今日は啓蟄けいちつ
これから春分にかけて陽気が土の中に動き、隠れていた虫たちが這い出してくるという意味らしい。
ミツマタやクロモジ、山の花たちの様子をうかがいに。いまが採り時のふわふわのヨモギたちの摘みに、うろうろと。。。
ああ、こんなところに藪椿たちが
この季節、少し薄暗い樹々の間にも、
はっとするような艶やかな緑の葉に、ぽつぽつと、赤、、、
中心は輝くような、山吹色の雄蕊たち。
ぽとりと落ちて黒くなる前に、お花を少し分けていただきました。
八分咲きのものは、美味しくいただいて
開き気味のものは、染色用に。。。
溜まった水滴で蜜が流れ、指先が粘度を帯びてきます。
椿の花弁を取り外すのは、とても背徳感がある。
山茶花との大きな違いは、サザンカは花弁がばらばらに解けて散ることに対して、
椿は花びらが繋がっていて、花ごとぽとりと落ちること。
花がまるごと落ちるのに、なぜあんなまあるい立派な実ができるのかずっと不思議だった。
ある日、古墳のあとに植えられた、数百本の椿の間を歩いていて気が付いた。
椿は、まるで服を脱ぎ捨てるように、
古い肉体を脱ぎ捨てるように、
紅い花びらと山吹色の雄蕊の束だけを脱ぎ捨てて、
中心のいのちを繋ぐ部分、雌蕊だけを残していることを。
椿の丸い実を絞った椿油は古来から女性の髪の必需品であり、オレイン酸を多く含み、食べても美味しく天ぷらもからりとあがる。
(余談ですが八分咲きの椿の花や新芽の天ぷらもおいしいですね!)
また椿油は、やけどに塗っても良く、さらにお花の粉末を加えると効果があがるとも。
椿は茶と同じツバキ科なので、お茶にしてもあっさりして飲みやすい。
ブレンド野草茶にも定番で入れています。
薬効はやけどのほかに関節の痛みや筋違え、かかとのかさかさにも。
葉っぱを少し煎じて浴剤にしてもぽかぽかしますし、少し叩いてフレッシュな和ハーブボールにも使っています。極楽です~
椿は紅か白なら薬効は白の方が多いそうです。
また、園芸種は苗木で接ぎ木しているとき薬を多量に使っていることがあるため、食用なら藪椿が安心です。
話が長くなっちゃった!!!!!
はい~花びらを外すところでしたね。
外側の小さい花びらを外したらあとはくるりんと取れます。
椿の花は苦みがあるので、
50度洗いのしてからさっとゆでて水にさらして味見、
まだかなりえぐければもう一度さっとゆでて水さらし、、、、
水にさらしていると青っぽいパープルになるけれど大丈夫。
大分人の冷蔵庫にはいつもある?たっぷりのカボス汁で少しもむと鮮やかなピンク色復活です。
湯通ししたところ
酸を加えて煮詰めてるところ
私は固まりやすくするのと、椿はバラジャムみたいに香りがあまり残らないのと、こっちのが好みなのでりんごの芯とスライスをちょっぴりと白ワインも入れてしまいます。
(なくてもできるよー)
で、甘さととろみを見ながら砂糖を足していく、、、感じです。
そして大事ないのちを繋ぐところ、花粉がたっぷりの雄蕊の葯も加えてみました。
少し癖があったから、きれいなところを少しね。
なんかえろい。
できました♪
茹でてさらした花びらは、甘酢にもつけました。酸にふれたらこんなかわいいピンクになるよ。
これで花ちらしつくるんだ~♪
ジャムはお菓子用にもね。
椿はあまり香りは強く残らないけれど、肉厚のなんともいえない食感とほろ苦さがいいかんじなのです。
春分を前に、薬草採り、土づくり、種のトレード、そして高千穂での舞の舞台のお稽古、衣装づくり、、、
じつはめちゃくちゃ忙しく、パニック気味。。。
なのに、つくしやら、椿やら、やりだしてしまう。。。。
作ってるときはそっちに全集中だから、逆に息抜きになっている、、、のかな?
今日はやっとブログかけたし、まあよしとしましょう!
あすは高千穂リハーサル!
素敵ないちにちを♪
🌿薬草のアレコレを作っています。
薬草のてしごと笑み草
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