決勝で寒川を4対1で破り、決勝でも三本松を8対5と逆転勝ち。四国各県は本命または対抗の優勝となった。
最後は九州各県。沖縄県は大本命の沖縄水産が準決勝で名護商を3対2で競り勝つと決勝では8対2と浦添工を圧倒‼️春夏連続を決め甲子園で上位を目指す。福岡県は選抜出場の東筑と東福岡が中心。東福岡は準決勝で福岡工大付と延長10回の激闘の末7対6でサヨナラ勝利をすると、東筑との決勝では13対0と圧倒し春夏連続出場‼️最大の激戦区は鹿児島県。準決勝で選抜出場の樟南を8対1と一蹴した昨夏代表の鹿児島実が、決勝で川内と対戦。鹿児島実・杉内俊哉と川内・木佐貫洋の投手戦は3対1で鹿児島実に軍配があがった。宮崎県は春夏を狙った高鍋が敗れ、日南学園が接戦を制し決勝でも宮崎第一を9対5でくだした。長崎県は長崎日大が圧倒的な試合で決勝進出。諫早を4対1で破り甲子園。大分県は柳ヶ浦が接戦を勝ち抜き決勝でも津久見と対戦。10対7で甲子園を勝ち取った。熊本県は九州学院が強打を発揮。決勝でも熊本工に16対1と圧勝であった。佐賀県は佐賀学園と唐津東が決勝で対決。延長14回の死闘の末7対6で佐賀学園が優勝を決めた。
なおこの年、青森県大会では、史上最多得点差の大変な試合が展開された。青森県大会二回戦での東奥義塾対深浦のゲームである。青森県ではコールドは七回から、の取り決めがあり、そのため力の差があっても七回までは試合続行をしなくてはならない。なお今は全国で五回コールド10点差などが共通で設定されている。この試合は初回、東奥義塾がいきなり打者42人で39得点の幕開けとなり、七回まですべてフタケタ得点で、計122得点をあげた。もちろん深浦はノーヒットの0点である。そんな中、全国各地から勝ち上がった出場校は甲子園で躍動を魅せる。

甲子園は三回戦までの対戦がわかるため、組み合わせが決定した段階でのベスト8の予想を出してみる。


開幕戦は明徳義塾対桐生第一。ここをAブロックとする。開幕戦の勝者は金足農と対戦。また愛工大名電対日南学園、九州学院対平塚学園が含まれる。明徳義塾と愛工大名電、九州学院など有力校がひしめく激戦ブロック。


続いてBブロック。京都成章対仙台、専大北上対如水館、敦賀気比対桜美林、滝川西対智弁学園までだが、選抜出場の京都成章、敦賀気比、智弁学園あたりが有力か?


Cブロックは選抜準優勝の関大一が日本航空と対戦。二回戦では市船橋と尽誠学園の勝者と激突。さらに報徳学園対富山商、滑川対境の勝者と三回戦。関大一、尽誠学園、市船橋、報徳学園に注目。


Dブロックは智弁和歌山対掛川西、岐阜三田対徳島商と宇部商対日大東北、豊田大谷対東福岡である。この中では智弁和歌山、徳島商、宇部商、東福岡に注目か?


Eブロックは本命・横浜が柳ヶ浦と初戦。さらに二回戦では鹿児島実と八工大一の勝者との対戦。さらに東洋大姫路対海星、星稜対日大山形がいる。本命横浜を倒すのは初戦の柳ヶ浦?鹿児島実や東洋大姫路、星稜はどうか?


Fブロックも一回戦。駒大岩見沢対岡山城東、八千代松蔭対PL学園。さらに佐久長聖対佐賀学園、沖縄水産対埼玉栄がいる。なんといってもPL学園と沖縄水産に注目である。


Gブロックから二回戦。今大会の出場校が55校のためである。帝京対長崎日大、浜田対新発田農。帝京が本命、追って選抜出場の新発田農か?


Hブロックは常総学院対近江、佐野日大対宇和島東。ここは僅差の実力校が集まったイメージだ。

では注目の一回戦。