この日は今年ラストの最強吉日の天赦日で、かつ甲子の日、つまり始まりが重なる日という超パワフルデーであったことを後から知りました。
登ったのは地元の修験道のお山、英彦山。
あちこちに梵字や仏様が刻まれていたり、断崖にお堂や、山伏が籠った窟などの史跡がある。
そして正面登山口からは石段が中岳山頂まで導かれ、上宮の大きさは山頂にあるお宮としては最大クラスなのだそうだ。
苔むした祈りの道
父に連れられ初めて登った山は英彦山だし、中岳山頂のバイオトイレの清掃にも何度か参加させて頂いた。
しかし今回は、行きなれた正面登山道や西方尾根、豊前の坊ルートではなく、少しマイナーな遠回りの鬼杉南岳ルートを歩いてみた。
なぜなら・・・今年中にどうしても行きたい山ができちゃったから!
私のレベルでソロで行くには少し不安だから、ここで、自分の体力を把握しときたい!
南岳ルート、全然人会わない・・・・早朝に一人抜かれただけ・・・
普段山を歩きながら、レンズ交換しながら写真ばかり撮っていていて、全然進まない。
コースタイムをオーバーしまくりで予測が立たないので、今日はスマホのみ。写真は極力とらないぞー!!のはずが。。。
着生した樹。スマホでも撮っちゃうよね・・・
人いない・・・ ドン曇りだし・・・
地味に登る・・今日はなんか暑いぞ!
あ!太陽がみえてきた・・・!
一旦上り詰めたところに力強い朝日が差し込んでいて、その先に照らされているのは一本のこの大きな樹。
わーお!おはようございます!!!!!
先の道に光が溢れて、なんだか祝福されているみたい。よーきたね!って。
英彦山はもともと日子山。太陽の御子のお山。
お日様と自撮りさせてもらっちゃう!・
・・オッサンだなわたし。。。
ちょっとした鎖場を降りて・・・
見晴らしの良い断崖に張り付く大南神社へ。
倒れた巨木の下をさらに降りていくと・・・・
見上げるばかりの鬼杉様です。
おもわず声がでちゃう!!!!!
ドゥーーーーーーン!!!
鬼杉は8世紀、奈良時代から生育している国の天然記念物。
周囲は12.4メートル、高さは上半分が倒れた今の状態でも38メートルあるらしい。
違う角度からも。 ここで一休み。
静かです。。。。
登り返しが地味にきつい。。。。荷物デポしておけばよかったと後悔しつつ登る。
迫力の倒れた木の根っこ。
鬼杉への分岐に戻ってさらに登る。結構な急登。
ふと、以前雪の日にこのルートからの下山を案内してもらったとき、尻ソリでキャーキャー下りたよね!?この斜面。と思い出す。
結構いい斜面だったよねーーーーー!
それ登んのか!?と思うと一気に気持ちが萎える~~~~~~~~~~~
そして気づいたよ。
写真撮ろうが撮るまいが、私はのろまな亀ペースだということに。。。
過去の栄光にすがるな。現実を見るのだ!
逆にレンズ交換とかしてるほうが注意が外にでて疲れなかったよ~~~~~~
それでもこんな美しさが。多様性のパワー!!!
三つ子の木。ハリーポッターに出てきそうだ。
材木岩。マグマが急に固まった安山岩の柱状節理らしい。
触っちゃうよね~~
やっと尾根にでた。紅葉きれいだったろうな~~
これから鎖場の連続だが、足に乳酸がーーー
南岳山頂。
正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと) さまが北岳に
伊耶那岐命(いざなぎのみこと) さまが南岳
伊耶那美命(いざなみのみこと) さまが中岳にお祀りされている。(wikiより)
上宮のある中岳の登山客たちの声が響いてくるが、南岳はほぼ貸し切りです♪
コーヒーうーまーいー♪
・・・と、ふいに「あれ?車のキー、どこにいれたっけ・・・?」
急に不安に・・・
出発したとき、なぜか鍵と免許証・保険証をいれたポーチの残像が目に焼き付いていたの。
だれもいないから、ザックの中身全出しして確認・・・・・・
ないやん!!!!!!
うっそまじか!
見直してみるけど、、、ないやん!
考えられるパターン
①出発時に車周辺で落とした
→車上荒らされる。最悪車ごと乗って行かれる
②鬼杉で、或いは途中休憩中にパン出したときに落とした。
→鎖場とあの急登おりる元気ない。正面登山口降りて鬼杉目指しても日が暮れそう、、暗がりの鬼杉とか怖すぎやし、、、、
OMG!!!!
その時思いだしたの。
本郷綜海さんがこないだ言ってたこと。
心配を選ぶのか、信頼を選ぶのか。
どうしたらいいかわからないとき、わからない、にリラックスしてサレンダーする。
これ、ぜってー心配したら心配が現実化する状況引き寄せるのは目に見えている。
とにかく信頼するのだ。
一番良いパターン、駐車場の車の中に鍵を置き忘れてノーロックか、優しい人が、駐車場で拾った鍵を駐在所にとどけてくれていることを・・・・・・
そうだ!信頼だ!よっし落ち着いてきたぞ!ひとまず駐在所に電話して注意を解放しよう!
・・・・圏外。
ひたすら信頼と言い聞かせつつ、中岳に上り返して上宮にご挨拶。
最善のことがおこりますように。。。
正面登山道をひたすら降りる。
気持ちを落ち着かせるように写真とる。注意を外に出す。
ここにもアメノウズメの踊ったヒカゲノカズラ群生が。
足元の彩り
午後の光。
産霊神社や、途中途中でお祈りする。転びそうになるたび信頼しなおす。
無事に下山するのが第一優先なんだ!
そして、お願いします・・・見つかりますように・・・は、宣言に変わっていった。
違うルートできたつもりが、落ち葉がきれいだな、と思ったら中宮の真ん前にいた。
入口の日本の鳥居のような杉が折れてしまっていた。
でも、あいかわらずの優しい中宮。お山の中なのに、宗像三女神が祀られている。
人生でいちばんしんどい時、友人が英彦山登ろう!て誘ってくれた。
誘ったはずの友人がバテバテで、この中宮で折り返した。
そしてここで、大きな蛇と、鹿に出会った。
すべては大丈夫だよって、言われた感じがした。
山を歩くと意識がシフトするんだって体感した。
ひさしぶりのここで宣言したよ。
私は心配ではなく、信頼を選び続けます。
奉幣殿まで下りてきた。
午後3時ごろ。まだ参拝客がちらほらいる。
無事下山のお礼をして、お水をいただく。うまい。
光はもう夕方のそれで
銀杏の絨毯。
トリカブトの種かな
長い石段の参道を抜け、駐車場へ。
途中、呼吸を整え、グラウンディングする。
車…見えた!あった!
ドアノブに手をかける、、、
鍵、しっかりロック。
チーーーーーン。
駐在所が閉まってたので、そこから田川警察に電話。届いてない。
英彦山神宮の社務所にも問い合わせ。届いてない。
帰れない。。。
鍵探しにいったらマジ遭難する。
仕事終わった相方に迎えにきてもらう?何時間後?それまでどこにいるの?怖いし。
バスで降りる?誰かが鍵拾ってたら??
迷う。
最終バスもうすぐ来ちゃうじゃん!!!!!
相方にLineするも、忙しい時間、既読にもならない。
もう一度ザックをひっくり返す。
でてきたニッケ玉を舐めてみる。
そしたら・・・・
ザックのフレーム(形を保つ金属みたいなの)を入れておくマジックテープのポケットのなかに・・・・・・・・あったよ・・・・・・・
すすすいません!ありました~!って警察と神社に電話したら、みなさん自分のことみたく喜んでくれて(そりゃ英彦山から帰れん奴いたらそこそこ心配よな)。。。
ああああああああああああああ
なんて学び多き一日!宇宙に助けられた!!!
って思いました。
が、よく考えたら狸とか山の精霊にからかわれた????(笑)
(ひとりで山に入るとたまにある。。。)
でもね、
数年前のお正月登山の後だったか、護摩焚きの後だったか、
人気の少なくなった豊前坊の境内で、謎の行者さんに何の話の流れだったか
「心配しすぎなさんな。心配するのではなく、こころは、配るものだよ。」
そんな話をしていただいたのを思いだしていたんだ。
だから、私はやっぱりマイ・ホーム・マウンテン英彦山に、
心配を手離し、信頼を選択し続けることをいまここから始めますって、
その態度をつくりに来た。それを宣言し、それをスタートする。
この天赦日の甲子の日に。
そっちを選択することにしました。私の意志で。
それにしてもながい一日。
ブログも長くなっちゃって。
読んでくださってありがとうございます。
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