こんにちは、訪問ありがとうございます

 

有名ラーメン店の店主が

猫に噛まれた後

しばらくして急死してしまったようです。

 

私も猫が好きなので、

気になる内容ですね。

 

 

 

9月14日、大西さんは、店の公式ツイッターで「昨晩、愛猫に左手を本気でかまれ、

今朝起きたら腫れていて激痛です」と報告をし休業

9月15日 休業

9/16 臨時休業致します。

店主、先日の腕の負傷による
腫れが引かず、
調理困難の為、休業致します。
ご不便をお掛けいたしますが、
何卒宜しくお願い致します。

17、18日は営業

19日台風で休業

20日から諸事情により、休業することを報告していた。

 

同店は23日、公式サイトで「Japanese Soba Noodles 蔦 一同」の名義で、

「Japanese Soba Noodles 蔦オーナーシェフ大西祐貴が享年43歳にて急逝いたしました。

ここに生前のご厚誼に心より感謝し謹んでお知らせ申し上げます」と、大西さんの訃報を伝えた。

 

同店の関係者は「猫に関する報道がされていますが、そういうことはありません。

まったくの事実無根です」と遺族らが困惑している状況を説明。

大西さんは14日のツイート後に仕事復帰もしていたといい、

「こうした報道がなされ、故人が一番悲しんでいると思う」と沈痛に語った。

 

まあ、猫に噛まれたことが直接の死因ではないのかもしれませんが、

その後、急死したことには、なんらかの影響があったのでは?

そもそも、「急性心不全」というのは、死因として一般的に認められていません。

 

厚労省死亡診断書記入マニュアル

https://www.mhlw.go.jp/toukei/manual/dl/manual_h30.pdf

 

には死亡の原因として、

疾患の終末期の状態としての心不全は書かない決まりです。

 

死因とは

「直接の死亡を引き起こした一連の事象の起因となった疾病又は損傷」

と定義づけられています。

 

従って、心不全に至る原因の疾病や傷害があって、

最終的に心臓が機能しなくなる心不全に至った。

 

→急性心不全は死因ではなくて、

死因は急性心不全を引き起こす原因となった病気や損傷ということです。

 

猫による咬傷がどの程度影響を与えたかは不明ですが、

10日ほど前に噛まれて仕事を休まなければならなかったのは、

ご本人のツイートで事実のようですから、

 

それが全くの無関係というのであれば、

その後、事故やなんらかの不慮の事が起きたのかもしれませんけど。

 

原因がどうであれ、ご冥福をお祈り申し上げます。

 

猫による咬傷は、

時として重症化する危険がありますので、

時には注意が必要です。

 

私は、生まれた時から数匹は猫を飼っている家で

大学で家を出るまで、常に猫を飼っている家に住んでいました。

 

飼い猫と遊ぶのが好きで、

何度も引っ掻かれたり、噛まれて傷ついたことがあり、

もうそんなのは、100回は軽くあるでしょう。

 

猫も夢中になってくると

人の腕に組み付いて噛みついてきて

猫キックされて、足の太い爪でガリガリ蹴られたこともあります。

 

本気でして来なくても、

猫キックされた腕は、かなり痛いし傷つきます。

 

私は、幸い、やられた怪我がひどくて病院で見てもらった記憶は

ありません。

 

姉も猫が非常に好きでしたが、

 

35年くらい前に、

飼っている飼い猫が、

急に姉の肩に思い切り噛みついてきた事があり、

この方と同じように非常に腫れて病院にしばらく通院していた事があります。

 

後にも、先にもこれ、1度きりです。

 

その後もその猫は、飼い続けましたが、

特に誘因なく突然思い切り噛んだとのことでした。

 

どっちかというと、

姉は大人しい人で猫に乱暴したりする人ではありません。

 

私の方が、猫の尻尾を引っ張って

ツルツルの床の上で体を引きずったり、

猫じゃらしで、顔をペチペチしたり、

猫が入った袋を軽く振り回したり

猫も嫌がって逃げるほど構ったり

さんざん悪さをしたけど、本気で噛まれたことはありません。

 

ちょっと軽く血が出るくらいは毎度ですけれど

 

猫咬傷について、

猫の牙はするどく、

顎の力は強いため。

強く噛まれると、

皮膚の表面に留まらず、

比較的深部まで達することがあります。

 

「蜂窩織炎」と言って、皮膚軟部組織の細菌感染症が起こりやすいです。

 

猫の口内には、

好気性菌だけでなく

嫌気性菌もいたりで

単一の菌でなく混合感染が多く、広域抗生剤(βラクタマーゼ配合剤等)を必要とする事が多いです。

 

蜂窩織炎だけで、すめばまだいいです。

リンパ管炎(リンパ管に沿って広がり赤いすじ道が出来ることあり)

化膿性関節炎(関節近くを噛まれた場合)

骨まで達すれば、骨髄炎

血液中に菌が回れば菌血症→重症化すれば敗血症

命に関わる、壊死性筋膜炎

など、重症化することもあるのです。

 

野良猫など、より汚い環境にいる猫だと、

噛まれた組織を洗浄したり、壊死組織を切除したり

ひどく化膿して膿を排膿したりなど

必要になるかもしれません。

 

猫に強く噛まれた傷は、

汚染された傷と考えて

「破傷風」予防も考えるべきです。

 

破傷風の予防接種(2種混合、3種混合、4種混合)などきちんと

接種してなければ、

直ちに破傷風免疫グロブリン接種して

破傷風ワクチンも追加で打ったりします。

 

ちなみに破傷風はどんな病気かと言えば、

主に傷口に菌が入り込んで感染を起こし毒素を通して、

さまざまな神経に作用します。口が開き難い、

顎が疲れるといった症状に始まり、

歩行や排尿・排便の 障害などを経て、

最後には全身の筋肉が固くなって体を弓のように反り返らせたり、

息ができなくなったりし、

亡くなることもあります。

 

猫ひっかき病になることもあります。

バルトネラ-ヘンセレ(Bartonella henselae )という細菌を持っている猫に咬まれたり、ひっかかれたりして、傷付いた部分で、3-10日で丘疹・水疱を生じたり、化膿したり、受傷の約2週間後から数週間から2年間にわたりリンパ節が腫れて痛むことがあります。発熱や頭痛を起こすこともあります。まれな合併症として、脳症、髄膜炎、肝臓膿瘍、脾臓膿瘍などがあります。免疫を抑制するような薬剤の投与を受けている臓器移植を受けた人や癌患者、あるいはHIV感染者・エイズ患者など、免疫が弱まっている人たちでは、重症化しやすいです。エイズ患者では、細菌性血管腫(bacillary angiomatosis: BA)や肝臓紫斑病(peliosis hepatis)・脾臓紫斑病(splenic peliosis)を起こすことがあります。
なお、バルトネラ-ヘンセレ(Bartonella henselae )という細菌を持っている猫には、何の症状もありません。

 

→急性の病気というより、長く続く慢性に

主には原因不明のリンパ節炎とその痛みなどです。

 

原因の菌の中に、

人喰いバクテリアである、

劇症型連鎖球菌などの菌がいたりすれば、

手足の壊死を急速に起こし、数日で死んでしまうこともあります。

 

このように、まれに重症化してくることもあり、

何故か、強く噛みついてくることもあるので、

救急外来には、たまに、

猫に噛まれた。

犬に噛まれた。

などで、来院する人もいるのです。

 

大学生の時には、熊に襲われた人も入院してましたけど。

 

そんな風で

可愛いペットですが、

 

ひどく噛まれた時は、

外科系に受診することをお勧めします。

 

特に関節近く(手など)はより注意が必要です。

 

整形外科や外科は、傷の処置に慣れていますから、

皮膚科や内科ではなく

手足であれば、整形外科に受診するのが先ずは1番ではないでしょうか?

 

私の猫に関するブログはこちらにもあります