日本三大カルスト台地のひとつ、北九州の平尾台に、大変珍しい石灰岩に棲むシアノバクテリアを見に行ってきました。





野焼き後18日目の平尾台。

真っ黒ブラッキーな世界から、すこしずつ新たな芽吹きが始まっていました。



キジムシロも開花





今年初のホタルカズラ。もうすぐ斜面いっぱいに咲きます!



平尾台にはちょくちょく植物観察や登山前の脚ならしに訪れていますが、この日は平尾台の集落在住の地球のカケラHiraodaiさんのディープな石を観る会!友人とわがままツァーをくんで頂いたのです。




まずは野原で合馬の身体に優しいお弁当を頂き、、



平尾台は南側の石灰岩地質と貫山側の花崗岩地質とぱっくり分かれているらしい!


スーパー地形のアプリも使って、地球のカケラHiraodai アカネさんのトークが止まりません!




手前が山口の秋吉台の石灰岩、奥が平尾台








平尾台に特有の石灰岩表面のキラキラ結晶も、今まで阿蘇の噴火の火砕流のせいだけだと思っていましたが、



約3億6000万年前〜2億5000万年前にハワイあたりのサンゴ礁として堆積したものが、プレートの移動によって今の位置までやってきて、1億年前に貫入してきたマグマの熱によって結晶質石灰岩に変化したらしい。何度も熱変性が起こったのですね。



そしてこの羊群原と言われるこのボコボコ出ている石灰岩は、実はひとつのでっかい塊なんですと‼️



野焼き後ね今は岩が良く見えますが、あっというまに緑の草原の、、、まさに羊たちがですよ



降った雨はそのまま石灰岩を通って地下に染み出し、時間をかけて地下にたくさんの広い鍾乳洞を創り出していて、、、



鍾乳洞に落ちた昭和のプルトップが、、、



岩を観察しながら台上を歩きまわり、、



鳥葬気分も味わい、、、



本日の目的、シアノバクテリアのいる岩です!

美しい!

しばらくするとこの色は消えてしまうそうです。



バクテリアの呼吸による隙間で、かなり広くベロンと岩から剥がれたようです。





シアノバクテリア(藍藻)は、

25億から30億年前に、まだ二酸化炭素だらけだった地球上に初めて現れて、光合成によって、地球上に初めて酸素と有機物を創り出した方々で、、、


今でも浅瀬の海の砂泥などにいて、、、


熱帯雨林も、木々が産み出した酸素はほぼそこで自己消費されとおり、

熱帯雨林の樹々の下の薄い土壌にいる沢山のシアノバクテリアが、川から海に流れて海で大量の酸素を出してくれていることで生物が生きていけるのだと、生物多様性の坂田昌子さんの講義で聴きました。




こんな広い場所で何億年も前のことに思いを馳せるて、日頃のモヤモヤも消えていきますね!


ほかにもスペシャルな場所にご案内頂き、、、


最後におふたりが取り組まれている、Leave No Trace のプチ講義をスペシャルに受けさせて頂きました。


Leave No Traceとは、環境に対するインパクトを最小限にして、アウトドアを楽しむための環境倫理プログラムなのだそう。

↓↓↓

https://lntj.jp/outline 




簡易トイレも持ってないのに、腹を下した緊急時、

最悪どの土のどんな場所をどれくらい掘ればよいでしょう?ぐるぐるうんちが❤︎



地球のかけらhiraodaiさんは3名様からいろんな個別ツアーもしています。どうぞお問い合わせしてみてくださいね!(石ツアーはこの充実な内容でひとり2000えんです)他にもイベントいろいろあります!



素敵な一日をありがとうございました。


平尾台はこれから春真っ盛りです。




🌿仁入り梅肉エキスやネズミモチコーヒーなどを作って販売しています。