マッドフラッドは2010年代半ば以降にネット上に現れ始めた陰謀論のようですが、結構面白いですね。こちらも調べようと思うと山のような情報量があります。今より進んだ文明が1800年代のある時期に滅亡し、巨人の存在、隠蔽された歴史などオカルト的な陰謀論の要素を全てを含んだ説になっています。歴史探索的な要素も加わっていて、知的好奇心もある程度満たされるものとなっているように思います。ただエンタメとしては楽しめますが、自分の情報空間の中ではそれ以上のものとは成りえないとの言うのが、現在のところの感想です。
その中では日本もタルタリア文明に含まれているようになっていますが、それにまず違和感があります。外国の話であれば、よく知らない文化圏でもあるので、ファンタジーとして受け入れられますが、日本も関係してるとなると、僅か200年程前の資料を徹底的に捏造し、隠蔽することはいくら陰謀を企むものが優秀だとしても、完全無欠な程有能過ぎると感じます。また、日本人の正直さや、世界一古い会社が存在し、匠を受け継ぐ気質は捏造されたことが事実だとすると相容れないものだという感覚もあります。
そして、その仮の文明がロシアが中心なのも気になります。「プロパガンダ 」でロシアのプロパガンダも入り込んでいる可能性があるのではと書かせてもらいましたが、そんな匂いも仄かに香ります。ロシアにとってタタールのくびきは屈辱だったでしょうから、別の文明を作り出したいのも分からないではありません。その文明が日本、アメリカも含むとなれば、支配下に置いても正当性があるという考えも忍び込ませることができます。日本の民族正当性も問う形に発展させることもできます。
そこまで大真面目に考えることでないと言う話でしょうが、現在の自分の位置の備忘録として、ちょっと残して置こうと思いました。
