桜 | あいのブログ

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薬王寺アイクリニック オフィシャルブログ。

 寒さが一段落したと思うと各地の桜がいっせいに咲き始めたようで、新聞も桜のニュースでにぎわっています。

 

 満開の桜は華やかですが、咲くと同時にチラホラ散り始める花にどことなく物悲しさも感じるのは日本人の死生観のせいでしょうか。それとも西行の歌や土井晩翠の荒城の月の詞や梶井基次郎の言葉などの文学による洗脳があるせいでしょうか。




 

 写真は家の近くの桜の大木で毎年美しい花を楽しませてくれています。けれどもこの場所は道路の拡張計画にかかっていて、近隣の立ち退き工事が着々と進んでいます。この姿が見えるのも今年限りでしょうか。

 

 母は、桜といえば昔年長のお友達と行った松前城の「雨宿り」の白い花が忘れられないと言います。ネットで調べると確かに気品と妖艶さを兼ね備えた美しい花の写真が出てきましたが、残念な事に平成18年に太い幹が折れてしまっていました。

 母のお友達は千葉に住みご高齢なのでめったに会う事もありませんが、会えばいつも「いつかまた行ってあの桜が見たい」と言うそうです。

 往年の見事な形の木を写真にして、明日母はお友達に会いに行きます。