私たちにとって、冬の薬草薬木の代表は、このネズミモチ。
聞きなれない名前かもしれないけれど、見まわすと、都会のあなたの近くにも、きっといてくれてる。
風でぶれぶれですが・・・汗
きれいだなぁ。きれいだなぁ。
今年もたくさん実ってくれて、ありがとう。
トウネズミモチ Ligustrum lucidum Ait. モクセイ科 イボタノキ属
生薬名は 女貞子
性平、味甘・苦 肝腎を補い、腰膝を強くする。滋養強壮、老化による目や耳などの不調や、お腹の抜け感を良くしたりとなかなか中高年の我々にはありがたい植物で、
「 補中ヲ可リ、五臓を安ジ精神ヲ養ヒ百病ヲ除ク」
「久しく服すれば身を軽くし老いず」
と、中国の本草綱目に記載されている。
(我が薬草の師匠、平田真知子先生の『薬草・野菜 まるごと健康法』参照)
肝臓の弱い人は肝臓に、腎臓の弱い人は腎臓に、というように、老化による内臓の弱った部分に、じんわり、じんわりと効いてくれる。
すごい!!!!!!
薬草会員さんの大御所の皆さんは長年、ネズミモチを愛用していて、エキスにしたり、焙煎してコーヒー替わりにしたりで、素敵な体験談が山ほどあって、私のなかでも絶大な信頼度。なにより、この樹の存在自体が大好き。そして不思議なことに、私の故郷にはこの樹の一大群落があるのです。
初夏の花も美しく・・・
冬でも寒さをしのいで美しい緑の葉を茂らせている。
そして、植物の生態電位を変換するデバイス、bambooを通した彼らの歌の、美しさといったら・・・
私が小学生ぐらいの頃は、手を伸ばせばすぐ届くところに沢山の実をつけていたネズミモチたちも、いまや見上げるような高さです。
そして、歳の瀬迫るころまで、最も苦みの中にも甘みを感じるくらいに完熟するのを待っていた実は、暖冬の影響からか、この10年くらいは冬至の頃から採れるようになってきました。
でも今年は紅葉が10日ほど早かったのもあって、寒波の前に、若干フライング気味に、ヒヨドリたちが好む低くて日当たりのよい、よく売れたところから分けて頂きました。
実は数日煮詰めてエキスや焙煎してコーヒーに。
葉っぱはお茶にします。
私はヘナに混ぜちゃったりもします。
冬至に実る黒いネズミモチたち。
私の中の冬至の養生は、彼らに触れて、彼らのエネルギーを内からも外からも頂くこと。
そしてエキス煮詰めながら、楽しく作業すること。
しばらくネズミモチな日々がつづきます。
加工の様子はまた次回・・・・
流星群、皆さんの所では見えていますか。
どうぞ、温かくされてくださいね。