こんにちは!

 
北海道の国際薬膳師、みやこです。

日々のちょっとした不調を整える薬膳を紹介しています。

 

 

 

第19回のテーマは、夏バテ対策の食養生です。

 

夏は陽の季節。

 

自然界では木々に緑が生い繁るように、私たちもエネルギーが開放されて活動的になってきます。

 

でも急に暑さについていけずぐったり…

 

活動的なんてとんでもない!

ちょっと動いただけで疲れてしまう!

かなり気合を入れないとごはんをつくれない!

 

なんてこと、ありませんか?

 

 

夏が暑いのは当たり前。

 

だけど過剰な暑さは中医学では暑邪(しょじゃ)と呼ばれ、不調の原因となります。

 

ただただ疲れる、だるくて動きたくない、よく眠れず疲れが取れない、食欲がない…

 

夏バテは暑邪がもたらす不調の最たるもの。

 

身体が暑さについていけず、不具合がおこってしまうのです。

 

たくさん汗をかくとエネルギーを消耗するので、いつも以上に疲れてしまいます。

 

かといって、エアコンの効いた室内で過ごしていると、汗をかかず身体に熱がこもって睡眠がうまくとれません。

 

ここぞとばかりに冷たいものばかり摂っていると胃腸の働きが弱り、食欲が落ちだるくなります。

 

あぁ夏バテまっしぐら。

 

そんなときは、そうなる前に、日々の食事で対策しましょ。

 

 

【対策① クールダウン食材を使う】

 

人間も自然の一部、気温が高いと身体もなんとなく熱っぽいですよね。

 

その熱が身体にこもってしまう前に取り除きます。

 

緑茶、スイカ、バナナ、りんご、メロン、ズッキーニ、トマト、きゅうり、ゴーヤ、豆腐、緑豆などの食材は身体をクールダウンさせます。

 

とはいえ、冷蔵庫でキンキンに冷たくしたものを食べるのはNGですよー。

 

物理的に冷たいものはただ胃腸を冷やすだけ。

 

冷やすのではなく、「余分な熱を取りのぞく」ことを意識します。

 

 

【対策② 胃腸を冷やさない】

 

暑さで身体の熱が外に逃げると、相対的に内側は冷えやすくなります。

 

そこにアイスクリームにジュースにサラダに素麺にと冷たいものを流し込んだらさぁ大変!

 

胃腸が冷やされ働きが悪くなってしまいます。

 

胃腸は温かい環境にあるからこそしっかりと働けるというもの。

 

冷たい飲食は避け、おなかを温める生姜、玉ねぎ、ピーマン、ニラ、桃、黒砂糖などを適宜取り入れていきましょう。

 

とはいえ、温活に励み夏に身体が温かくなりすぎるのはやり過ぎなので程々に。

 

何事も中庸、中医学ではバランスが大切です。

 

アイスクリームを食べたときは温かい白湯を飲んでおなかを温めたらセーフかも(笑)

 

 

【対策③ 汗をかいて、潤いチャージ】

 

そもそも体内に熱をこもらせないためには、適度に動いて汗をかくことが重要です。

 

しっかりと汗をかいて熱を発散させ、そのうえで失った潤いを補うのです。

 

身体の中の水分は、ただあればいいというものではありません。

 

巡っていなければ傷んでしまいます。

 

しかも、傷んだ水はドロドロになって身体に悪さをします。

 

なので「汗を出して潤いを補給する」という水の循環が大切なのです。

 

潤いを補うには、牛乳、卵、豚肉、ホタテ、牡蠣、いちご、アスパラといった食材を使います。

 

甘酸っぱい味で潤いが生じるので、汗をかいたあとに梅シロップやハチミツレモンで潤いチャージをするのも◯

 

酸梅湯も(写真)オススメです!



熱中症に気をつけて夏バテせずに元気に夏を乗り切りましょうね!