向瀧
連休の始めに会津若松へ母と一緒に行ってきました。
小さい頃に聞いた白虎隊の歌にある鶴ヶ城や飯盛山を見るのが楽しみでした。
東北道は強い雨でしたが、会津若松に着くと小降りになり、綺麗になった鶴ヶ城は傘も持たずに見学できましたが、あまりにリニューアルされて歴史の重みは感じられず、高名な桜も例年より早く散ったようです。翌日に登った飯盛山でも、綺麗に整備されすぎて、悲劇的な紅顔可憐の少年の面影は薄いようでした。
夜は、いつもクリニックの事でアドバイスをいただいている方のお勧めの向瀧という由緒ある老舗旅館に泊まりました。全館文化財という見事な建築に磨き上げたお掃除、郷土色豊かなお料理、それにも増して室付きの行き届いた接客等、今回の収穫だったと、母とも話した事でした。
東京に帰り、お勧めいただいた方に報告と感謝のメールを出したところ、日経ビジネスオンラインに載った、向瀧の経営者の話を送っていただきました。古い慣習に縛られ、経営の傾きかけた老舗旅館をいかに立て直したかという壮絶な努力の一話でした。旅館の優雅な佇まいの陰に、こんな苦労話があったのかと驚かされました。若いスタッフがキビキビと目的意識を持って働いているのは、すみずみまで目を届かせている経営者側の意識の高さがそのまま従業員に伝わっているのだとわかりました。とても勉強になった事でした。