薬学部から看護学部に途中で転部するという人や、
薬剤師として働いていた人が看護学部に再受験するという人は、
最近たまにいるのですが、それをすることのメリットについて、
薬剤師と看護師の将来性で見ると、
どちらもさほど変わりはないかと思います。
どちらの職業も現状では同じくらい不足しています。
2023年の看護師の有効求人倍率が2.47倍
2023年の薬剤師の有効求人倍率が2.37倍
でほぼほぼ同じくらいの需要になっています。
看護師については、病院看護師はすでに飽和気味であり、
訪問看護や施設看護師が不足をしているという状況です。
これら2つに関しては、これから数年間は需要が増加するものの、
高齢者が減ってくるにつれて需要は下がってきます。
また、看護師数は薬剤師数よりも年間の増加数が多いので、
今の有効求人倍率が同じくらいなのに対して、
増加数は看護師の方が多いと考えると、
将来性は看護師の方がどちらかというと悪いかもしれないです。
看護師の需要は今から数年間の間は増加し、
看護師の給料が薬剤師の給料を超えるケースも
多くみられるかもしれないですが、
長期的に考えた場合は、
薬剤師として働く方がメリットは多いかと思います。
薬剤師から看護師に進路変更する理由にもよりますが、
将来性や、薬学部では勉強についていけない、
または薬剤師国家試験に合格できないため
そのような理由である場合は、
よくよく考えた方がいいかと思います。
進路変更してすぐに看護師になれるならいいですが、
看護師になろうと思っても4年間かかってしまいます。
看護師の試験は薬剤師の試験よりは簡単であるので、
薬学部の勉強についていけないという人でも、
看護学部ならやっていけるかと思いますが、
4年間もかけるメリットはあまりないように思います。
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