出雲・斐川町に全国でも、ただ一つと聞くキルトの美術館がある。

古い古民家を改装し展示場とされてある。築地松の防風林・庭のある

美しい建物。作者は奥出雲出身・八幡垣睦子さん。

 

 

 

作品は古い日本の着物地と蚊帳のみを使用。風雅な作品は写真不可で

あったので、室内の美しい設えを載せます。花生けも流派はなし・

自分の感性のみで活けられると聞く。今季節のテーマは(瑠璃色の蓮)。

何年か前、ベルギーの国際的・著名な華道家・ダニエル・オスト氏との

コラボがあった時、その競作を見たのだが、その時の主たるテーマも

蓮が中心であった。今回の蓮は何と言ったらいいか…墨絵的とも言うか、

嫋嫋として美しいかったです。


 

 

一息入れて、テラスで、コーヒータイム。窓越しに近所の(築地松)の

家が見える。黒松の防風林は各家のステイタス・シンボルだ。

 

 

さて、この子ツバメたちは、出雲でも、東部地方・広瀬町で見たもの。

ツバメというと(オスカー・ワイルドの幸福な王子)を連想する。

銅像の王子は貧しい・不遇な人々にわが身の宝石・金箔をツバメに配って

もらった哀切な物語。ツバメは南の国に帰る時期を失い、見すぼらしい

姿になった王子の銅像の足元で息絶える・・・遥か南方から日本にやって

来て、子育てをする健気なツバメ。子ツバメは暑さにうだって、

いるような感じを受けたが…大丈夫でしょうね。

 

 

さてさて、梅雨の花・アジサイ。ジャングルになった荒れ庭に咲く色々。

テーブルに生けて、この時期ならではの、瑞々しさを楽しんでます。

 

 

はてさて、左のアジサイ・何年越しの挿し木をして。やっと花が咲いた。

しかし。こんな花は見たことがない。独特な花姿に??。しかし、右・は

出雲の農業試験場だったか何年か前に作出され(イヤーオブザ・フラワー)

に選ばれた(万華鏡)。何日か、ずっと見つめて、もしかして、万華鏡を

肥料も手入れもしないと、こんな姿になる?でも左はこれは・これの独得の

美しさではないかと思ってますが・・・

 

 

 

左・ブルースター(ルリ唐綿)モダンで、おしゃれな花姿。右・アリステア

・エクローネ(空色桔梗)小指の爪ほどの大きさ・濃い青色は目を引く。

しかし・しかし一日の午前中しか咲かないのです。アメリカ・原産だった?

 

 

 

左・半夏生・ハンゲショウ(片白草ともいう)ドクダミの仲間。京都の・祇園

の建仁寺の庭に群生していると聞く。地味だが、モダンな感じが有る。

右・黄色い花はキリン草、赤い花はセンノウの一種だと思うが…斑点のある

葉は蔦。秋には紅葉して見事だ。

 

 

 

今回は得難いキルト作家の八幡垣睦子氏に感嘆し、花々にも感心した日々。