さ立春をすぎて、少しずつ土の下の蠢きの気配を感じるようになってきました。
先月は突然の家族の入院手術もあってなんだか落ち着きませんでしたが、うららかな立春の日に無事に退院でき、、、
そしてこの春が立つ日は2回目となる巫女舞(豊栄舞)と、機織りの舞の、今回はリモートでのお稽古でした。
高千穂の舞びと神遊kamiyuuさんから、くーくーずの隊長ぬぅちゃんのところに機織りの舞を舞わないかとお声をかけていただいたのは新年明けてすぐでした。
くーくーずってのは、去年私も一緒にわいわい参加させてもらった葛の仲間で、一緒に葛を採取して、発酵させて、清流で洗って繊維を取り出し、秋に竹田のぱたんこやさんの所で織らせて頂いた、もう最高に楽しく彩り鮮やかな方々なのです。
ちょうど私達が葛糸とりをしていた時期に、高千穂でも神遊さんたちが葛糸をとっていて、神遊さんの生活の動きの中から創作した機織舞を一緒にと、まさに葛が繋いでくれたご縁なのでした。
そして、神遊さんの描く舞の舞台の構想は、あたかも夜神楽33番のボリュームのような、一晩、ならぬ3年かけて姿を顕す一大スペクタクルなもの。歴史の陰になっている高千穂の鬼八伝説や、かつて舞うことを許されなかった女性たちに光をあてる意図があり、まずは第1幕となる春分の田で舞う舞台の、龍と織女の舞のパートを我々のひとつめの目標にお稽古を開始したのが1月最後の満月前の水曜日のこと。
最初のお稽古は宗像まで神遊さんがいらしてくれて、お稽古前に、みんなで宗像、鐘崎漁港の上に鎮座する織幡(おりはた)神社にご挨拶に行きました。
そして、機織りにまつわる織幡神社は、予想をはるかに超える清々しいダイナミックなところでした。
ばーーーーーーーん!!!
めっちゃ快晴! 風が最高に気持ちいい!!!!
母の入院は、いろいろなお助けがあってすごく順調だったのですが、やっぱり気づかぬうちに疲れていたのでしょうね。
ここに着いた瞬間、ぱぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーんッ!って氣が晴れました。
「氣晴れ」、これは神遊さんと、今回3年かけて創る舞台の、重要なキーワードでもあります。
ご祭神は、、、Wikiよりコピペですが・・・・
- 武内大臣(たけしうちのおおおみ) - 武内宿禰に同じ。
- 住吉大神(すみよしおおかみ)
- 志賀大神(しかおおかみ)
- 天照大神(あまてらすおおかみ)
- 宗像大神(むなかたおおかみ)
- 八幡大神(はちまんおおかみ)
- 壱岐真根子臣(いきのまねこのおみ)
鐘崎は西の海女の発祥の地でもあるのだそうです。
そしてこの猫さん、ずっと先導してご案内してくれましたよ。
階段はそんなきつくないです。
振り返ると漁港を一望。
ついたー! 判子を自分で押す御朱印もあります。
海風にさらされた古い狛犬さん
しっぽかわええ❤
海岸線が一望。
ん・・・・?
なんだか左の奥に呼び寄せられる、、、
なんとお社の奥には天然記念物のイヌマキの原生林が!!!
ヤブニッケイ、ムクノキ、ツバキ、トベラなど、様々な大きな木々が素晴らしい林を形成していました!!!うぉぉ!!!!!!
そしてその樹木の路には新しいロープが張られ、沖ノ島を遥拝する場所まで続いています。
ここを超えるとさらにご神域感が・・・・
海風で木々は螺旋にねじれています。
そして、、、その奥には・・・・・
どーん!!!!
玄界灘と、響灘が交わる鐘ノ岬の先端、ダイナミックな波と風が迎えてくれました。
この要衝を通過するときに、志賀の神様に祈る歌が、万葉集に残されているらしい。
この日沖ノ島は見えないけれど、海の向こうに拡がる世界に向かって神遊さんが吠えるようにうたいだします。
そうか!歌いたいんだ!私の身体も!!!!
一緒に海に向かってお腹の底を震わせて吠えうたいました。何かの交信みたい!!
超~~~~~~気持ちええ!!!!!!!
いにしえの、安曇の人々もこんなふうに吠えてやりとりしていたのかな。
舞のお稽古の前に、禊を受けさせてもらったような気分です。
帰りに、とても素敵な老夫婦にお会いして、、、
猫たちもシンクロしてくれました。
宗像に大好きな場所がまた増えました。
福岡のいろいろな場所から集まった舞手さんたちといっしょに持ち寄ったご飯をいただいて、
お稽古が始まりました。
長くなってしまったので、このお稽古の日々についてはまたこんど。
葛、神楽、高千穂、祖母山、、、
いろいろなご縁がたて糸、よこ糸となって織りあがっていくようです。
実は舞も織るのも得意ではないんだけどね!笑
でも、させていただいているって感じがすごくある。
神楽の練習以来、久々に履く足袋の感触が心地よいです。
春になって、骨盤が緩むこの季節から、舞と生活の中から身体を整えていけたらいいな。
グラウンディングしながらね。
薬草のてしごと笑み草