こんにちは!

中医薬膳師のみやこです。

北海道から、二十四節気に合わせて薬膳を中心とした季節の養生について、「季節のおたより」としてお届けしています。


第21回目は白露(はくろ)、大気が冷えてきて露を結ぶ頃です。

晴れの日の日中はまだ暖かいですが、風はヒンヤリとして秋っぽさが感じられます。



さて。

医学では「気・血(けつ)・津液(しんえき)」という、人体を構成し、生命活動を行う基本となる物質があると考えています。

「気=エネルギー」「血=栄養」「津液=潤い」のイメージです。

これらの物質が不足したり流れが滞ったりすることが不調が起きる原因となります。

秋は乾燥によって「津液」が傷つけられやすいので、秋の養生ということで、今回は「津液」に注目します。


「津液」とは、体内の必要な水分のことで、胃液や汗、涙などの体液が含まれます。

身体を潤して全身を滑らかに動かしたり、血液の一部となったり、尿などと一緒に身体に不要なものを排出したりするはたらきがあります。

病気や汗のかきすぎ、加齢によって、津液が不足すると身体を潤すことができず、喉の渇きや便秘、皮膚や髪の毛のパサつきなど乾燥の症状が現れます。

また、水の代謝が悪くなると津液が滞り体内に余分な水が溜まって、むくみやだるさ、咳やめまい、頭痛などを引き起こします。


津液不足の解消には、潤いを生み出す豚肉や卵、牛乳、ホタテ、甘酸っぱい果物などを摂るのがオススメです。

津液の巡りの改善には、とにかく余分な水を出すこと。

とうもろこしやハトムギ、冬瓜などには利尿作用が、海藻やアサリ、春菊などには溜まった痰を排出するはたらきがあります。


身体の中からの乾燥対策、ちょっと意識してみませんか?





Instagram ▶︎ @yakuzen_iroha 

インスタグラムでは季節の薬膳ごはんや食材、薬膳茶を紹介しています☆



☆次回は秋分(9/23)に更新です!