ドラッグストア薬剤師 寺脇令子です。

2024年6月5日、全国の書店にて初出版本が発売されます!

 

 

 

 

 

 

 

 

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というのは双刃の剣のようなもの。

切れ味がよい薬ほど注意すべきことがあり

なんとなく緩やかな作用を持つとイメージされる漢方薬も例外ではありません。

 

 

この記事では

くすりのリスクのうち、漢方薬のリスクについて書いていきますね。

 

 

 

漢方薬を販売する際に私が気にするのが

①「飲む人は高血圧ではないか」

②「飲む人は心臓疾患を抱えていないか」

 

なぜなら、①②の方に特に注意すべきことがあるからです。

 

 

 

 

では、それぞれについて書いていきますね。

 

 

 

①高血圧の方

 

漢方薬の処方に、高確率で入っているのが

甘草 カンゾウ

という生薬です。

(そのまま口にすると本当に甘いのです)



この生薬には「グリチルリチン酸ニカリウム」という成分が含まれており、長くまたは多く摂ると浮腫む、という困った事が起きる可能性があります。


※多く、の目安は1日あたり10グラムです

 

 

高血圧の方は、むくむと血圧が上がるのです。

実際、高血圧の方が痩せたいからとこちらの薬を飲み続けたら、薬を飲んでも血圧が下がらなくなってしまった、、

そんな事例があります。

 

 

 

 

 

 

高血圧でない方も、「むくみ」が出る可能性はゼロではありません。

怖がらなくても良いのですが、気をつけてくださいね。

 

 

 

 

 

②心臓疾患のある方

 

心臓に疾患のある方は、心臓に負担がかからないようにしたいもの。

ですが、漢方薬に入っている、これもかなりの確率で入っているものが、、

麻黄 マオウ

という生薬です。

 

 

※麻黄は麻黄湯だけに入っているのではないです。葛根湯にも入っていますし、五虎湯など特に咳どめに使う漢方薬によく入っています。

 


 

この麻黄には「エフェドリン」という成分が入っているのですが

このエフェドリンが、結構曲者。

 


興奮作用があり、心臓の弱い方には強すぎるのです。

もちろん動悸を起こしたり、頻脈を起こす、なんていうリスクも考えられます。

 

 

 

 


いかがですか?

このように、漢方薬だから安全とは言い切れないのが薬。

薬草だって気をつけないと毒になったりもしますから、口に入れるものには十分気をつけましょうね。

 

 

 

 

 

 

 6/22(土)11:30から14:30

出版記念パーティ@東京白金

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*薬剤師は薬を飲みなさい、とだけ言うと思っていたかもしれませんね。

薬剤師は今や、セルフメディケーションを担う存在。

これからも、薬のことだけでなくさまざまな方向からの発信を続けていきますね!

 

 

 

 

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