松江にとっては、宍道湖はお城と共に特出の宝。市街地からはかなり離れて、
玉造温泉に近い湖岸に梢(ショウ)庵という喫茶店がある。
モーニングと自家焙煎のコーヒーが人気。そこのテラスからの湖の眺め…
建物の全景、屋根が本物のスペイン風の瓦であればもっと見栄えがするかな
とも思うのだが…
このテラスはもっと、宍道の町寄りの別のMrs・マーチンという喫茶店のテラス。
プラタナスの大木の下、湖岸からの風に吹かれる絶好の場所。
左・室内からの眺め、 右・外、ここには留鳥となった大型のコブ白鳥のペアが
住み着き、毎年か?子育てをすることで知られている。随分前だが、その様子を
ブログで紹介したことがある。
向こうから、1羽の白鳥が、この草陰にいる白鳥の家族へと近づいて来た。
誘われて、湖に行き合流する姿に見とれる。在来の生態系を乱すという
意見もあるが、健気にこの猛暑の夏を過ごす姿に引き付けられた。
さて、一転して、松江郊外の個人宅の坪庭。当方、庭好きであります…
大名庭園の様な、豪華な大型の庭はあまり、好みません。鰻の寝床の様な京都の
町屋に見かける坪庭に惹かれます。ここは、その様な細長いお宅ではありません。
拡大して見ます。左・小さな穴を穿った石を置いて、愛らしい兎を置く。
楚々とした草も添えてある。右・この素朴な塔は何と呼べば良いのか?
ここにも兎が…玄関を入った真正面にこの設えがあるのです。
住む方のこだわりに、感心する。
恒例の夏の終わりに咲く花を少し載せる。左・ルリ柳・南米原産の帰化植物。
優しい薄紫色の小花・葉の色が粉を吹いたような白緑色が特徴。この花は
ヘルン・旧居の玄関入り口に植えられていて、忘れがたい花だ。
右・昼顔。鉄道沿線の土手に草に紛れて咲いていた。一日花・
花弁が傷みやすく、苦労して持ち帰った。
もう少し載せたい。左・ジャングルの様になった荒れ庭に咲いた、月見草。
これも一日草、夜に咲く花。いわゆる雑草ですが、なんとも言えない
幽かな優しい香りがある。右・寺の大壺に生けられた鶏頭の花、これは
強烈な色で、自己主張をする花ですね。思わず。ㇵッとしました。
殺人的な猛暑・もうアエカナ日本ではない。幽玄とか・侘び寂びとかの
日本は何処へ行くのだろうか・・・