混沌とした昭和61年の選抜!まだ夏の主役は見えてきません。春の大会でも、まだわからないことが多すぎます。夏の甲子園出場校を見てみましょう。まずは秋田県の予選は、春の東北を制した秋田経法大付か?本荘か?あるいは秋の東北準優勝で、選抜1勝の秋田か?全国各県も、簡単に見てみます。


準々決勝は

①大館鳳鳴 対 秋田

②秋田南 対 秋田中央

③鷹巣農林 対 横手

④仁賀保 対 秋田工


注目校だった、春の東北大会を制した秋田経法大付、本荘がいません。第一、第二シードはどうなったのか?本荘は、初戦が大館鳳鳴戦!両チーム合わせて5本のホームランが飛び交う乱打戦となり、八回コールド12対5で、本荘は初戦敗退となりました。そして最大の番狂せは、秋田経法大付が増田に3対1で敗れたことです。経法大付の水沢英樹は東北大会で優勝した2年生投手。卒業後、広島カープに入団します。


秋の優勝校・秋田は三回戦で金足農と対戦、秋田・斉藤、金足農・足利の投げ合いも、秋田6対1金足農と意外な大差。金足農の足利豊は後にダイエーに指名され、活躍するアンダーハンドの投手です。秋田工は七回コールドで能代商に8対1、経法大付を破った増田は2対1で鷹巣農林に敗れました。鷹巣農林は全国屈指の捕手・中嶋(オリックス監督)の最後の年。この試合でもホームランを打ってます‼️


では準々決勝です。

①大館鳳鳴 5対0 秋田

秋田の春夏連続出場は消えました。斉藤が打ち崩されました。

②秋田南 7対6 秋田中央

こちらも両チーム合計3本のホームランが飛び交いましたが、秋田南が逃げ切りました。

③横手 8対5 鷹巣農林

八回を終了して3対3でしたが、九回横手が大量5点を奪い、鷹巣農林の反撃を2点に抑えました。中嶋聡の高校野球はベスト8で終えました。

④秋田工 7対0 仁賀保 ※七回コールド

圧勝でした。仁賀保の快進撃はここで終わりです。


準決勝

①秋田南 9対4 大館鳳鳴

②秋田工 4対0 横手


決勝戦

秋田工 000 001 100 2

秋田南 100 000 000 1


両チーム5安打ずつの投手戦‼️秋田工・南都のソロで決勝点が入った‼️ジャンボ川辺の出来が楽しみである。


では各代表校の一覧と、後のプロ入り選手です。終わりに優勝の下馬評を出しましょう。


北北海道 帯広三条 4回目

南北海道 東海大四 3回目 大村巌

青森県 三沢商 初出場

岩手県 一関商工 2回目

秋田県 秋田工 2回目 川辺忠義

山形県 東海大山形 3回目

宮城県 仙台育英 8回目

福島県 学法石川 4回目 諸積兼司 作山和英 伊藤博康


茨城県 土浦日大 2回目

栃木県 宇都宮工 4回目

群馬県 前橋商 2回目 五十嵐章人

埼玉県 浦和学院 初出場 鈴木健 谷口英功

千葉県 拓大紅陵 2回目 飯田哲也 佐藤幸彦

東東京 正則学園 初出場

西東京 東亜学園 初出場 川島堅

神奈川 横浜商 5回目 古沢直樹

山梨県 東海大甲府 5回目 山根善伸 久慈照嘉


新潟県 中越 4回目

長野県 松商学園 26回目 川村正太郎

富山県 新湊 2回目

石川県 小松 初出場

福井県 福井商 7回目


静岡県 清水市商 初出場

愛知県 享栄 6回目 近藤真一 長谷部裕

岐阜県 県岐阜商 17回目

三重県 明野 4回目 大道典良


滋賀県 甲西 2回目

京都府 京都商 11回目

大阪府 泉州 初出場

兵庫県 東洋大姫路 8回目 長谷川滋利 島尾康史

奈良県 天理 12回目 中村良二 山下和輝

和歌山 桐蔭 20回目


岡山県 倉敷工 7回目 水本勝己

広島県 広島工 3回目 高津臣吾

鳥取県 米子東 11回目

島根県 浜田商 2回目

山口県 岩国商 3回目 村井勝美


香川県 尽誠学園 初出場 伊良部秀輝

徳島県 池田 5回目 松村高明

愛媛県 松山商 21回目 水口栄二 佐野重樹

高知県 高知商 16回目 岡林洋一


福岡県 西日本短大付 初出場 石貫宏臣 青柳進

佐賀県 唐津西 初出場

長崎県 島原中央 初出場

熊本県 熊本工 9回目 永野吉成 緒方耕一 杉本拓也

 ※杉本拓也はドラフト指名されるも入団せず

大分県 佐伯鶴城 2回目

宮崎県 日南 2回目

鹿児島 鹿児島商 11回目

沖縄県 沖縄水産 3回目 上原晃


では大会前の下馬評です。大会前のAランクは選抜優勝の池田と、関東の実力校、拓大紅陵があげられた。また関東に有力校が多く、初出場ながら浦和学院、東海大甲府、横浜商が注目される。さらに享栄、天理、松山商、広島工、倉敷工、沖縄水産など。享栄、拓大紅陵を選抜で破り旋風を巻き起こした新湊も見逃せない。


一回戦では、それぞれの激突はなかった。注目校は、初日に東海大甲府対福井商、倉敷工対秋田工がある。二日目は享栄対唐津西、横浜商対熊本工、これは注目の試合!三日目は浦和学院対泉州!これも注目‼️春夏連覇を目指す池田は明野との対戦、広島工は初出場ながら東東京代表の正則学園の挑戦を受ける。五日目は松山商対清水市商があり、ここまでが一回戦!

二回戦にも天理対新湊、沖縄水産はまたしても北海道の帯広三条、拓大紅陵は49番目の出場で、岩国商と一関商工の勝者との対戦と決まった‼️

試合の行方を楽しみにしましょう!