家の守り神 | 世界自然遺産「屋久島」ライフ

世界自然遺産「屋久島」ライフ

屋久島の大自然と日常を写真で紹介しています。

私は現在祖母の家を引き継ぎ猫達と住んでいます。

幼少期はよく一人お泊りして祖母から包丁や鎌の遣い方、牛の世話、料理など様々教わりました。

なんで小学3年生くらいになると炊事を手伝ったりが普通に出来、おかげで料理はかなり得意です。

多分そのせいかも???結婚しないのは・・・もとい、出来ないんでした。

その我が家には家を御守り下さる神様がいます。


屋久島人の日記


屋久島ではコブと呼ばれる蜘蛛です、鹿児島などもコブと言います。

宮崎県などでは蜘蛛の総称がコブだったりもします、どこかタランチュラの茶色版みたいな感じです。

なぜ神様かと言うとお婆ちゃんからそう教わったからです、理由は聞いてません。

ちなみに屋久島のどの建物にもちゃんといます。


屋久島人の日記


通常は天井や壁にいて獲物を待ってます、右の白い繭玉みたいなのは卵です。

通常は天井のコーナーに巣を作るのですが今回は堂々と台所の天井ど真ん中!・・・あるな、おぬし!

家の中では天敵はネコです、よくバトってます。


屋久島人の日記


この中に卵があります。

天井を見回すと卵が孵化した後の繭玉みたいなヤツがポツポツあるんです、そいつは掃除機で頑張りますがしぶといんです。


屋久島人の日記


お腹?背中?・・・見て下さい、神様のお顔がちゃんとありペイントらしき模様まで・・・。

面白いでしょ?

ちなみにこのコブがなぜ神様かと言うと益虫だからだと思います。

南国屋久島は気温と湿度が高く虫達の宝庫なんです、でも家の中には必要ないですよね?

なんでコブ様が退治してくれるんです、ガやハエ、アブなど様々。

だから子供がむやみに殺したり捕まえない様に神様なんでしょうね、お家を守ってくれてるので。

ちなみにこのコブは正式名が高足蜘蛛と言います、本州にもいますので探して見て下さい。

屋久島には色んな種類の蜘蛛がいます、私が通った鹿児島の加治木地区では喧嘩蜘蛛大会が毎年あり2週間前くらいにあった様です、毎回テレビニュースの話題になります。

屋久島もそこらじゅうに梅雨が明ければ蜘蛛の巣だらけになります。

虫嫌いは屋久島では生きていけないんです。


追記

この蜘蛛のエピソード

ある屋久島好きな女の子がホテルから電話をして来た事があります。

部屋に蜘蛛が出た!と半泣き、彼女は屋久島十数回目、見た事あると思うので訪ねると初めてだそうです、どうにかして!・・・との事。

フロントに誰かいるでしょ?と訪ねたら・・・頼りなさそう・・・との事。

自分に殺して欲しいとのご要望かい???と訪ねました。

このままじゃぁ寝れないと半泣き・・・

私はお婆ちゃんの遺言(???)でその蜘蛛を殺しちゃダメと言われてる・・・と伝えました。

そしたら彼女は勇気を振り絞りゴミ箱をかぶせたらしいです、これで安心して寝たそうです。

翌日そのゴミ箱を開けたらいなかったそうです・・・・・???

おそらく始めから捕まって無かったんでしょう、どんくさい女子に捕まる屋久島の家を守る神様じゃないんです、でも結果女の子は安心して寝れてコブ様も怪我無く良かったエピソードです。

屋久島では民宿やホテルでもいます、危害は絶対無いのでそっとしておいて下さい。

神様の使者の子分からのお願いです。



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